セミファイナル(第8試合)はAブロック公式戦、二連覇を目指すオカダ・カズチカ(1勝0敗)と矢野通(1勝0敗)によるCHAOS同門対決。両雄の過去のシングルの対戦戦績はオカダの3勝0敗。7.20仙台の前哨戦では、矢野がコミカルファイトを返上し、オカダに猛攻。試合後、オカダは「いつもの矢野さんじゃなくて、あの恐い矢野さんを倒してもいいし、まあCHAOS対決を楽しみたいと思います。そして俺が勝つ」とコメントを残している。
矢野はいつもの宣伝グッズは持たず、赤いパイプイスと一升瓶を手に険しい表情で入場。法被の下には伝説のヒール、上田馬之助とのコラボTシャツを着込んでいる。オカダも入場時、鋭い眼光を矢野に向ける。
矢野はゴングを待たずに奇襲攻撃。法被でオカダの首を締め上げる。オカダも反撃し、矢野を場外に連れ出すと鉄柵目掛けてハンマースルー。だが、矢野が逆に投げつける。そしてイスを腹部、さらに背中に打ちつける。
続いて矢野はもう一度オカダを鉄柵に叩きつける。だが、オカダも鉄柵へのハンマースルーで反撃。さらにエルボーを食らわせると、矢野をイスに座らせ追撃のエルボー。そして突進するが、矢野はカニバサミで転倒させ、オカダをイスに激突させる。
オカダはカウント19でリングにギリギリ生還。すると矢野はコーナーパッドを外してから、オカダにストンピング。そして金具むき出しのコーナーに叩きつけ、テーピングでチョーク攻撃。
続いて矢野はもう一度金具むき出しのコーナーにハンマースルー。オカダが衝突寸前で踏みとどまると、矢野は突進。だが、オカダは自爆させ、ネックブリーカードロップを食らわせる。
さらにオカダはランニングエルボー、串刺しエルボー、さらにDDTでマットに突き刺してカバー。矢野がカウント2ではね返すと、オカダはリバースネックブリーカーを狙う。
矢野は脱出し、オカダのうしろ髪をつかむ。オカダは切り抜けてロープに走るも、矢野はカウンターのマンハッタン・ドロップ。さらにシーソーホイップで金具むき出しのコーナーに激突させる。
うずくまるオカダに対し、矢野はニヤリと笑い首切りポーズ。そして鬼殺しを狙うが、オカダはパンチで回避。
すると矢野はサミングから串刺し攻撃へ。だが、オカダはリバースネックブリーカーで切り返す。
続いてオカダは矢野をボディスラムで叩きつけ、コーナー最上段からダイビングエルボードロップ。そしてレインメーカーポーズを見せ、とどめのレインメーカーを狙う。
しかし、矢野は切り抜けて一気に鬼殺しを炸裂。だが、カバーはオカダがカウント3寸前ではね返す。
すると矢野は場外のイスをリングに持ち込む。そして制止に入るレフェリーを突き飛ばし、イスをリング中央に投げ捨て、そこ目掛けて鬼殺しを狙う。
だが、オカダは脱出すると、逆に矢野をDDTでイスの上に突き刺す。そしてオカダは矢野を引きずり起こし、マネークリップで捕獲。
ここからオカダはローリングラリアット。さらに気合の雄叫びからレインメーカーへ。だが、矢野は技の動作の中でレフェリーを突き飛ばすと、そのスキにオカダの顔面に酒を噴射。そして悪質タックルを決め、横入り式エビ固めで押さえるが、オカダはカウント3寸前で何とかはね返す。
矢野は「コノヤロー!」と金具むき出しのコーナーにハンマースルーを仕掛けるが、オカダは逆に投げつけ、ショルダースルー。そのままエビ固めで押さえ込むが、矢野はエビ固めで切り返す。
これもオカダは必死にカウント2でしのぎ、ラリアットへ。矢野はかわすと、オカダをレフェリーに向けて突き飛ばす。
オカダが踏みとどまると、矢野は背後からローブロー。だが、オカダはその手を捕らえる。ならばと矢野はサミングでひるませてからロープへ。
しかし、オカダはカウンターのドロップキックをヒット。そしてレインメーカーを繰り出すも、矢野は切り抜けて掟破りのレインメーカー。
だが、かわしたオカダは変形のバックブリーカー。そしてマネークリップで捕らえ、そのままグラウンドにうつ伏せにして締め上げると、矢野はたまらずギブアップ。オカダが同門対決を制し、公式戦2勝目をゲットした。
試合後、オカダは赤いパイプイスと一升瓶を手に、矢野に近づく。矢野は手を合わせ「ごめんなさい! 無理! 強いもん!」と許しを乞う。すると、オカダはイスと一升瓶を手放し、勝ち名乗りを受ける。
リングを下りた矢野は、場外から握手の手を差し伸べる。オカダはこれに応じると、花道を引き上げた。