第6試合はAブロック公式戦として矢野通(1勝4敗)と、まだ首位争いに踏みとどまっているジェフ・コブ(2勝2敗)が激突。これが最終公式戦となる矢野はすでに脱落が決定しているが、最後にコブの足を引っ張るか? それとも昨年の『G1』で最後まで首位争いに残ったコブが、悲願のブロック突破に希望を残すべく、矢野を撃沈するか?
コブはアロハシャツを着込み、イスとペッドボトルを持って入場。そしてリングアナに以下の紹介文を読むように指示。
「彼の趣味は寺社を巡って御朱印集め、御朱印コレクター。並びにUNITED EMPIRE、JUSTIN DAVISコラボTシャツよろしくね。並びに札幌黒ラベルが大好き、毎日20本飲んでます。並びにジ・インペリアルユニット、ジェフ・コブ~!」
このコールに合わせてコブは矢野の消毒スプレーのように、コールドスプレーを噴射する。
続いて矢野の入場だが、テーマ曲が鳴り響く中、一向に姿を現さない。するとリングアナが試合開始のゴング。すかさずコブは「ジョーガイ!」とレフェリーにアピールし、レフェリーが場外カウントを数え出す。
カウントが進む中、コブの背後のほうから矢野がリングに入り、一気に横入り式エビ固め。コブがカウント2ではね返すと、矢野は「ごめんなさい!」を連発。
そしてスキをついてスプレーを噴射し、またも横入り式エビ固め。これもコブがはねのけると、矢野はコブを場外に連れ出して鉄柵にハンマースルー。しかし、逆にコブが投げ返す。
だが、矢野は突進してきたコブにマンハッタン・ドロップ。そして矢野はコブの両腕を相手のコスチュームの中に入れると、リングの幕ですまき状態にしてしまう。すかさず矢野はリングに戻る。
コブは「ヤングボーイ!」とセコンドの大岩陵平に救出してもらい、カウント18で何とかリングに生還。
ここで矢野はコブを両足で踏みつけ、相手のお株を奪うサーフィンポーズ。そして矢野はコーナーパッドを外す。
コブは両腕が使えない状態で矢野にキック。しかし、矢野は髪をつかんで回避し、ロープへ。するとコブは腕が使えないながらもドロップキックをヒット。
ここでようやくコブは両腕を外に出すと、矢野を金具むき出しのコーナーに自爆させ、豪快なフロントスープレックス。
だが、矢野はバックの取り合いから、レフェリーをつかんで急所蹴り。しかし、コブは切り抜け、矢野のTシャツをまくし上げて視界を奪うと、トラースキックをお見舞い。そしてツアー・オブ・ジ・アイランドを一気に決め、矢野から3カウントを奪取した。
これで矢野は1勝5敗で公式戦を終了。コブは3勝2敗で首位争いに踏みとどまった。