メインイベント終了後、岩谷がまだ闘う姿勢を見せると、KAIRIは感極まった表情となる。そして、両手で岩谷の左手を掴んで引き留め、言葉をかける。すると、岩谷はKAIRIの額を軽く“デコピン”して退場した。
ここから勝利者セレモニーとなり、新日本プロレスの菅林直樹会長が真新しいチャンピオンベルトをKAIRIの腰に巻く。そして、レック株式会社代の永守貴樹表取締役社長と新日本プロレスの木谷高明オーナーが、記念品のパネルが贈呈。そして、KAIRIがマイクアピールを行なった。
■KAIRIのマイクアピール
「(※感極まった表情で)今日は、大好きな麻優さんと、勝ち負けを超える試合ができたと思ってます!(※大拍手) 麻優さんは“引きこもり”と言われ、私は“落ちこぼれ”と言われ、前半のキャリアはとても苦しい時代でした。そんな昔の私たちが、いまこうして新日本プロレスさんと一緒に興行をして、こんなに大きな会場でメインイベントで試合をさせていただけたことが、本当に、本当にうれしいです。ありがとうございました(※と言って頭を下げると場内大拍手)。プロレスは、キャリアも年齢も男女も関係なく、みんながそれぞれ素晴らしい試合をして、ファンの皆さんと、愛するファンの皆さんと、プロレスをもっともっと愛して、愛して、大きなものに、日本ももっともっとできると信じています(※大拍手)。このベルト、今日、命が吹き込まれました。(※腰のベルトをさすりながら)だいぶ、すでに、いい命がここに吹き込まれたと思います。そういうことで、次、できれば、1.4東京ドームで試合をさせていただけたらと思います(※大拍手)。誰か、この生まれたてのピッカピカのベルトに挑戦してきたいと思う子はいるんだろうか…!?」
ここで特設ステージ上に中野が登場。リングへ向かって歩き出すと、KAIRIは「あら!? なんだか今日、タイチさんと…なんか眼鏡みたいなのをかけて、踊りながら入場していたかわいらしい女の子が、近づいてきた…」とコメント。ここからKAIRIと中野のやり取りとなる。
■KAIRIと中野のマイクアピール
中野「(※エプロン上から)1.4での超刺激的な挑戦者、ここにいるよ(※と言いながら笑顔でポーズを取り、大拍手を受ける)」
KAIRI「(※あきれた表情で)なんだ、あれ!?」
中野「(※リングへ入ってKAIRIを指さし)1.4東京ドームで、あなたのそのベルトを奪うのは、この私! (※自分を指さし)中野たむだ!!(※大拍手) KAIRI、どうかな!?(※と言いながらかわいくポーズ)」
KAIRI「中野たむだか、中野“ぽむ”だか、ようわからんが、その見た目のわりに、(※中野の胸を鼓舞しで軽く叩き)いいハート持ってそうじゃん。(※ベルトを腰から外して手で持ち上げ)みなさん、どうですか!?(※大拍手)」
中野「(※ベルトに触ろうとするがKAIRIに避けられ)ちょっとぐらいいいじゃん!?」
KAIRI「ダメに決まってんじゃん! さっきの試合見たでしょう!?」
中野「まあ、いいや。KAIRI?」
KAIRI「あ!?」
中野「1.4で中野たむの(※KAIRIを指さし)“情念地獄”に溺れさせてあげるよ(※と言ってKAIRIに近づく)」
KAIRI「(※歩いて中野から逃げながら)いや、皆さん、STARDOMを見たことのない方、わかるか(どうか)わからないですけど、この子、すっごい情念というか、すごいんですよ。なんで、絶対いい試合になると思うので、皆さん、1.4、お楽しみに(※と言ってリング中央で中野と対峙し、場内大拍手)」
中野「……(※ベルトの端を持ってキスする動作を見せる)」
KAIRI「(※ベルトを抱えて中野に背を向け)シッシッシッ…!」
中野「……(※無言でかわいいポーズをして退場、場内大拍手)」
KAIRI「こんなふうにね、いろんな子がいるんで、みなさんSTARDOMも見てみてください」
ここからKAIRIがあらためてマイクアピールを行ない、ファンに向けて締めの挨拶。
■KAIRIのマイクアピール
「では、宴もたけなわではございますが、締めましょう(※大拍手)。あらためまして、本日は、寒い中、遠い中、有明アリーナ、お越しいただいてありがとうございました。(※大拍手から右手を挙げ)ここで皆さんとやりたい締めがございます。“あれ”ですよ、“あれ”。IWGPといえば(アントニオ)猪木さんですよね? ということは、1、2、3…(※拳を挙げるジェスチャー)みなさん、いいですか?(※大拍手) いいですか? 棚橋さん? 『愛してます』じゃなくていいですか?(※と言って放送席の棚橋に確認) オッケー? ありがとうございます。それでは、みなさんで1、2、3、ダー!で拳を突き上げて、みなさんの“プロレス愛”をここにひとつに集結させましょう。準備はいいですか!(※大拍手) いきますよ~! 1、2、3、ダーーーッ!!(※ファンと一緒に拳を突き上げる)」
ここでKAIRIの名前がコールされ、キャノンから放たれた大量の金テープが初代IWGP女子王者を祝福した。