セミファイナル(第8試合)はIWGPタッグ王者のFTR(ダックス・ハーウッド&キャッシュ・ウィーラー)に、ジェフ・コブ&グレート-O-カーンが挑戦。AEW所属でROH世界タッグ王座を保持しているFTRは、6.26シカゴ『AEW × NJPW: Forbidden Door』で、ROH世界タッグ&IWGPタッグ選手権 3WAYマッチに出場し、IWGPタッグ王者のジェフ・コブ&グレート-O-カーン、トレント・バレッタ&ロッキー・ロメロと対戦。最後はFTRがロッキーを合体技ビッグリッグで仕留め、タッグ二冠王に君臨した。
その後、10.1イギリスでオージー・オープン(マーク・デイビス&カイル・フレッチャー)を相手に初防衛に成功したFTRは、今回が待望の国内新日本マット初登場。王座奪還に燃えるコブ&オーカーンに対し、FTRはどのような戦いを繰り広げるのか?
まずギデオン・グレイがマイクを握り、仲間のコブ&オーカーン、さらに“同盟者”であるフリーアナウンサーの宮根誠司さんを呼び込む。続いてFTRがIWGPタッグのベルトを腰に入場。
先発はウィーラーとコブ。まずロックアップで組み合うと、コブが力で押し飛ばす。するとウィーラーはヘッドロックで捕獲。コブがハンマースルーを仕掛けると、ウィーラーはショルダータックルを敢行。
コブがビクともしないのを見ると、ウィーラーはバックを取る。だが、コブはアームホイップで解除。そしてコブはウィーラーを持ち上げてグラウンドに持ち込む。だが、ウィーラーはヘッドロックから立ち上がり、ウラカンホイップでコブを放り投げる。
次はハーウッドとオーカーンのマッチアップ。オーカーンはロックアップで押し込み、離れ際に両手で胸を叩く。続くロックアップは、ハーウッドがオーカーンにコーナーを背負わせて、先ほどのお返しとばかりに両手で叩く。
するとオーカーンはショルダータックルでなぎ倒す。ハーウッドは意地を見せるようにショルダータックルを食らわすが、オーカーンは仁王立ち。そしてオーカーンは地獄突きを繰り出すも、ハーウッドは負けじとブレーンバスターで投げきる。
ここから両者は意地のエルボー合戦。そしてオーカーンがモンゴリアンチョップの3連発でダウンを奪う。さらにオーカーンは串刺し攻撃を狙うが、切り抜けたハーウッドは強烈な逆水平チョップの連発から高速ブレーンバスター。そしてギロチンドロップ。
続いてFTRは連携のギロチンドロップをオーカーンに見舞い、ウィーラーがカバー。オーカーンがカウント2ではね返すと、ウィーラーは強烈なエルボー。そしてFTRは連携のエルボードロップを食らわす。
次はハーウッドがオーカーンの辮髪をつかむ。だが、オーカーンは切り抜け、辮髪でチョーク攻撃を敢行。さらにハーウッドの左腕にエルボーを執拗に落としてから、場外に放り投げる。
すると、コブがハーウッドの左肩を鉄柱に打ち付けてから、リングに戻す。すかさずオーカーンはハーウッドの左肩にエルボーを連発し、そのまま脇固めに持ち込む。ハーウッドは足をロープにかけてエスケープ。
ならばとオーカーンはウィーラーを挑発してから、ハーウッドに玉座を決める。スイッチしたコブはハーウッドに打撃の猛攻。そして肩に担ぎ上げ、コーナーに打ち付ける。
続いてコブはロープを用いてハーウッドの左腕を痛めつけていく。ハーウッドが場外に落ちると、オーカーンが鉄柵に叩きつけてからリングに戻す。コブはカバーするも、ハーウッドはカウント1で意地のキックアウト。
次はオーカーンが登場。ハーウッドはチョップを繰り出すも、逆にオーカーンはチョップで自軍コーナーまで追い込む。スイッチしたコブはハーウッドにシュミット式バックブリーカー。そしてハーウッドの上に乗ってサーフィンポーズをすると見せかけ、思いとどまり相手の左腕を捕らえる。
ハーウッドは切り抜けて前方回転エビ固めを仕掛けるが、コブは踏ん張る。するとハーウッドはドラゴンスクリューをお見舞い。そしてスイッチしようとするも、コブは担ぎ上げて阻止。
