メインイベント（第8試合）では『SJTL』公式戦として、YOH&リオ・ラッシュ組と現IWGPジュニアタッグ王者の“Catch 2/2”TJP&フランシスコ・アキラ組が激突。昨日の11.20有明でYOH&ラッシュはH.O.Tと8人タッグで対戦し、最後は3Kでディック東郷を撃沈。その勢いで現IWGPジュニアタッグ王者のCatch 2/2の攻略に挑む。

　グレイに呼び込まれたCatch 2/2は、IWGPジュニアタッグのベルトを携え入場。

　先発はYOHとTJP。ロックアップで組み合うと、YOHはヘッドロックで捕獲。そしてグラウンドに持ち込むも、TJPはブリッジで切り返し、逆にヘッドロック。これをYOHは柔道のエビの要領でエスケープ。
　続いてYOHは一本背負いからグラウンドに持ち込むも、TJPはヘッドシザーズ。YOHは今度はヘッドスプリングで脱出する。
　ここからリストの取り合いとなり、TJPがコークスクリューヘッドシザーズ。YOHもヘッドシザーズをやり返すが、TJPは三点倒立で切り抜け、その場飛びムーンサルトプレス。だが、YOHはかわし、両者はすばやい動きでカバーの応酬。そして一旦距離を取る。
　次はラッシュとアキラのマッチアップ。アキラはロックアップでロープに押し込み、離れ際に胸を突き飛ばす。続いてロープワークの攻防では、アキラがショルダータックルでなぎ倒す。
　だが、ラッシュはトリッキーな動きから、ロープを用いたティヘラ。さらにすばやい動きで蹴りのコンビネーション。延髄斬りでダウンを奪う。
　スイッチしたYOHは、ラッシュのハンマースルーで勢いをつけ、相手コーナーのTJPにエルボー。そしてYOH&ラッシュは組体操の要領で、アキラに串刺しエルボーをお見舞い。
　続いてYOHはエルボーの連発からロープへ。だが、アキラはかわし、TJPにスイッチ。TJPがうまくYOHを場外に追いやると、すかさずアキラがプランチャ。さらにCatch 2/2はラッシュを連携のドロップキックで場外に追いやる。
　TJPはYOHをリングに戻し、顔面ウォッシュをお見舞い。そしてカバーするが、YOHはカウント2ではね返す。
　続いてCatch 2/2はYOHに流れるような動きでキックの連携攻撃。YOHも逆水平チョップでアキラに応戦。だが、アキラは強烈な逆水平チョップで動きを止める。
　そしてCatch 2/2はYOHにクラウンズアップセントーン。これもカバーはカウント2。ならばとアキラはYOHに逆水平チョップ。そしてロープに走るが、YOHは突進をバク転でかわし、ソバットからネックブリーカードロップ。
　ようやくスイッチしたラッシュは、アキラにムーンサルトアタック。さらにCatch 2/2にラリアットを連発。続いてCatch 2/2のトレイン攻撃、さらにダブル攻撃も回避し、ハンドスプリング式のダブルエルボー。勢いに乗るラッシュは、場外に落ちたCatch 2/2に交互にトペ・スイシーダを炸裂する。
　ラッシュはアキラをリングに戻してバックドロップホールド。アキラがカウント2ではね返すと、TJPがラッシュにエルボーをお見舞い。ラッシュも打撃のコンビネーションでやり返し、ロープに走る。だが、TJPはハイキック。
　そしてTJPはデトネーション・キックを狙うも、YOHがカットし、ラッシュと連携のキックを狙う。だが、TJPは切り抜け、ラッシュにローリングソバット。
　しかし、ラッシュはTJPをラリアットで場外に落とし、すかさずYOHがプランチャをお見舞い。YOHがTJPをリングに戻すと、ラッシュは低空のローリングキック。そしてアキラにスピアーを決めてカバーするが、カバーはTJPがカット。ラッシュはTJPを場外に落とし、YOHにスイッチ。
　YOHはアキラに串刺しエルボーを見舞うが、アキラもエルボーで反撃。激しいエルボー合戦から、YOHはファルコンアローを狙う。切り抜けたアキラはカサドーラの体勢に入るが、YOHは強引にジャーマン。しかし、カバーはアキラがカウント2ではね返す。
　ならばとYOHはトラースキックの体勢に入るも、アキラは回避。そしてTJPがYOHの蹴り足を捕らえてバックドロップ。すかさずラッシュがTJPにシャイニングウィザードを炸裂。
　さらにラッシュはアキラにコーナー上から攻撃を狙うが、アキラは飛びついて雪崩式スパニッシュフライを決める。
　そしてアキラはYOHにハーフネルソンスープレックスを食らわせ、ロープに走る。だが、YOHは鋭いトラースキック一閃。ここで4人がダウン状態に。
　ここを勝機と見たYOHはアキラにDIRECT DRIVEを狙う。だが、アキラは切り抜けてYOHに延髄斬り。そしてファイヤープレックスを決めるが、YOHは必死にカウント2でキックアウト。
　するとアキラはYOHにスピードファイヤーを狙う。だが、YOHはこらえる。ならばとアキラは膝蹴りを乱打。しかし、YOHも強烈なエルボーで反撃。
　そしてYOHはドラゴンスープレックスの体勢に入るが、アキラは回避。ここでTJPが飛び出し、ラッシュを場外に排除すると、Catch 2/2はYOHにアリウープを炸裂。さらに2/2を決めると、アキラは場外のラッシュにトペ・コンヒーロ。そして、TJPがYOHにマンバスプラッシュを炸裂するも、ラッシュがカウント3寸前でカット。
　ならばとCatch 2/2はザ・リーニングタワーをYOHに狙うが、ラッシュが妨害。すかさずYOHはTJPを丸め込むも、カウントは2。
　そして丸め込みの応酬を経て、YOHはロープに走るが、TJPはソバット。そしてYOHを肩に担ぎ上げるも、ラッシュがトラースキックでカット。
　ここでYOH&ラッシュはダブルのトラースキックをTJPに炸裂。そしてラッシュがラッシュアワーを決めると、YOHがファルコンアロー式牛殺しを炸裂。だが、ラッシュのカバーは、TJPがカウント2で意地のキックアウト。
　するとYOH&ラッシュは、TJPにとどめの3Kを狙うが、アキラがカットに入り、ラッシュにカサドーラからのフットスタンプ。そしてTJPはYOHをジャックナイフ式エビ固めで押さえ込み、電光石火の3カウントを奪取。Catch 2/2が大接戦を制し、優勝に向けて好発進を切った。

