7.17札幌でタイチに敗れた石井智宏と、開幕戦(7.16札幌)でSANADAを破って白星発進しているジェイ・ホワイトの激突。過去の対戦成績は石井の3勝1敗。「G1 CLIMAX」では石井の2勝(2019年7.15札幌、2020年10.16両国)、タイトルマッチでも石井の1勝(2021年11・13サンノゼ、NEVER無差別級)、スペシャルマッチ(2021年2.27大阪城)でジェイが1勝という内訳。
リング下からパイプイスを取り出したジェイは、フェンス外にそのイスを並べて外道を座らせる。そして試合開始のゴング。タックルで吹っ飛ばされたジェイはリング下にエスケープ。石井はすぐに追いかけて、ジェイをリングに戻す。そしてショルダータックルを決める。
リング下にエスケープしたジェイは、石井に下りてくるよう挑発。リングを下りた石井。ここでジェイはリング下からイスを手にエプロンに上がる。レッドシューズ海野レフェリーが静止している間に、外道が石井の背後からイスをぶち当てた。
不意打ちをくらった石井は動きが止まってしまった。場外で攻撃を加えてからリングに戻したジェイは、コーナーマットめがけてのダブルアームスープレックス。そして逆片エビを狙う。ここはステップオーバー前にロープブレイクに持ち込まれた。
石井の上半身をエプロンに出したジェイは、エプロンの垂れ幕を取り外して顔に巻きつけて呼吸困難に追い込む。さらにボディーにヒザを落としていき、両足をつかんでボディーを踏みつけていった。
パワースラムを決めた石井は、コーナーを背にするジェイに逆水平とエルボーのコンビネーション。ジェイが腰を落としても立ち上がらせて逆水平、エルボーを叩き込んでいく。
バックドロップを決めた石井だが、バックの取り合いからDDTを決められる。ジェイは串刺しのエルボースマッシュからショルダーブロック。そしてリング下に投げ落とす。ブレーンバスターの体勢に担ぎあげると、そのまま正面からエプロンに叩きつけていった。ここで「10分経過」のアナウンス。
リングに押し上げたジェイは、ブレイドバスター(ひねりを加えたブレーンバスター)。さらに石井のボディーにヒザを叩き込み、レフェリーにチェックするよう要求する。
ジェイのボディーにヘッドバットを叩き込んでリング下に落とした石井。ジェイをリングに戻した石井だったが、ジェイはコンプリートショットからジャーマンスープレックス。そして裏投げ。さらにボディーにエルボーを叩き込み、コーナーを背にした石井に逆水平とエルボーのコンビネーション。さらにボディーへヘッドバットを叩き込む。
石井をコーナー最上段に座らせたジェイは、雪崩式ブレーンバスター。ワキ腹を押さえて苦しむ石井だが、痛みをこらえて立ち上がると、体ごとジェイに突進。まさにぶちかまし。コーナー際まで吹っ飛んだジェイに、フェンス外にいた外道が歩み寄る。
コーナーを背に立ち上がったジェイに串刺しラリアット。そして雪崩式ブレーンバスター。しかしカウント2。スライディング・ラリアットをかわされた石井は、ジェイの逆水平を浴びながらもジャンピング・ハイキックを叩き込み、スライディング・ラリアット。カウント2で返されると、自らに気合を入れ、垂直落下式ブレーンバスターを狙う。ここで外道がエプロンにあがった。と同時にジェイは石井の背後に滑り下りて急所打ち。しかしそれをかわした石井は、ジェイのバックに回って投げっぱなしのジャーマン。そしてエプロンの外道にエルボーを見舞ってリング下に吹っ飛ばす。改めて石井が狙った垂直落下式ブレーンバスターを逆に垂直落下式ブレーンバスターに切り返したジェイ。立ち上がった石井はラリアットを狙って突進したが、逆にジェイのラリアットをカウンターで浴びた。
両ヒザをついてのヘッドバットから立ち上がったジェイはエルボーを打ち込んでいく。しかし石井は倒れない。逆にエルボーでジェイをダウンさせると、パワーボムを狙っていった。ジェイにパンチで回避されると、バックの取り合いからノーガードヘッドバット。そしてパワーボム。カウント2で返されると、コーナーマットに自らの額を打ちつけて気合を入れ、ラリアットを狙ってロープに走る。石井のラリアットをかわしてロープに走ったジェイ。互いにロープに走っての攻撃を狙うが、いずれもかわされて決まらない。ロープを往復している際にリング下から外道が石井の足をすくった。石井は倒れなかったが、ジェイはブレードランナーを狙う。ここからは互いに相手の技をかわし合う展開。目まぐるしくバックを取り合う中でジェイがSSSを決めた。
動きが止まった石井を抱き起こしてブレードランナーを狙ったジェイ。それをかわされると、またしてもSSSを決めた。ここでジェイが狙ってきたブレードランナーをかわしてSSSに切り返した石井は、自ら走り込んでのラリアット。大きく1回転したジェイだが、カウント3は入らない。ここで石井は垂直落下式ブレーンバスターを狙う。それを背後に着地してかわしたジェイは、ブレードランナーを決めてカウント3を奪った。
これでジェイは2連勝、一方の石井は2連敗スタートとなった。
新日本プロレスSTRONG SPIRITS Presents G1 CLIMAX 32
- 日時
- 2022年7月23日(土) 17:00開場 18:30開始
- 会場
- 東京・大田区総合体育館
- 放送
- 観衆
- 1,919人
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第9試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 32」Bブロック公式戦レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
COMMENT
ジェイ「(拍手をする外道を伴って現われて)リングの上で十分話したのに、あれ以上何が必要なんだ? ここで喋らなきゃいけないのか! あれに関しては通訳が出るまでのお楽しみだ」
ジェイ「トムトムよ、今日の試合で俺たちにさらなる友情が芽生えた気がしないか? 俺たちの間に絆が生まれたよな? それを俺は今、凄く感じている」
ジェイ「お前が何をするか、そして俺が何をするか、スイッチブレードとしての俺というものを理解してくれているんじゃないのかな?」
ジェイ「この『G1』、ジェイ・ホワイトが勝ち上がることに変わりはない。『G1』ではない、『JAY1』だ。お前は俺が何をしてくるか、何を持っているかを全て研究し尽くして闘っていたのかもしれないが、今日のお前、イシイ“ストーン・コールド”はとてもタフガイだった」
ジェイ「だけど、俺がどれほどのものかをついに知ることになったな。次に会うまで俺のことを忘れずに、俺がどれだけ強かったか忘れずにいるんだぞ」
※石井はノーコメント