第5試合は7.11札幌でのIWGPタッグ選手権試合（挑戦者・内藤哲也&SANADAvs王者・タイチ&ザック・セイバーJr.）の最終前哨戦、内藤&SANADA&鷹木信悟&BUSHIvsタイチ&ザック・セイバーJr.&金丸義信&DOUKI。
　7.2後楽園の前哨戦では内藤がタイチをコリエンド式デスティーノ、SANADAがザックをSkull EndでKO。屈辱を味わったタイチは試合後、「内藤はどうすればいいか、札幌でさんざんやってきたからな。全部、終わりにする」と地元での報復を予告している。最終前哨戦を制し、翌日のタイトル戦へ弾みをつけるのは？

　タイチ&ザックはIWGPタッグのベルトを携えて入場。内藤はタイチ&ザックからサインをゲットした“調印書”（パンフレット）を手に花道を進む。鷹木はIWGP世界ヘビーのベルトを巻いて堂々のリングイン。
　内藤は試合前、ヒロムに調印書を預ける。鈴木軍は“デンジャラステッカーズ”タイチ&ザックの新作タオルをアピール。

　内藤は「ザック、カモン！」と挑発するが、ザックは「ダーメ！」と拒否。するとここでL･I･Jが奇襲攻撃。場外戦に持ち込み、内藤がタイチの左腕を鉄柵を用いて痛めつける。SANADAはザックの左足に集中攻撃。
　内藤はタイチをリングに戻すと、SANADAと共に連携の低空ドロップキックを左腕にヒット。そして、内藤はタイチにアームロック。
　続いてBUSHIがタイチの左腕を捕獲。すると鷹木がコーナー上で拝んでからダブルチョップを、タイチの腕に落とす。
　今度はSANADAがタイチにパラダイスロックを狙う。しかし、ザックが背後からカット。そして、SANADAの左腕にオーバーヘッドキック。続いてタイチがSANADAに川田利明ばりのスピンキックを決める。
　タイチは喉輪でSANADAを自軍コーナーに運ぶ。スイッチした金丸はSANADAの左腕を固めたままボディスラム。今度はDOUKIがSANADAにストンピングから変形のコブラツイスト。そして丸め込むが、SANADAはカウント2でキックアウト。
　スイッチしたザックはSANADAの左腕を踏みつけ、さらに手首と指をひねり上げていく。ザックはSANADAの左腕を捕らえてコントロール。
　SANADAは切り抜けるが、ザックはリストを捕獲。しかし、SANADAは軽快な動きで脱出。しかし、ザックはSANADAの左腕をすばやく取り、マットに叩きつける。
　続いてDOUKIと金丸がSANADAにトレイン攻撃を狙う。しかし、切り抜けたSANADAは金丸に低空ドロップキック、DOUKIにはフランケンシュタイナー。
　スイッチした内藤は金丸に低空ドロップキック。タイチにはスウィンギングネックブリーカー。ザックにも襲いかかるが、ザックは場外にエスケープ。
　内藤はBUSHIと共に金丸に連携の低空ドロップキックを炸裂。続いてBUSHIが金丸に対し、ロープを用いたオーバーヘッドキックからミサイルキック。さらにフィッシャーマンズスクリューを狙うが、切り抜けた金丸はドロップキックを突き刺す。
　スイッチしたDOUKIはBUSHIに串刺しラリアット。さらにラ・ランツァを決めてカバー。だが、これはカウント2。
　すると鈴木軍はBUSHIにトレイン攻撃を敢行。そしてタイチが捕らえたBUSHIに、DOUKIがパトリオットミサイルを決めてカバーするも、BUSHIはカウント2でキックアウト。すかさずDOUKIがイタリアンストレッチNo.32で捕獲。しかし、BUSHIは足でロープエスケープ。
　ならばとDOUKIはスープレックス・デ・ラ・ルナを狙うも、BUSHIは回避。そして追走式のドロップキックを突き刺し、鷹木にスイッチ。
　鷹木は気合いを入れると、DOUKIに串刺しラリアット。さらにパンピングボンバーへ。DOUKIがかわすと巧みな動きから延髄斬りをヒット。そしてロープに走るも、鷹木はポップアップしてからデスバレーボム。
　ここで鷹木は気合いを入れるとラスト・オブ・ザ・ドラゴンの体勢に。DOUKIが切り抜けると、鷹木はパンピングボンバーを狙ってロープへ。だが、タイチのアックスボンバーと相打ちに。
　タイチはソバットからアックスボンバーを狙うも、SANADAがカウンターのドロップキック。そしてプランチャを狙うが、ザックが阻止して首4の字。
　すかさず内藤が低空ドロップキックでカットに入るが、ザックはその足を捕らえ、首4の字固めを決めながら内藤をアンクルホールドで締め上げる。　すると、鷹木が金丸をボディスラムでザックに叩きつけて強引にカット。
　さらに鷹木はDOUKIに追走式ラリアット。そしてパンピングボンバーを狙うも、DOUKIは巧みに丸め込みで切り返す。しかし、鷹木は跳ね返し、突進してきたDOUKIにバックエルボー、ナックル、龍魂ラリアットをお見舞い。最後はパンピングボンバーを豪快に決め、DOUKIから3カウントを奪取した。

