鈴木軍のザックとHOUSE OF TORTUREのEVILが激突する「NJPW WORLD認定TV王座決定T」準決勝戦。8.10広島の『G1 CLIMAX 32』Cブロック公式戦では、ザックがわずか44秒でEVILを下している。
試合前の煽りVTRでは、前回の対戦に続いてヤングライオンの藤田晃生がザックの替え玉として登場。そこからEVILの入場となり、東郷とともに藤田を痛めつけながらやって来る。
続いて場内にザックの入場テーマ曲が流れるが、特設ステージ上に現れた男は明らかにザックとは別人。東郷が帽子を剥ぎ取ると、ヤングライオンの大岩陵平であることが判明する。
ところが、この混乱に乗じて本物のザックが密かにリングへのぼり、スリーパーホールドでEVILを捕獲。これにレフェリーが気づき、ようやく試合開始のゴングが鳴らされる。
その直後、ザックがEVILを回転十字固めで丸め込むが、カウントは2。すると、ザックはEVILのラリアットをかわしてロープへ走るが、東郷が場外から足を引っ張る。
場外戦になり、EVILがザックを鉄柵へ叩きつける。そして、藤田と大岩を相次いでボディスラムで投げ捨て、ザックを押し潰す。
さらにEVILはザックの首を絞め、パイプイスを首にかける。そして、もうひとつのイスを振りかざすが、ザックがトーキックで逆襲。続いてEVILを本部席へ座らせると、東郷を鉄柵へ叩きつけてテーブルもろとも転倒させた。
しかし、EVILは顔面かきむしりでザックに逆襲。そして、大岩と藤田を突き飛ばしてザックの注意をそらし、Scorpion Deathlockを仕掛ける。
ところが、ザックがヒールホールドへ切り返し、いち早くリングへ帰還。慌ててEVILも追いかけるが、リング下に潜んでいた東郷が間違えて足を引っ張ってしまう。
それでもEVILがリングへ戻ると、ザックはランニングローキックで追撃。そして、EVILを回避してヨーロピアンクラッチを繰り出すが、カウントは2。
するとEVILはザックの脚をレフェリーに持たせ、トラースキックを発射。だが、ザックが脚をキャッチし、アンクルホールドで絞り上げる。
これはなんとかEVILが振り解いたが、ザックがコーナーの金具へ激突させ、スリーパーホールドで捕獲。たまらず東郷が救出へ入ろうとするが、大岩と藤田が阻止する。
追い込まれたEVILは、ザックの急所を蹴ってスリーパーホールドから逃れ、首固めで押さえ込む。そして、返された直後にEVILを仕掛けるも、ザックがグラウンドコブラツイストへ切り返して3カウントを奪取した。
試合後、ザックは大岩&藤田と肩を組み、笑顔で退場。東郷とEVILが走って追いかけて来ると、足早に退散した。
なお、この試合結果により、ザックは1月4日(水)東京ドームで行われるトーナメント決勝戦で成田と激突することになった。