第7試合は『G1 CLIMAX 32』Dブロック公式戦となるウィル・オスプレイvsエル・ファンタズモのシングルマッチ。オスプレイがジュニアだった時代から抗争を繰り広げてきたライバル対決が『G1』の舞台で実現だ。2人は今年の『NEW JAPAN CUP』の2回戦となった3.12愛知県体育館大会でも対戦しておりオスプレイが勝利。ジュニアのファンタズモは『G1』初参戦となるが、その闘いぶりにも注目が集まる。
ゴングと同時にオスプレイがショットガンドロップキックでファンタズモに一撃。場外に逃げたファンタズモ目掛けてサスケスペシャルだ。そしてファンタズモをリングに戻すとピッピーチェリオ。さらにパワーボムを仕掛ける。
だが、それを阻止したファンタズモはスクラッチ。オスプレイに逆水平チョップを食らわされながらもティヘラを仕掛けていく。しかし、オスプレイはこれを踏ん張って投げさせない。そしてファイヤーマンズキャリーで抱え上げてトップロープに投下してのスタンガン攻撃。続けてバウンドして棒立ちになっているファンタズモにビッグブーツだ。
優勢なオスプレイはファンタズモをコーナーに追い込んで逆水平チョップで痛めつける。だが、ファンタズモはコーナーに飛ばされながらも激突を回避すると、セカンドロープから反転してのボディアタックだ。
続けて放ったライオンサルトはかわされたが、オスプレイが場外に出るとすぐさまトペ・スイシーダで追撃。さらにファンタズモは場外でオスプレイを逆水平チョップで痛めつけてから、トップロープからのラ・ケブラーダを炸裂させる。
オスプレイをリングに戻したファンタズモはエルボーで攻撃。オスプレイもエルボーで反撃してくるが、ここを優勢に運んでサミング。さらにコーナーに激突させてから客席に向けて持ち上げると、宙吊りにしてストンピングを連打。そして助走をつけてスライディングキックを顔面に炸裂させる。
さらにファンタズモは低空のドロップキックを宙吊り状態のオスプレイの顔面に食らわせ、スリーパーホールドでスタミナを奪いにかかる。しかし、オスプレイも脱出してエルボーで反撃。ファンタズモのバックドロップを後方に着地して回避すると、ハンドスプリング式レッグラリアットだ。
そして首相撲からのヒザ蹴り、さらにミドルキックを見舞ったオスプレイ。今度は距離を取ってコーナーのファンタズモに突進だ。ファンタズモはこれをショルダースルーでかわし、飛んできたオスプレイもかわす。だが、ロープに飛んだところでオスプレイがファンタズモを捕獲。ヘリコプターで背中にダメージを与える。
だが、ファンタズモはオスプレイが狙ったチェルシーグリーンをバックエルボーで回避。続けてマンハッタンドロップ、エルボー、ボディスラムを連続で放ち、セカンドロープからフォアアームを投下だ。そしてCRⅡを仕掛けたファンタズモ。しかし、オスプレイはこれをショルダースルーで高々と放り投げて阻止する。
そして立ち上がってきたファンタズモにエルボーだ。引かないファンタズモもエルボーで対抗。両者、顔を突き出し、お互いにエルボーを打ち合っていく。エルボー合戦で追い込まれたオスプレイは逆水平チョップを発射。そしてフルネルソンからファンタズモの後頭部にキックを放つ。
ファンタズモはお辞儀をしてこれを避けて土手っ腹にトラースキック。だが、オスプレイはロープに飛んだファンタズモにカウンターのサマーソルトキックだ。ならばとファンタズモはすぐさま延髄斬りでお返し。そしてブレーンバスターで持ち上げるが、オスプレイはこれをスタナーで切り返してしまう。
だが、コーナーにジャンプしてオスカッターを狙ったところをファンタズモは追走。コーナー上で捕まえてリバースのスパニッシュフライだ。そして距離を取って足を踏みながらサドンデスを発射。しかし、オスプレイはこの蹴り足をキャッチ。チェルシーグリーンでダウンさせる。
続けてヒドゥンブレイドを狙ったオスプレイ。ならばとファンタズモは立ち上がりカウンターでフランケンシュタイナーを狙うが、オスプレイはそのままパワーボム。さらにブレーンバスターの態勢からパワーボムという新技を披露する。
そしてコーナートップに上がったオスプレイ。だが、立ち上がったファンタズモはコーナーにぶつかってこれを阻止。自らコーナーに上がるとエルボーとヘッドバットで痛めつけ、コーナートップからの雪崩式フランケンシュタイナーだ。
そして、今度はファンタズモがコーナートップへ。オスプレイが体を回転して距離を取ったものの、構わずサンダーキス’86を発射する。だが、オスプレイはこれを自爆させて、ロビンソンスペシャルで一撃。そしてオスカッターを発射だ。
しかし、ファンタズモはこれを避けて、着地したオスプレイにサドンデスで一撃。ここはオスプレイもカウント2でキックアウトだ。ならばとファンタズモはCRⅡの態勢に。オスプレイはこれを下からエビ固めに切り返す。
ファンタズモもエビ固めで押さえ込むが、オスプレイはさらに横入り式のエビ固め。そして立ち上がるとファンタズモの背後に回ってサイレントウィスパーだ。そして続けてオスカッターを発射したオスプレイ。
ファンタズモはこれを逆さ押さえ込みに切り返したが、キックアウトして立ち上がったオスプレイはカウントを確認しているファンタズモの正面からヒドゥンブレイドで一撃。この強烈な一撃をファンタズモはキックアウト出来ず。オスプレイが『G1』初戦で勝利を上げ、勝ち点2をゲットしたのだった。