両国国技館3連戦の中日として開催される『G1 CLIMAX 2016』第18戦。Bブロック公式戦最終試合と、翌日（8月14日）に行われるタイトルマッチの前哨戦を中心に、全9試合がラインナップされた。
 
　試合開始前、テレビ朝日の実況席がLIVEで場内に紹介され、実況の野上慎平アナウンサー、解説の山崎一夫氏と金沢克彦氏が登場。また、新日本プロレスワールドの実況席も紹介され、実況のケビン・ケリー氏、解説のスティーブ・コリノ氏、ゲストのロッキー・ロメロも登場した。
 
　そこから始まった第1試合は、天山組vsヨシタツ組の8人タッグマッチ。天山は昨日の『G1』Aブロック最終試合でSANADAに敗れ、2勝7敗でリーグ戦を終了した。
 
　ライガー対田口で試合が始まり、ライガーがショルダータックルで先制。しかし、田口がジャンピングヒップアタックで逆襲し、ランニングヒップアタックを連発。そこからギタってジャンピングヒップアタックを放つが、ライガーが受け止めてアトミックドロップをお見舞い。その直後、ロメロスペシャルを極めるも、フィンレーがカットした。
　タイガー対フィンレーの場面。タイガーがコーナー2段目からフライングボディアタックを浴びせ、フィンレーの脚を払って転倒させる。だが、フィンレーがハイキックと串刺し攻撃を回避し、ドロップキックで逆転。
　ここからタイガーが孤立する展開となり、田口が天山を挑発しつつモンゴリアンケツ連射。さらに、田口＆フィンレーがダブルジャンピングヒップアタックを食らわせる。
　しかしタイガーは、フィンレーに田口のジャンピングヒップアタックを誤爆させ、風車式バックブリーカーで田口に逆襲。これで中西対ヨシタツとなり、ヨシタツがのど輪ラリアットを回避。しかし、中西がスピアーでなぎ倒し、野人ダンスラリアットで追い討ち。
　続いて中西はアルゼンチンバックブリーカーを狙うが、ヨシタツが回避してジャンピングニーアタック、ココナッツクラッシュをお見舞い。しかし中西は、合体ブレーンバスターを仕掛けたキャプテン＆ヨシタツを反対に投げ飛ばした。
　ここから天山対キャプテンとなり、キャプテンの地獄突きからヨシタツがドロップキック。さらに、キャプテンがモンゴリアンチョップを連発するも、天山がボディへのヘッドバットで報復し、ヨシタツにはモンゴリアンチョップ連射。そして、フライングニールキックでキャプテンをなぎ倒す。
　その直後、中西がスピアーで田口とフィンレーを吹き飛ばし、天山組がキャプテンに波状攻撃を敢行。中西が串刺しラリアット、ライガーが串刺し掌底、タイガーがローリングソバット＆タイガードライバーを見舞い、最後は天山がムーンサルトプレスで勝負を決めた。

天山「タイガーさん、ありがとうございました！（※タイガーとガッチリ握手）最高の勝利を、スーパーアシストをしてもらったから。最後は、一気にムーンサルト飛べることができたんで。ありがとうございました」
タイガー「天山さんはね、『G1』は今年で終わったけどね、最後じゃないよ、天山さんは別に。引退するわけでもねぇし、まだ来年あるんだから。たまたま今年はこういう結果だったかもしれないけど、天山はもう来年に向けて、道場で毎日練習もしてるしね。マスコミの人、みんな勘違いしないでくださいよ。これからですからね。今日のムーンサルトだって見たでしょ？まだまだですよ。今日は、天山さんの昨日の良い試合に、俺たちは触発されただけで、素晴らしかったですよ、本当に。ありがとうございました（※天山とガッチリ握手）。自分たちにも、いろいろ教えてください（※タイガーはコメントブースを去る）」
中西「ありがとうございました（※天山とガッチリ握手）。いやいやいや、天山さん、負けてられへんで。まだまだいけますから！俺もいくから！（※中西はコメントブースを去る）」
天山「いやぁ、昨日でね、ひとまず俺にとって、最後の『G1』っていう公式戦が終わって。でもまだ、自分としてはね、最後の夏、まだ終わってなっていうか、今日も明日もあるし。明日は特に、コジもROHの挑戦も決まったし、それはやっぱりコジにチャンピオンになってほしいし。自分としては、ここまで応援してくれた、コジがヘルプしてくれて、テンコジの『G1』ってきてて、最後の最後にコジが挑戦するっていうのが決まってるし。これはもう逆に、今度は俺がコジの背中を押して、ヘルプしたいなと思ってるんで。まだまだテンコジの『G1』、俺にとって最後の夏は終わってないんで。今日は、こういう8人タッグやったんですけど、ほんとにしっかり体もまだまだ完璧なんでね。しっかりムーンサルトも飛べるし。ほんとに、まだまだ自分としては、最後の『G1』、タイガーさんも言ったけども、これで終わりじゃないからね。引退じゃないから。みんな勘違いされてるけども、『G1』、自分にとっては、やっぱり良い結果は出せなかったけども、まぁなんて言うのかな……とにかくやっぱ、あとはコジだよね。コジに頑張って、ベルト獲ってほしいなって。以上です。ありがとうございました」
※ライガーはノーコメント
 
田口「ひとりG1、明日勝ったら３０点という、特別ルールが発動するようですので、明日何が何でも勝って、優勝したいと思います。ひとりG1。明日頑張ります」
 
※フィンレーはカメラの前に立つが、すぐに無言で立ち去る。
※ヨシタツが、いきなりキャプテンを後ろから蹴り飛ばす。
ヨシタツ「オラァ！オラァ！テメェ、オラァ！」
フィンレー「ストップ、ストップ、ストップ！」
※田口とフィンレーが、ヨシタツを止めに入る
ヨシタツ「テメェ、何試合こんな試合続けるんじゃ！オラァ！テメェ、何試合続けるんだ？オラァ！」
※ヨシタツは容赦なく、キャプテンを蹴り飛ばし続ける
ヨシタツ「何試合続けるんじゃ、こんな試合！オラァ！意味あんのか！こんな試合で意味あんのかって言ってんだよ！」
※ヨシタツは田口とフィンレーに押さえられ、そのまま控え室へ連れて行かれた。
キャプテン「ウォオ……（※よろめきながら控え室へ戻った）」