　
鷹木「飯伏！ 飯伏！ 飯伏幸太よ!! オレは気を長くして待っとくよ。お大事にな！」
　

　
内藤「いよいよ、明日行われる『IWGPタッグ選手権試合』、改めて言うけど、オレは“タイチ選手”と“ザック・セーバーJr.選手”がチャンピオンだからこそ、挑戦したくなったんだよ。あの二人は、偉大なタッグチャンピオンチームだったと思いますよ。実力的にも間違いないし、それに……こんなバカげた調印書のおふざけにも付き合ってくれるからさ。

素晴らしいタッグチームだよ。聞くところによると、明日、“真駒内セキスイハイムアイスアリーナ”にはタイチ選手の応援団が3,000人来るらしいじゃん。タイチ選手、ぜひ地元のお客様にカッコいいタイチ選手の姿をお見せしてあげて下さいよ。明日のメインイベントで行われる『IWGPタッグ選手権試合』タイチ選手、ザック・セーバーJr.選手、お互い楽しもうぜ。カブロン！」
※SANADA、BUSHIはノーコメント
　　

　
ザック「札幌は俺たちチームの街だ」
タイチ「オイ、オイ、ちょババア！ ババア、（デンジャラステッカーズのタオルを）広げろ！」
※スタッフがデンジャラステッカーズのタオルを広げると
ザック「（日本語で）アリガトウ、シモダサン！」
タイチ「いいぞババア、行け！」
※スタッフが広げたタオルをそのまま持って去ろうとすると
タイチ「返せコノヤロー、おまえなに盗ってってんだ！」
ーーゴメンナサイ。
タイチ「返せってんだ」

ザック「札幌は俺たちの街なんだよ。ま、正確にはタイチの街か。いや、タイチの実家は札幌から20分も離れたとこにあるけど、今はそれは置いといて。俺たち鈴木軍が2日続けてメインに組まれてる。今夜のメインはジュニアのタイトルマッチで、明日はタッグのタイトルマッチだ。つまり札幌は俺たち鈴木軍のもんだ。俺は札幌が好きだ。北海道が好きだ」

タイチ「何か、今日はもう内藤ともSANADAとも、たいしてやってねーな。なんだ、明日の為に温存？ なに、ビビってんの？ 怖いの？ なあ、どうした？ 勢いなかったな。何考えてんだか。でも内藤おまえザックに嫌われ過ぎだよ。厳しいんじゃねーの明日。やるの？ やらないの？ なんだかオレもわかんなくなってきたよ。今日のやる気見たってよ。もっとかかって来いっつーんだよ。もう明日の話だぜ、オイ。明日の今頃もう終わってるぞ。結果が出てんだよ。もうまたここにあると思うな。まあ、内藤さんはいいと思うよ。タッグチームとしては。申し分ない二人だよ。それだけ。だけど、それだけは認めてやるよ。SANAやん、おまえも認めてやるよ。おまえら実力あるのは誰もが分かってんだからよ。その二人、踏み台に……踏み台じゃねーな。まあいい、おまえらにオレらの流れを変えるために、明日、のびてもらう。それだけだおまえらとやる理由は。そしてこの先、東京ドーム、その先も全部、このタッグの流れ変えてやるよ。ええ？ 東京ドームのメイン、タッグ獲る時も来るんじゃねーの、オレらが持ってれば。なあ？ その為だけだ明日は。その為だけだの二人だ。やってやるよ！」

ザック「内藤から真剣さが見えない。ベルトをいくつか巻いてきたからって即席チームのお前たちがこのベルトをそう簡単に獲れると思ったら大間違いだ。相手は日本一のタッグチームの俺たちだぞ。そんな簡単には獲れない。まぁ俺はSANADAのことは好きだが、チームとしては俺たちを倒せるほどの器じゃない。今週末は盛大に祝杯を上げるから、ZIMAを用意しとけ。今夜はデスピーがジュニアのベルトを、明日は俺たちがタッグのベルトを防衛する。それからイギリスがUEFA EURO 2020を優勝する。冷えたZIMAを用意しとけよ」

タイチ「おう明日はこんなもんじゃねーぞ！ もっと、3,000人、4,000人来るからな。オレの下僕たちが、地元の。何起こすかわかんねーぞアイツら。楽しみにしてろ！」
※金丸、DOUKIはノーコメント