そしてコブはウィーラーにエルボー。スキをついてハーウッドはコブの膝に低空ドロップキックを見舞うが、ウィーラーが場外に落ちたためスイッチできず。
コブはハーウッドに串刺しエルボー。さらにランニングのバックドロップを炸裂。次はオーカーンがハーウッドにストンピングを連発し、左腕を締め上げる。
ハーウッドはパンチで切り抜け、相手のパンチをかわしDDTをお見舞い。だが、オーカーンはコブにスイッチ。コブはハーウッドに串刺し攻撃を狙う。
しかし、ハーウッドは回避し、ようやくウィーラーと交代。ウィーラーはコブにエルボー&逆水平チョップの乱打。さらにコブを投げようとするも、これはコブが阻止。
そしてオーカーンが乱入するが、ウィーラーはロープワークの攻防をラリアットで制す。そしてコブにエルボーを食らわせ、一気にジャーマンで投げきる。
勢いに乗るウィーラーはコブにミサイルキックをヒットしカバー。コブがカウント2ではね返すと、ウィーラーは串刺し攻撃へ。コブはショルダースルーで場外に追いやる。
するとウィーラーはコブをはねのけ、コーナー最上段へ。これをオーカーンがアイアンクローで妨害するも、ウィーラーは回避し、エルボーでオーカーンをなぎ倒す。
だが、コブはウィーラーを捕獲し、雪崩式ブレーンバスターを狙う。これを着地したウィーラーは、コブを肩車。そしてハーウッドがブルドッギングヘッドロックで飛びかかり、すかさずカバー。だが、オーカーンがカットに入る。
オーカーンは突進してきたウィーラーに豪快なエクスプロイダー。そしてコブを自軍コーナーに戻し、正式にスイッチする。
ここからハーウッドとオーカーンが激しいエルボー合戦に突入。競り勝ったオーカーンに対し、ハーウッドはリストをつかんでショートレンジラリアットを連発。負けじとオーカーンもショートレンジラリアットを返し、競り勝ったオーカーンはロープへ。
オーカーンはラリアットを叩き込むも、ハーウッドは仁王立ち。そしてラリアットを繰り出すが、オーカーンはカウンターの大外刈り。すかさずカバーに入るも、ウィーラーがカットする。
するとコブが突進するも、ウィーラーはうまく場外に追いやってプランチャ。しかし、コブは空中で受け止め、そのまま鉄柵の上に喉元から落とす。さらにコブは突進するが、ウィーラーはかわし、鉄柵の外にコブを投げ落とす。
リング上ではハーウッドがオーカーンにバックドロップを狙う。オーカーンが回避すると、ハーウッドはパンチから小股すくいスープレックスを炸裂。
オーカーンは意地で立ち上がると、豪快なラリアットでなぎ倒す。さらにブレーンバスターを狙うが、切り抜けたハーウッドはオーカーンをコーナーに設置し、雪崩式ブレーンバスターを炸裂。すかさずウィーラーがダイビングボディプレスを決めるも、カバーはコブが必死にカット。
そしてコブはウィーラーにツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うが、ハーウッドは膝裏を攻撃してカット。すかさずウィーラーはトルネードDDTを炸裂する。
そしてFTRはオーカーンにビッグリグを狙うも、オーカーンは切り抜け、ウィーラーにラリアット。ハーウッドには王統流二段蹴りを炸裂。
続いてオーカーンはウィーラーをTTDで突き刺してカバーするも、ウィーラーはカウント2で何とかはね返す。
ならばとオーカーンはウィーラーにエリミネーターを狙う。だが、ウィーラーは回避。すかさずオーカーンはハンマースルーを仕掛けるが、その動きの中でハーウッドがすばやくスイッチ。
そしてウィーラーがオーカーンの股をくぐりぬけると、ハーウッドがオーカーンを持ち上げ、FTRは一気にビッグリグを炸裂。ハーウッドがカバーすると、オーカーンは返すことができず、FTRが2度目の防衛に成功した。
試合後、FTRは抱擁で勝利の喜びをわかちあう。オーカーンはリング上、コブは場外で大の字に。
FTRはベルトを突き上げ、勝利をアピールしてから花道を下がった。