第3試合はザック・セイバーJr.vsトム・ローラーのNJPW WORLD認定TV王座戦。4.8両国大会で海野翔太の挑戦を退け、NJPW WORLD認定TV王座の4度目の王座防衛に成功したザックが、次の挑戦者として指名したのがSTRONG無差別級初代王者のローラーだった。元UFCファイターとしてMMAで培ったローラーのグラウンドテクニックと、ザックのサブミッションテクニックがついに1vs1というシチュエーションで交わる。
ゴングが鳴るとまずはローラーが早くもトランクスを脱ぎ捨てる。組み合うと早速ザックが飛びつきの腕ひしぎ。グラウンドに持ち込んでいく、これを逃れたローラーも腕ひしぎへ。ならばとザックはトーホールドに切り返す。これをさらにローラーが腕ひしぎへ。
しかし、ザックもこれを許さずにレッグスプリット。二人は複雑にもつれ合いながらロープブレイクだ。ブレイク後、今度はザックがアームロックへ。これをローラーは下から足を獲りにいくが、ザックもヒールホールド。お互いに足関節の極め合いだ。
これを外そうと両者至近距離からの張り手の応酬。両者ダウンという状況となった。ここで一旦、離れると立ち上がってローラーが強烈な逆水平チョップでダウンを奪う。ならばとザックはエルボースマッシュ。ローラーも応戦し、エルボースマッシュと逆水平チョップの打ち合いだ。
これを制したのはローラー。チョップを連打してザックをコーナーに追い詰め、助走をつけて串刺し式の低空のスピアーだ。しかし、ザックはこれを避けると後頭部に低空のドロップキック。そして左腕を掴むと手首から固めてリングに立てると、その関節を踏みつける。
だが、ローラーもローキックで反撃。ザックもキックでやり返してダウンさせると後頭部を蹴飛ばしていく。立ち上がったローラーもエルボーで反撃。ザックが張り手でやり返していくと、逆に張り返してダウンさせる。そしてエクスプロイダーだ。
さらに串刺し式のスピアーを炸裂させると抱え上げてから前方に叩きつけてバズソーキックだ。しかし、これを避けたザックは足を掴んでローラーを転がすと逆にPKを炸裂させる。そして左腕を捻っていくザック。オーバーヘッドキックを放つが、これをローラーがキャッチ。アンクルホールドに捕獲する。
しかし、ザックはこれを脱出して卍固めへ。ならばとローラーももう一度アンクルホールドに切り返してみせる。そしてスリーパーに移行したローラー。ザックがこれを逃れると三角絞め。さらにオモプラッタから右腕を掴んだまま脇腹に張り手を連打だ。しかし、ザックも負けじと足を使って右腕を固め、さらに左腕にはアームバーの複合関節技を披露だ。
ここで一旦ロープブレイク。立ち上がったザックはローラーの左腕にミドルキック。ローラーが延髄斬りを放ってくるとそれをスカしてジャパニーズレッグロールクラッチホールドだ。だが、これを逃れたローラーはスリーパーに切り返す。
ならばとザックはさらにヨーロピアンクラッチに切り返してみせるが、ローラーもすぐさまスリーパーに切り返しだ。ここはなんとかロープエスケープしたザック。ならばとローラーはコーナーを蹴ってのフロントネックロックだ。
だが、これをすぐさま外したザックはザックドライバーでローラーをマットに串刺し。そしてサッカーボールキックを発射する。しかし、ローラーはこれをキャッチして防御。エルボーからヒザを打ち込みバズソーキックだ。そしてPKで打ち抜いたローラー。
しかし、ザックはローラーが持ち上げに来たところをアームロックに切り返す。だが、ローラーも強引に持ち上げてTTDを炸裂させる。そしてトドメのNKOTBの体勢に入ったローラー。しかし、ザックはこれを逃れて下から丸め込んでエビ固めだ。
ならばとローラーもエビ固めに切り返して、両者エビ固めの応酬でフォールを奪いに行く。これで決まらないとローラーは延髄斬りからラ・マヒストラル。しかし、ザックはこれをキックアウトしながら両腕を固めて逆さに押さえ込んで3カウントを奪取。5度目の防衛に成功したのだった。