　
TJP「大会の最後に自分たちのテーマ曲を聞くのは最高だな。若い頃は、メインイベントに出て、大会を締めるのに緊張した。俺たちはBEST BOUT MACHINE（ケニー・オメガ）じゃないが、俺たちも上手く大会を締めることができると思ってる。大会の終わりに自分たちの曲を聞くことに慣れていきたい。それに、隣のトーキョードームである『WRESTLE KINGDOM』で、この曲を聞きながら花道を歩きたい。俺たちは必ず、このリーグで優勝する。（東京ドームで）誰と闘うことになろうと、試合の最後に流れるのは俺たちのテーマ曲だ」
　

　
アキラ「リオ、リオ、リオ……。日本へようこそ。お前にとっては幸先の悪いスタートだな。お前の初めてのビッグマッチは、ここでの初めての惨敗だ」
　

　
TJP「お前の動きは速いが、まだまだ足りない」
アキラ「お前は”MAN OF THE HOUR”だとか”THE BAD CHILD”だとか何とか名乗ってるけど……何だっていい。お前はまだ俺たちの二番手だ。お前がこのベルトを手に入れるチャンスなんて一生来ない。ファンたちが俺たちからのプレゼントについて、どう思ったのか聞いてみたい。”キャッチ、ニー、ニー”の言い方を教えただろ。なぜなら俺たちはCATCH 2/2だからだ。トーキョードームでファンたちが”キャッチ！ニー！ニー！キャッチ！ニー！ニー！”と叫んでる姿が想像できるよ…。ストップ」
TJP「リオ、お前は速く走れるが、俺たちにはついてこれない」
　
　

　
YOH「Sorry. ゴメン。でもさ、申し訳ないと思ってるけど、でもなんか、スゲー、スゲー矛盾しててさ。負けたけど、なんかスゲー楽しくて。去年と感覚が違くて、気持ちよくて。そしてさ、予感がするんだよ。オレの予感はさ、裏切らないんだ。だからこのまま、光に向かって進んでくだけだよ」
　

　
ラッシュ「俺がガキの頃、よくトラブルを起こして、自分の部屋から出してもらえなかったことを思い出すよ。俺は”BAD CHILD”だったんだ。自分の部屋で、トラブルに巻き込まれた痛みや、失望、怒り、鬱憤などを感じていたものだ。だけど何よりも強い感情は、自分の中から湧き上がってくるchaos（混沌）だった」
　

　
ラッシュ「今夜、俺たちは痛み、失望、鬱憤を感じだ。だけど、俺たちにはまだ望みがある。俺たちはリーグ優勝を目指している。トロフィーを目指して全力で闘っている。今日は勝利を掴めなかったが、みんなが思ってた通りの結果になったかもしれない。でもここから変化を期待していて欲しい。またTJPとベラベラお喋りなラット（アキラ）と向かい合うことがあれば……次は今日とは違う結果を期待してくれ」