メインイベントはタイチ(2勝2敗=勝ち点4)vsジェイ・ホワイト(4勝=勝ち点8)の『G1 CLIMAX 32』Bブロック公式戦だ。タイチとジェイは2019年と2020年の『G1』の公式戦でも対戦。2試合ともジェイが勝利を上げている。この試合に負けてしまうとタイチは決勝トーナメント進出の可能性が消えてしまうため、是が非でも公式戦無敗のジェイに土をつけておきたいところだ。
ゴングが鳴るとまずはロックアップ。ここはタイチがコーナーに押し込んでいく。そして用心しながらクリーンブレイクだ。すると、ジェイが「ヨコヅナ」と挑発。タイチもこれに乗り、蹲踞から四股を踏む。
そしてジェイも見様見真似で蹲踞から四股を踏み、腰を下ろして構えようとするが、ジェイが相撲勝負をするわけもなく、顔面を掻きむしって攻撃だ。タイチをコーナーに追い詰めてストンピングとエルボーで滅多打ちだ。タイチが反撃してくるとすぐさま場外に逃げ出し、タイチの気を引きつける。
そのタイチの足を場外から外道が掴んで妨害。そこにジェイが襲いかかる。タイチが襲いかかってくると場外にもう一度逃げ、タイチが追いかけてくるとすぐさまリングに戻るなど、自分のペースを崩さない。
一方のタイチはジェイを追いかけてリングに戻ると首を掴まれながらもコーナーに押し込み、ジェイの攻撃を食らいながらも喉輪で反撃だ。さらに邪魔してきた外道にも喉輪を食らわせて追い払う。
しかし、ジェイはその隙にタイチを襲い、エプロンに落とすと、トップロープを使ってスタンガン。そして場外に出ると鉄柵にタイチの体を押し付けていく。さらにジェイはTVカメラのコードを使ってのチョーク攻撃だ。
そしてタイチをリングに戻すとエプロンに上半身を出させて胸板にエルボーを連発。さらにエプロンのシートをめくってタイチの顔を覆う攻撃だ。リングに戻ったジェイは外道がレフェリーの気を引きつけている間にタオルを使ってタイチの首を絞めていく。
タイチもキックを放って反撃に出るが、ジェイは髪の毛を掴んで引き倒し、タイチのお株を奪うグラウンドでの喉輪でチョーク攻撃。ならばとタイチも下から腕を伸ばして喉輪で対抗だ。これを振り払ったジェイはストンピングからスリーパーで絞め上げていく。
タイチも立ち上がってこれを振り払うとローキックで反撃開始。さらにジェイの蹴り足を掴んで、もう一度ローキックだ。しかし、ジェイは「TOO SWEET!」と叫びながらの逆水平チョップを連打。そしてコーナーホイップだ。
だが、タイチは突っ込んできたジェイの攻撃を避けて喉輪で動きを止めると、ジャンピングハイキック。そしてヒザ立ちのジェイの胸板にミドルキックを叩き込む。ジェイの胸板を容赦なく蹴り飛ばしたタイチは、続けてフライングメイヤーから背中にサッカーボールキックだ。
さらにダンシングドールキックを放つとデンジャラスバックドロップを狙ったタイチ。ジェイが防御するとローキックで黙らせる。しかし、ジェイはコーナーに突っ込んできたタイチを捕まえてデスバレーボムで反撃だ。
自身の足のダメージに悲鳴を上げたジェイだが串刺し式のエルボースマッシュで追撃すると、続けてブレードバスター。そして裏投げを狙う。これをタイチに阻止されるとコンプリートショットで叩きつける。さらにぶっこ抜きジャーマンで叩きつけると、今度こそ裏投げだ。
そしてスリーパーで絞め上げてからSSSを狙ったジェイ。しかし、これをコーナー方向に移動して阻止したタイチもアックスボンバーを発射。これをジェイに避けられると、ローリングソバット、ジャンピングハイキックで反撃だ。
そして立ち上がるとパンタロンを脱いでショートタイツに。天翔十字鳳の構えを取る。しかし、この時、場外で外道がタイチのセコンドに就いているあべみほの髪の毛を掴んで引きずって、人質に取ってしまう。これに気を取られたタイチをジェイはバックドロップだ。
そしてコーナーに追い詰めて逆水平チョップで滅多打ち。しかし、タイチも食らいながらも立ち上がって前進し、怒りのエルボーで一撃だ。そしてリングを降りると外道に迫ってあべみほを開放。そして外道ににじり寄る。
その外道を逃さないように、背後にサムライTVの解説を行なっていた金丸義信も立ちはだかる。逃げ場をなくした外道は思わずリングに逃げ込んでしまう。タイチもリングに戻り、外道とジェイを2人まとめてアックスボンバーでなぎ倒し、ジェイにはタイチ式ラストライドだ。
そして天翔十字鳳へ。しかし、ジェイは自ら倒れ込んで、その攻撃を回避だ。ならばとジェイに近づき顔面を蹴り飛ばし無理やり立ち上がらせる。ジェイも逆水平チョップ、ラリアットで反撃。それでも倒れないタイチにジェイはSSSだ。
しかし、タイチはすぐに立ち上がり、再びSSSを仕掛けてきたジェイをデンジャラスバックドロップで叩きつける。そしてブラックメフィストの体勢に入ったタイチ。ジェイが踏ん張るとバズソーキックを叩き込み、もう一度タイチ式外道クラッチを仕掛ける。
しかし、またも外道がエプロンに上がってきて妨害に出る。ならばとタイチは外道がロープを跨ごうとした瞬間にロープを蹴り飛ばして急所にダメージを与えて排除。しかし、そのタイチにジェイがブレードランナーを仕掛けてくる。
タイチはこれを振り払ってもう一度タイチ式外道クラッチ。ジェイがカウント2でキックアウトするとブラックメフィストを狙う。だが、ジェイも着地して阻止。タイチのトラースキックをキャッチしてSSSを狙う。
これを阻止したタイチはジェイを組み止めて左の上手投げ。そして横綱式かち上げエルボーだ。ジェイはこれを受け止めてカウンターのブレードランナーに切り返そうとする。だが、タイチも阻止して突き放すと、ジェイが前に出てきたところで改めて横綱式かち上げエルボーを叩き込む。
そして雄叫びを上げて立ち上がるとブラックメッフィストへ。これをジェイがブレードランナに切り返そうとするとこれも阻止してバックドロップホールドだ。ジェイがカウント2でキックアウトすると、タイチはもう一度ブラックメフィストを仕掛ける。
ジェイはこれをカウンターのブレードランナーに切り返すが、ダメージが深いのかフォールに行けない。それでも先に立ち上がったジェイはブレードランナーを狙うが、力が入らず自力で立ち上がれない。
ならばとタイチの体をロープ方向に引きずると、ロープを掴んで立ち上がり、ブレードランナーの体勢に。タイチも下から喉輪で抵抗するが、ジェイはすぐさま向きを変えて構わずブレードランナーを発射。この一撃でついに3カウントが入り、ジェイが勝利を飾った。
これでジェイは無傷の5連勝で勝ち点10た。一方のタイチは2勝3敗となり、Bブロック1位突破が消滅したのだった。