第4試合はスペシャルシングルマッチとして、石井智宏と現NEVER6人タッグ王者のエル・デスペラードが激突。両者は2020年6月16日に『NEW JAPAN CUP 2020』で対決し、白熱の真っ向勝負を展開。デスペラードは敗北を喫するも、善戦の光る戦いとなった。約3年ぶりに実現する階級を超越した一騎打ち、再び両者が熾烈な攻防を繰り広げるのは間違いない。

　デスペラードはリングサイドのファンとタッチをかわしてからリングイン。石井は鬼気迫る表情でリングに向けて歩を進める。

　開始のゴング、まずはロックアップで組み合うと、石井がロープまで押し込む。デスペラードは体勢を入れ替えると、ここはクリーンブレイク。
　続いて石井がヘッドロックで捕獲。デスペラードはヘッドロックで切り返し、続いてショルダータックル合戦に。これを制した石井は、デスペラードの頭部を蹴りつける。
　するとデスペラードはエルボーで反撃。さらに石井をサミングでひるませてからショルダータックル。石井もショルダータックルを返すが、かわしたデスペラードはエルボーをはさんでから、ショルダータックルでダウンを奪ってみせる。
　デスペラードは挑発するように石井の頭部にキック。すると石井は逆水平チョップ一発で石井をなぎ倒す。もう一度逆水平チョップでダウンを奪うと、さらに石井はデスペラードをロープにはりつけて逆水平チョップを連発。ダメージの深いデスペラードはのたうち回る。
　デスペラードはチョップを返すも、石井は逆水平チョップ一発でなぎ倒し「来いよ！」と挑発。デスペラードはエルボーを連発するが、石井はエルボー一発でねじ伏せる。
　デスペラードは必死に逆水平チョップを繰り出すが、石井は逆水平チョップの連発でダウンを奪う。今度はエルボーの応酬。そして、デスペラードは膝を蹴りつけてからバックドロップを狙う。
　石井はこらえるも、デスペラードはうまく体勢を崩し、意地のバックドロップ。さらにコーナーを背負った石井の膝に低空ドロップキック、ドラゴンスクリューをお見舞い。
　そしてデスペラードは追撃の低空ドロップキックから、逆エビ固めで捕らえる。これは石井がロープエスケープ。
　するとデスペラードはニークラッシャーを狙う。回避した石井は一気にバックドロップを炸裂。そして逆水平チョップを重ねる。デスペラードは膝を蹴りつけていくが、石井はひるまず逆水平チョップ&エルボーの乱打でデスペラードからダウンを奪う。
　デスペラードも串刺し攻撃で反撃を狙うが、石井はショルダータックル。さらに背中にサッカーボールキックをお見舞い。するとデスペラードはエルボー合戦に挑む。
　競り勝った石井はブレーンバスターの体勢に入るが、デスペラードは逆に投げつける。そしてロープに走るも、石井はパワースラム。
　デスペラードは気合いの雄叫びと共に立ち上がってスピアー。しかし、石井は受け止めてパワーボム。ここでもデスペラードは即座に立ち上がり、スパインバスターで反撃。
　だが、石井もすぐに起き上がり、ジャーマンをお見舞い。それでもデスペラードは立ち上がるが、ここで両者共にリングに倒れこむ。壮絶な攻防に、場内は両者に拍手を送る。
　石井は立ち上がるとデスペラードに串刺しラリアット。そして滞空時間の長い雪崩式ブレーンバスターを炸裂。しかし、カバーはデスペラードが必死にカウント2でキックアウト。
　ならばと石井はスライディングラリアットへ。デスペラードは切り抜けると、ここから技の読み合いへ。そしてデスペラードはグラウンドでのドラゴンスクリューをお見舞い。
　続いてデスペラードはギターラ・デ・アンヘルを狙うが、石井は回避。するとデスペラードは膝を蹴り付け、再度ギターラ・デ・アンヘルへ。これも石井は切り抜けると、デスペラードは膝に低空ドロップキック。
　しかし、続くラリアットをかわした石井は、ブレーンバスターを狙う。回避したデスペラードは、石井の膝裏にエルボー。
　そしてデスペラードは雄叫びを上げ、グラウンドでのドラゴンスクリューを連発し、マフラーホールドへ。石井がこらえると、デスペラードは機転を利かせてギターラ・デ・アンヘルを炸裂。
　石井がカバーをカウント2ではねかえすと、デスペラードはすかさずヌメロ・ドスで捕獲。しかし、石井は返し、丸め込みの応酬に。そして、デスペラードは膝に低空ドロップキックをお見舞い。
　デスペラードは石井を引きずり起こして今度こそニークラッシャー。さらに膝を蹴りつけるが、石井はショルダータックルで弾き飛ばす。
　石井は膝を押さえながら咆哮すると、ラリアットを狙う。だが、デスペラードはかわすとスピアーを炸裂。そしてピンチェ・ロコを狙うも、石井は回避。続く目まぐるしい技の読み合いから、デスペラードはピンチェ・ロコの体勢に入るも、石井はショルダースルーで切り返す。
　ならばとデスペラードはロコ・モノを狙うが、石井はカウンターのヘッドバット。そして石井は気合を入れ、パワーボムを炸裂。デスペラードは必死にカウント2でキックアウト。
　すると石井はラリアットでなぎ倒して押さえ込むが、これもカウントは2。ならばと石井は気合いを入れ、垂直落下式ブレーンバスターの体勢に。
　これをデスペラードはエル・エス・クレロで切り返すが、石井はカウント2でキックアウト。すると、デスペラードは逆さ押さえ込みの体勢から、今度こそピンチェ・ロコを炸裂。
　デスペラードはガッツポーズから、もう一発ピンチェ・ロコの体勢に。しかし、回避した石井はスライディングラリアットを叩き込みカバー。
　デスペラードは丸め込みで返すが、石井は切り抜けると飛びつくようにヘッドバットをお見舞い。この攻防に場内は大きな拍手に包まれる。
　続いて打撃の攻防となり、石井は延髄斬りをヒット。それでもデスペラードは突進するが、石井はカウンターのラリアット。そして、ついに垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し、3カウントを奪取。石井が白熱の攻防を制した。

※石井はノーコメント
　
　

　
デスペラード「チッ！ クソッ！ 畜生！ ア〜、クソッ！ あー……。強い、強いと……。情けないね、畜生。 オレが、ホント、上を目指すんだったら、やっぱあの人には勝たなきゃな。1回勝ったで、クイックで勝ちましたとかじゃ、オレが気がすまん。石井さん、すいません。嫌だろうけど付き合って下さい。オレがアンタに勝まで、トコトンやって、下さい」
　

　
デスペラード「交換条件というと卑怯なんだけど、こういう人にこそ、やっぱタイトルって挑戦して頂きたいんで。6人、NEVER6人。もう飽きてるかもしんねーけど、出てきて貰えませんかね。せっかく、前哨戦でもねーのに、カードに入ってんですから。お願いします」