BEST OF THE SUPER Jr.XXII

日時
2015年6月7日(日)   15:30開場 17:00開始
会場
東京・国立代々木競技場・第二体育館
観衆
3,250人(超満員)

MATCH REPORT

 第三世代の天山、小島と永田、中西が、6人タッグマッチで対戦。
 
 本間対中西で試合がスタート。本間がショルダータックルと逆水平チョップを連発するも、中西が受け止めて逆水平チョップ連射をお返し。それでも本間はボディスラムから小こけしを放つが、中西が回避し、ブレーンチョップを浴びせた。
 天山対フィンレーとなり、フィンレーが串刺し攻撃を回避してドロップキックをお見舞い。しかし、小島が天山の加勢に入り、ヘッドドロップ&エルボードロップの同時攻撃を浴びせる。
 これでフィンレーは動きが止まり、天山がブレーンバスターで追撃。だが、フィンレーが低空ドロップキックで逆襲し、スイッチした中西が天山とチョップ合戦を展開。そこから天山がモンゴリアンチョップを連射するが、中西はマッケンローで巻き返した。
 永田対天山の場面。永田が低空ドロップキック、ミドルキック3連射、串刺しフロントハイキック。しかし、次のエクスプロイダーを天山が回避し、エルボー合戦に持ち込む。そこから天山が顔面攻撃で奇襲をかけ、モンゴリアンチョップを発射。これは永田が両腕でブロックするも、天山はマウンテンボムで叩きつけた。
 小島対永田の場面。小島が逆水平チョップ乱射、串刺しジャンピングエルボー、「いっちゃうぞバカヤロー!」からのダイビングエルボードロップ。その後、永田がローリングエルボーを阻止するが、小島がDDTでお返し。しかし、永田がカウンターエクスプロイダーで投げ捨て、腕固めで捕獲。白目をむいて絞り上げると、中西がアルゼンチンバックブリーカーで天山を分断。さらに、その天山を本間へ投げつけた。
 小島対フィンレーとなり、フィンレーがフライングフォーアームで先制。しかし、次のカミカゼを小島が回避し、コジコジカッターで叩きつける。これで本間対フィンレーとなり、本間が串刺しジャンピングエルボー、フェースクラッシャー。そこから小こけしを放つも、またもやかわされてしまう。
 ここから天山組のトレイン攻撃となり、本間が串刺しジャンピングエルボー、永田が串刺しフロントハイキック、中西が串刺しラリアット。さらに、フィンレーがジャンピングエルボースマッシュで追い討ちをかける。
 ここでフィンレーは本間を担ぐが、天山がボディにヘッドバットを見舞ってカット。さらに、天山と小島がテンコジカッターで永田を蹴散らすも、中西がスピアーで天山と小島をなぎ倒す。
 すると、フィンレーが本間にエルボースマッシュを食らわせるが、直後に本間がこけしロケットで逆襲。そして、コーナー最上段からこけしをさく裂させ、3カウントを奪取した。

