第9試合はIWGP USヘビー級王座決定戦として、SANADAとウィル・オスプレイが激突。当初、王者ジュース・ロビンソンを含めた3WAYマッチが決定していたが、ジュースはVTRメッセージで「大阪城ホールには行かない」と宣言。さらに大阪城ホールはSANADA vs オスプレイの次期挑戦者決定戦とでもしておけ」と一方的に突きつけた。しかし、新日本プロレスはジュースに王座返上を要求し、SANADAとオスプレイの一戦を新王者決定戦として開催することを発表。
SANADAとオスプレイは今年の『NEW JAPAN CUP』3回戦(3.17静岡)で対戦。この試合でSANADAはオスプレイに敗れ、さらに眼窩底骨折の重傷を負い、4.9両国で当時保持していたUSヘビー級王座返上を表明すると共に欠場へ。そして今回、復帰戦で因縁の相手とベルトを懸けて直接対決を行なうことに。波乱の続くUSヘビー戦線、勝負を制するのは果たして?
オスプレイはブリティッシュヘビーのベルトを腰に入場。SANADAは険しい表情で花道を進む。
開始のゴングと同時にオスプレイはショットガンドロップキック。かわしたSANADAはその場飛びムーンサルトプレス。オスプレイもかわし、両者はすばやい技の読み合いを展開。
そして一旦離れると、オスプレイがグラウンドに持ち込む。しかし、SANADAはすぐに切り抜けてドロップキックでオスプレイを場外に落とすと、鮮やかなプランチャを炸裂。
SANADAはオスプレイをリングに投げ入れ、後頭部にエルボーを連続で落とす。するとオスプレイもエルボーで反撃。さらにキックを繰り出すが、SANADAは蹴り足を捕らえてパラダイスロックを狙う。
だが、オスプレイは回避し、SANADAを担ぎ上げて喉をロープに叩きつけ、フロントキックをお見舞い。カバーはSANADAがカウント1でキックアウト。
オスプレイはSANADAを引きずり起こしてエルボー。そしてコーナーに詰めて強烈な逆水平チョップ。続いて串刺し攻撃を狙うが、SANADAは切り抜けてロープへ。だが、オスプレイはカウンターの旋回式サイドバックブリーカーをお見舞い。
オスプレイはSANADAを変形のネックロックで捕獲。そしてエルボーを打ち込むが、SANADAもエルボーで反撃。するとオスプレイが容赦ないサミング。さらにハンドスプリング式のスクリューキックを狙うも、SANADAはかわし、膝に低空ドロップキックをヒット。オスプレイは膝を押さえて苦悶の表情。
続いてSANADAはアームホイップからアトミックドロップ。そしてパラダイスロック。だが、オスプレイは切り抜け、前方回転エビ固めを繰り出す。しかし、SANADAは回避し、今度こそパラダイスロックを決める。そして場内を煽ってから低空ドロップキックをお見舞い。だが、カバーはオスプレイがカウント2でキックアウト。
ならばとSANADAは肩に担ぎ上げるも、オスプレイは脱出。そしてハンドスプリング式のスクリューキックをSANADAの顔面にヒット。たまらずSANADAは場外にエスケープ。
するとオスプレイはコーナー最上段に上り、場外のSANADAにコークスクリュー式のムーンサルトプレスを炸裂。そしてオスプレイはSANADAをリングに戻し、ピッピー・チェリオをヒット。だが、カバーはSANADAがカウント2でキックアウト。
優勢のオスプレイはパワーボムの体勢で捕らえるが、SANADAは踏ん張る。するとオスプレイは顔面にステップキック。怒ったSANADAは強烈なエルボーでオスプレイからダウンを奪う。
ここで両者はエルボー合戦に突入。SANADAはローリングエルボーを繰り出すも、オスプレイはカウンターのハイキック。続いてオスカッターを狙うが、SANADAはこらえてスタンディングのドラゴンスリーパーで捕獲。
しかし、オスプレイは切り抜けてサマーソルトキックから延髄斬り。そしてロープに走るも、SANADAは突進を食い止める。だが、オスプレイは顔面へのサイレント・ウィスパーからオスカッターを炸裂。続くカバーは、SANADAがカウント3寸前で何とかキックアウト。
ならばとオスプレイはストームブレイカーの体勢に入るが、SANADAはフランケンシュタイナーで切り返す。これをカウント2で返したオスプレイは、シットダウン式パワーボムのモーションに入る。だが、SANADAも切り抜け、ストームブレイカーのようなかたちでTKOを炸裂。
そしてSANADAはタイガースープレックスを決めるも、オスプレイはカウント2でキックアウト。ならばとSANADAはシュミット式バックブリーカーからラウンディング・ボディプレスへ。だが、オスプレイは膝を立てて迎撃。そして正面からヒドゥンブレードを食らわせてカバー。これもSANADAは執念のキックアウト。
するとオスプレイはもう一度ストームブレイカーの体勢に。SANADAは回避し、オコーナーブリッジを決めるも、オスプレイはカウント2ではね返す。そしてポップアップ式のエルボーでSANADAの動きを止め、後頭部にヒドゥンブレードを炸裂。そしてとどめのストームブレイカーを炸裂し、3カウントを奪取。オスプレイがUSヘビー初戴冠を果たした。
試合後、オスプレイは勝ち名乗りを受けるも、レフェリーの手を振り払い、腰にベルトを巻く仕草を見せる。満身創痍のSANADAはセコンドの肩を借りて退場した。