長年の因縁を抱える棚橋と矢野が、『G1』公式戦で激突。2人は7月5日の『DOMINION 7.5 in OSAKA-JO HALL』でもシングル対決しており、棚橋が勝利を収めた。なお、『G1』での対戦は2012年以来で、そのときも棚橋が勝利している。
　
　試合開始直後、矢野がヘッドロックからショルダータックル。そして、棚橋のドロップダウンを先読みし、背中にストンピングを見舞う。
　それでも棚橋が腕を取ると、矢野は大げさに痛がりながらロープへ避難。さらに、大声で何度も「ブレイク!!」と叫び、棚橋を引き離す。そして、不意打ちに出るも、棚橋が回避して後頭部をひっぱたく。
　その後、棚橋がフライングボディアタックを繰り出すものの、矢野が受け止めて丸め込む。さらに矢野は、棚橋に突き飛ばされてもトップロープを掴んで逆上がりを試みるが、体が持ち上がらず、棚橋が低空ドロップキックで場外に叩き出す。
　場外戦になり、矢野がシーソーホイップで棚橋を鉄柵へ激突させる。そして、鉄柱攻撃を狙うも、棚橋が切り返し、反対に矢野を鉄柱へぶつける。続いて棚橋は通路に出て串刺しフライングボディアタックを狙うが、矢野にかわされて鉄柱に激突してしまう。
　棚橋が場外でダウンする中、矢野はニュートラルコーナーのクッションを剥ぎ取る。そして、棚橋がリングへ戻ると、むき出しになった金具へ叩きつける。それを見たレッドシューズ海野レフェリーがとがめると、矢野はデニーロポーズでおとぼけ。
　これで矢野のペースとなり、棚橋の髪の毛を掴んで放り投げる。そして、頭を金具へ3回叩きつけると、顔面を変型させて辱しめる。
　続いて矢野は棚橋をスローイングして金具へぶつけ、滞空式ブレーンバスターで追い討ち。棚橋がカウント2でフォールを返すと、海野レフェリーと観客に悪態をつく。
　苦しくなった棚橋は、ハンマースルーを切り返すが、矢野は金具への衝突を回避。さらに、棚橋の突進を回避して金具へ激突させる。だが、棚橋が今度こそ矢野を金具へぶつけ、フライングフォーアーム、ジャンピングエルボードロップ、サンセットフリップで逆襲。
　さらに棚橋は、低空ドロップキックで矢野を場外に落とし、コーナー最上段にのぼる。ところが、矢野がリングの内部へ逃走し、反対側のエプロンから登場。そして、場外でYTRアピールを開始するものの、棚橋がスライディングキックで妨害。直後にプランチャで押し潰す。
　しかし矢野は、鉄柵攻撃で逆転。そして、リングへ入ろうとする棚橋を引っ張り、リングアウト勝ちを狙う。これに棚橋も応戦し、両者はカウントアウト寸前でリングへ滑り込む。
　その後、棚橋がボディスラムで矢野を投げ、コーナー2段目で愛・して・ますアピール。そこからダイビングサンセットフリップを放つも、矢野にかわされて自爆となる。
　さらに矢野は、棚橋を突き飛ばして金具へぶつけ、スクールボーイ。続いてシーソーホイップで棚橋を大きく投げ飛ばし、頭部を金具へ衝突させる。そして、棚橋をスローイングしてまたも金具へぶつけたのち、鬼殺しからフォールするも、カウントは2。
　ここで矢野は八海山を狙うが、棚橋が逃げて逆さ押さえ込みに行く。これを矢野が抵抗し、急所バックキックから反対に棚橋を押さえ込む。それでも棚橋はジャーマンスープレックスの体勢に入るが、矢野が海野レフェリーにしがみついて抵抗。しかし棚橋は、張り手で矢野を黙らせ、TWELVE SIXで突き刺す。
　次に棚橋はコーナー最上段へのぼるが、矢野が海野レフェリーを突き飛ばしてロープにぶつける。その衝撃で棚橋はバランスを崩し、コーナーの金具で急所を痛打してしまう。
　劣勢の棚橋はマンハッタンドロップを見舞うが、矢野もすぐに同じ技で報復。そこから矢野が棚橋を突き飛ばし、YTRアピールを開始。そして、棚橋がロープを利用した逆上がりで戻ることを予見し、アピールの途中で後ろを振り返る。
　すると棚橋は、スリングブレイドで矢野を倒し、コーナー最上段からハイフライフローを敢行。しかし、かわされて自爆してしまう。
　ここで矢野がパイプイスを持ち出し、それを海野レフェリーが取り上げようとして引っ張る。すると、棚橋が矢野の脚を取ってドラゴンスクリューを食らわせ、海野レフェリーも回転に巻き込まれてしまう。
　海野レフェリーが場外でダウンする中、矢野はイスで棚橋のボディを突き、背中を殴る。そして、イスをリング中央へ設置して鬼殺しを仕掛けるも、棚橋が首へのドラゴンスクリューに切り返し、その勢いで矢野をイスへ叩きつける。
　これで矢野は、負傷している右の額から出血。だが、棚橋がお構いなしでスリングブレイドを食らわせ、イスの上に転倒させる。そして最後は、ハイフライフローでとどめを刺した。