「LEC 水の激落ちくん Presents IWGP女子初代王座決定トーナメント決勝戦」として、岩谷とKAIRIが激突するメインイベント。両者のシングル対戦は2017年5.14後楽園以来で、そのとき勝利した岩谷がKAIRIからワンダー・オブ・スターダム王座を奪取。その後、KAIRIはWWEへ主戦場を移し、2022年3月からSTARDOMへ復帰した。
握手から試合が始まり、両者が手四つの力比べで競り合う。その後、岩谷が低空ドロップキックをヒットさせ、KAIRIを場外へ追い込む。そして、トペスイシーダで追撃。
さらに岩谷はニュートラルコーナー最上段からミサイルキックを見舞い、KAIRIを吹き飛ばす。そして、KAIRIをサードロープへ固定し、低空ドロップキックで追撃。
続いて岩谷はKAIRIが痛めている右手を踏みつけ、場外へエスケープさせる。そして、さらに右腕を狙っていくが、KAIRIはスピアーで巻き返す。
さらにKAIRIは、岩谷の後頭部付近にかかと落としを食らわせ、敢えて右手を使ってチョップを浴びせる。そして、串刺しドロップキック、低空ドロップキックなどで追い討ちをかける。
ここから特設花道上での攻防となり、岩谷のローリングソバットがヒット。そして、フライングメイヤーでKAIRIを投げ、背中へランニングローキックを食らわせる。
次に岩谷はさらに距離を取って走るが、KAIRIがカニばさみで転倒させる。そして、岩谷が狙った距離を超える位置からダッシュし、フライングエルボーをお見舞い。
これでKAIRIのペースとなり、コーナー最上段からのフライングエルボーから三角絞めで絞り上げる。これを岩谷がロープへ逃れてトラースキックを見舞うが、KAIRIは強烈な裏拳で報復。その直後、両者が同時に放った張り手が相打ちとなる。
続いて両者はエルボーを打ち合い、岩谷が連打で押し込む。そして、串刺しドロップキックで追撃して青コーナーへのぼるが、KAIRIが立ち上がっておいかける。
ここから両者がコーナーで争い、岩谷が逆さづりになってしまう。だが、すぐに体勢を立て直し、雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。
岩谷の攻勢は続き、ダイビングボディプレスからスリングブレイドへ繋ぐ。そして、ムーンサルトプレスを放つも、KAIRIが回避して自爆させる。
さらにKAIRIは、スピアーで岩谷をニュートラルコーナーへ激突させ、イカリで絞り上げる。これを辛うじて逃れた岩谷は場外へ降りるが、KAIRIがコーナー最上段からフライングボディアタックを敢行。そして、リングへ戻ると、変型バックドロップホールドで押さえ込むが、カウントは2。
KAIRIの攻勢は続き、強烈な裏拳を2連発でお見舞い。しかし、岩谷が耐え抜き、変型ツームストンパイルドライバーで逆転。
さらに岩谷はドラゴンスープレックスホールドからロープへ走るが、KAIRIがカウンターの裏拳で迎撃。そして、変型ヌカドーラで岩谷を叩きつけると、コーナー2段目からインセインエルボーを投下する。
続いてKAIRIはコーナー最上段からインセインエルボーを炸裂させてフォールするが、なんと岩谷がキックアウト。
するとKAIRIは髪を掴んだままエルボー連打を食らわせるが、岩谷がドドンパで巻き返す。それでもKAIRIはスライディングDを放つが、岩谷がキックで迎撃し、ドラゴンスープレックスホールドで3カウントを迫る。
それでもKAIRIが粘ると、岩谷は2段階式ドラゴンスープレックスホールドを繰り出すが、KAIRIの足がロープへ触れる。その直後、KAIRIは強烈なフロントハイキックで岩谷に逆襲し、強烈な裏拳で追撃。そして最後は、インセインエルボーからのエビ固めで岩谷から3カウントを奪取した。
Historic X-over
- 日時
- 2022年11月20日(日) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 東京・有明アリーナ
- 観衆
- 7,102人
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第9試合 60分1本勝負
LEC 水の激落ちくん Presents IWGP女子初代王座決定トーナメント決勝戦※KAIRIがIWGP女子初代王者となるレフェリー|村山大値
MATCH REPORT
COMMENT