COMMENT

本間「今日、対戦相手関係どころじゃなくて、このリングに地に足がついてない。浮き足しだった状態で試合に挑んでしまった。ホントに申し訳ない。なんでかっていうと、そらもう、この『G1 CLIMAX』去年とは違う形でエントリーしてもらったもんだから。もう楽しみになっちゃって、楽しみになっちゃって。もう。何が何だか分かんなくなっちゃって。去年は突然のエントリーで、本間だから応援してあげようって気持ちはあったかもしれないです。でも今年は絶対ない。そんな気持ちは全然ないんで。今年は、俺が1勝とか何勝とか、そんなことじゃなくて。俺が今年の『G1 CLIMAX』最高で、過去最大のアツくしてやります。そうすればおのずと、結果はついてくると思うんで。これぞ、“こけし・イズ・ハッピー”です」
——『G1 CLIMAX』を出場を勝ち取ったと言っても過言ではありません。その気持ちを改めて聞かせてください。
本間「いやぁ、去年はそんなこと考えてる時間とかなかったんですけど。今年はね、やっぱりもう、地に足がついてなくて、本当にもうドキドキしてる。今からもドキドキしちゃってる。まだまだ(時間は)あるんですけどね。それまでちょっとしっかり作戦を練って。僕の中では柴田と石井には絶対に勝ちたいと思ってますね。同じブロックでやりたいなという気持ちはあります。柴田と石井だけには絶対に勝ちたいなと思います」
——『G1 CLIMAX』の発表がありましたが?
小島「やっと俺が、新日本に帰ってきた。その意味をこれから証明してやる。ジュニアのシリーズお休みしてたけど、今日帰ってきたことによって、また俺の居場所を見つけるから……居場所見つけるとか、俺はそんなレベルの選手じゃないんだよ。冗談じゃねぇ。俺は唯一無二の他の誰にも真似できないプロレスラーだ。いいか。俺はこの会場で3回ヘビー級チャンピオンになり、その後、ずっとトップを走ってきたプロレスラーだ。この新日本プロレス、またのし上がって必ず『G1 CLIMAX』優勝……してやるぞバカヤロー!!!」
天山「オッケー。いやホンマに1か月ぶり。ホンマちょうど(前)シリーズ終わってお休み貰ってね。このジュニアの最終戦に帰ってきましたけど。先シリーズきつかった分、しっかり治してね、今日は来たつもりなんですけど。やっぱ久しぶりやから、試合勘っていうのはやっぱり若干鈍ってる所はあったけどもね。まぁ、コジもこけしとも心強いチームにできたし。しっかりこけしが決めてくれたし。最近命中率高いですね。まぁコジもいいけど、そろそろこけしに乗り換えようかなとかちらっと思ったけど(笑)。まぁ、とにかく明日1日休みで、明後日ね、NWAのシングルもタッグも挑戦決まってるし。どこのリングでやろうと、鈴木軍かしらんけども、俺ら天コジがね、1番目立って1番存在みせてやると。アピールして。NWAタッグ、もう1回天コジのベルトにしたいなと。その為に、今日もしっかりやったんですけども。まぁとにかく、コジとも問題なくしっかりできると思うんで。オレにとったら、これ(NWAのシングル王座)もタッグも頂いて、2冠ということで、しっかり。1か月休んだ分、しっかり巻き返してやっていきたいなって思いますよね」
——『G1 CLIMAX』に出場が決定しましたが?
天山「いや、ドキドキしましたよ。俺の名前出るかなって(笑)。『G1 CLIMAX』っていうのも、目の前に来たね……1月始まったと思ったら、もう夏のね『G1 CLIMAX』の話になって。俺自身、もちろん今年もレスラーやっている以上は、新日本に居る以上は、やっぱり『G1 CLIMAX』っていうのは、絶対に出なきゃいけない。自分にとっても使命やと思ってるし。そんな中で、発表されて、やっぱり正直、嬉しいしね。出るからには負けない。新日本プロレスの『G1 CLIMAX』と言えば天山。夏男と言ったら俺やって。もう1回やりたいですね。まぁコンディションもこれから上げていくし、『G1 CLIMAX』決まって、もっか天山の底力見せつけたいですよね」
——今年で20回目の節目ですが?
天山「もう20回。ホンマ、なんだかんだやっぱり。長いようで、短いようで。『G1 CLIMAX』に出れるっていうこと自体が、自分にとってはホントにありがたいというか。チャンスでもあるし。これから、まだまだ。このまま死ぬわけにはいかない。まだまだ生きて行かなきゃアカンて。新日本プロレスのリングでね。ベルトも持ってることですし。ベルトを持ってる状態で、このベルトと共に、『G1 CLIMAX』でNWAチャンプが『G1 CLIMAX』制覇したら、お客さんもびっくりしてひっくり返るんじゃないかって。それぐらいの事を起こしたいですよね」
 
中西「デビッド!! 英語話せるヤツに聞け。オマエ親父はすごかった。負けるなよ!! 気持ちだけでも負けるな!! 親父は凄かったぞ、オマエの!!(と言いながら首をつかみ、何度も痛めた胸を叩く) 気持ちだけでも勝て!! やれよ、オマエ!!」
永田「サンキュー デビッド。(英語で)こけしはどうだった?」
デビッド「どうだった? って……息ができません。すごかったです。僕は『BEST OF THE SUPER Jr.』という世界に入ることができて、人生のビッグポイントになったと感じてます」
——将来ヘビー級でもやっていけそうなファイトを見せていくれましたが、ヘビー級は目指していますか?
デビッド「いつかは。いつかは」
永田「18年前に父親と試合した時に、子供を何人か連れてきましてね。それを思い出しましたよ。彼がその時に、こんなに小っちゃかったんですけど。子供だったなぁと思うとあれから18年、俺もかなりのキャリアを積んだんだなと思いましたし。今日はやっぱり、時代が動いてる中で、今日リングに上がったのは1か月ぶりなんですけど。なんかその、凄く『あ、これがオレの立ち位置なんだな』と凄く感じましたね。まぁ、次は『Road to DOMINION』ってシリーズになるだろうし、色々やってきた中で。まぁでも、23年やってきた中で、これは『Road to DOMINION』なのか、『Road to リタイアメント(引退生活)』なのかとか。でもそのリタイアメントに向けての道筋を太く長くするのがオレのやり方だろうし、それを短くしちゃったとしたら、それは自分自身がどうしようもない事情があったんだろうし。そういう所を日々思いながら闘っていかないといけないなと。ただ、久々にリングに上がるにあたって、良い体調を作って来た甲斐がありました。今日のリングは。こういう若い選手(デビッド)も居る中で、まだまだっていう気持ちは常に持ち続けてるんで。頑張っていきます」
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