KAIRI「今日こうしてたくさんお集まりいただいて、そしてこの偉大なる初めての歴史、新日本プロレスさんとの合同興行のメインイベントを麻優さんと務め上げることができたことを、本当に嬉しく思います。ありがとうございました。こんなに、こんなに試合前から気持ちが溢れて、緊張して、いろんな気持ちでグチャグチャになりながら入場したのも初めてですし、試合後にこんなにこらえきれないほどの感情が溢れ出てくるのは、対戦相手が岩谷麻優選手だったからです。今日はたまたま本当にほんの少しの差で私が勝ちましたが、次やった時は正直、あそこまで立ち上がってくる気持ちの強い麻優さんとやって勝てるかどうか分からないほどに岩谷麻優選手、ずっと尊敬する大好きな先輩です。私のことは嫌いだったの分かるけど、いろんな思いがお互いに交差し合って、5年半という月日が流れて、こうしてまた麻優さんと試合ができて嬉しいです」
KAIRI「そして、初代IWGP女子王者になりましたKAIRIです。このベルトは初戦から2人の強い強い思いが吹き込まれました。ベルトができた時、たくさんのご意見があったと思うんですけども、必ず私はもっともっと輝かせて唯一無二の色にしてみせます。そのために世界中で強い選手と闘いたいと思っています。いろんな意味でワクワクする夢の詰まったベルトにすることを誓います。今、この放送を見ている世界中どこでもいいです。誰か、このベルトに挑戦したいという選手がいればいつでも待ってます。今日は本当にありがとうございました。実はこの試合の前日に30分ドローもありましたが、4日前、練習中に足を捻挫して、医者からは試合を止められ、全治3週間と言われていました。でも、絶対に諦めたくなくて、たくさんの治療、協力してもらって、テーピングをしてもらってここまで。昨日は30分ドロー、今日は死闘を闘い抜くことができました。腕も昨日今日で伸びなくなっちゃってますが、まあどんな状態であれ、私はプロレスラーなので闘い続けます。走り続けます。このベルトの将軍として乗り続けますよ、ウマ娘じゃないけど。走り続けます、一緒に。今日はありがとうございました」
林下「(突然コメントスペースに現われて)KAIRI、おめでとう。(拍手をすると)おめでとう。私はトーナメントで負けちゃったから、そのベルトに挑戦させろ…なんてことは言わないよ。ただ、私はそのベルト、誰よりも思いは強いよ。常にそのベルトに目を光らせているから。私のために価値を上げてよ」
KAIRI「いいよ……えっ? 挑戦しないってこと? なに、お祝いに来てくれたの?」
林下「(祝杯用に置かれていた缶ビールを掴んで)おめでとう(と言って、KAIRIの目の前に1本置く)」
KAIRI「ウチ、ビール飲めないんよ」
林下「そんなことはどうでもいい。お前がビール飲めないとか凄くどうでもいい。私が言いに来たのは、初代IWGP女子チャンピオンと手合わせがしたい。だからスターダム年内最終戦の両国で、このクールにロイヤル美しい林下詩美とシングルしてほしいんだけど。断わんなよ、チャンピオン」
KAIRI「シングルマッチ? 12月29日、多分空いてる」
林下「空けといて、私のために。どうしてもIWGPのベルトは獲りたかった。でも獲れなかった。だから初代チャンピオンになったKAIRIとシングルマッチが絶対にやりたいから、スケジュール空けといて」
KAIRI「いいね。実はさ、私もさ、詩美くんにめっちゃ興味があったんだよ。やっちゃう?」
林下「是非、私と手合わせお願いします(と言って、缶ビールを1本飲み干してしまう)」
KAIRI「(林下がビールを飲んでいる様子を見て)嘘でしょ?(笑)。ええッ?」
林下「プハー! これは私の勝利の前祝い。当日、用意して(と言って、去っていく)。うめービール!」
KAIRI「(林下が去ったのを見て)やべえ……(笑)。いいね。面白い。詩美くん、いいね。棚橋さんと組んでたっけ? うんうんうんうん、次期エース候補だね、スターダムの。よし、このへんでひと狩りいっとく?(と言って、ビールを飲みながら席を後にする)。ううん、いいね! ビール飲めるかもしれない……」
※岩谷はノーコメント
中野「1.4東京ドームで初代王者・KAIRIからIWGPのベルトを奪います。今日こうしてこの大会で、新日本プロレスさんと交わってクロスーオーバーして、そしてIWGP女子の王座決定戦を間近で見て肌で感じて、私の中で湧き上がる思いがありました。IWGPの称号が欲しい。初代王者・KAIRIはスーパースターです。今日、あの“アイコン”岩谷麻優を倒して、感情に訴えかけるプロレスを見せつけた。素晴らしいプロレスラーです」
中野「でも、私はこの歴史的なベルトが初代王者がスターダムの選手でなかったこと、凄く悔しく思います。歴史は動き始めました。1.4東京ドームで必ずKAIRIからIWGP女子、あのベルトを奪って、私たちが、私中野たむが、皆さんに極上の“たむロード”をお見せします。たむを信じて」