Road to レスリングどんたく 2023

日時
2023年4月27日(木)   17:00開場 18:30開始
会場
広島・広島サンプラザホール
放送
バナー
観衆
1,614人

第9試合 60分1本勝負
IWGPジュニアヘビー級選手権試合

  • <第93代チャンピオン>

  • <チャレンジャー>

※ヒロムが4度目の防衛に成功
レフェリー|レッドシューズ海野

MATCH REPORT

 メインイベント(第9試合)はIWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムが、4度目の防衛戦として金丸義信を迎撃。
 ヒロムは4.8両国にて、SANADAの持つIWGP世界ヘビーへの挑戦を表明。これに対し、SANADAは「いいですけど、その前にやるべき相手がいるんじゃないですか?」と返答。そして、Just 5 Guysの仲間である金丸が「SANADAに挑戦する前に、俺がそのジュニアのベルト、挑戦してやるよ」と宣戦布告。
 今大会の開始前に行なわれた調印式では、記念撮影のあとに金丸が奇襲を仕掛けるも、ヒロムは回避し「楽しめにしてるよ!」とニヤリ。
 ヒロムがジュニアの至宝を守り抜き、5.3福岡でのIWGP世界ヘビー級王座戦に歩を進めるか? それとも難敵・金丸がIWGPジュニアヘビーを奪取し、メジャー3団体(新日本、全日本プロレス、NOAH)のジュニア王座のグランドスラムを成し遂げるか?

 ヒロムはIWGPジュニアヘビーのベルトを携え入場。金丸にはJust 5 Guysがセコンドとして帯同。

 開始のゴングが鳴ると、まずはロックアップで組み合う。そして一旦離れてから、再びロックアップ。ヒロムはロープに押し込むが、金丸は体勢を入れ替えて、ヒロムの左膝を蹴りつける。
 そして互いに膝ヘの低空ドロップキックを交わし合うと、続いて同時に相手の足を持ち上げる。一本足の状態の両者はm示し合わせて相手の足をマットに下ろし、一旦離れる。
 続いて金丸がヘッドロックで捕らえ、ジリジリと締め上げる。ヒロムはハンマースルーを仕掛けようとするが、金丸はクラッチを外さない。
 ヒロムは何とか脱出するが、金丸はショルダータックルでなぎ倒す。そして、しつこくヘッドロックで捕獲。ヒロムは逆にヘッドロックで切り抜けようとするが、金丸は再度ヘッドロックへ。ヒロムはスキをついて金丸を突き飛ばすと、今度こそ膝に低空ドロップキックをヒット。
 そして金丸の足をそれぞれロープに固定し、低空ドロップキックをお見舞い。続いて金丸の左膝をマットに叩きつけ、相手のお株を奪うように4の字固めを決める。
 金丸はなんとかロープに逃れると、そのまま場外にエスケープ。するとヒロムは金丸をリングに投げ入れるが、金丸はすぐさま場外へ。
 ヒロムが追いかけると、金丸はリングに戻る。そして、ヒロムがロープをまたいだところで、金丸は膝に低空ドロップキックを炸裂。
 さらに金丸はエプロンに出てヒロムの左膝に低空ドロップキック。そしてヒロムの左膝を持ち上げると、そのまま断崖式で場外マットに叩きつける。ヒロムは膝を押さえてのたうち回る。金丸はリングへ。
 ダメージの深いヒロムはカウント17でリングに戻ると、再び場外にエスケープ。そして、ヒロムはカウント19でリングにギリギリ生還。
 すると金丸は左膝にストンピングを連打。さらに膝に低空ドロップキックを突き刺すと、すかさずヒロムは場外にエスケープ。だが、金丸はフェンスを利用してヒロムの膝を痛めつける。さらにヒロムの左膝を持ち上げ、場外マットに打ちつける。
 ヒロムはカウント17でリングに何とか戻る。すると金丸はニークラッシャーから膝にエルボーを落とし、レッグロックを決める。さらに逆片エビ固めへ。ヒロムは必死にロープエスケープ。
 ならばと金丸はヒロムの膝を蹴りつけ、レッグロックでダメージを蓄積させる。ヒロムは何とかロープに手をかけるが、金丸はなかなか離さない。
 そして金丸はヒロムの顔を蹴りつけて挑発。ヒロムはチョップで反撃するが、金丸は顔面かきむしりからロープへ。するとヒロムは追走し、ハサミワザをお見舞い。だが、ヒロムは膝を押さえて悶絶。
 続いてヒロムは串刺しのヒロムちゃんボンバーから低空ドロップキック。これをかわした金丸は、ヒロムの膝をマットに打ちつけてから4の字固めへ。ヒロムは必死にロープに逃れる。
 すると金丸はブリティッシュフォールを狙うが、金丸は回避し、ファルコンアローを炸裂。さらにヒロムは串刺し攻撃の体勢に入るが、金丸はキックで迎撃し、旋回式DDTへ。
 ヒロムは切り抜けると、デスバレーボムの体勢で担ぎ上げるも、金丸はエプロンに着地。すかさずヒロムはトップロープ越えのサンセットフリップ・パワーボムを狙うが、金丸がこらえると、ヒロムは膝を痛めてしまう。
 すかさず金丸はエプロンからのディープインパクトを炸裂。場外マットに突き刺さったヒロムは大の字に。ヒロムはカウント19でリングにギリギリ生還。
 ならばと金丸はボディスラムで叩きつけ、ムーンサルトプレスへ。ヒロムはかわすと、突進してきた金丸にカウンターのヒロムちゃんボンバーを炸裂。
 そしてヒロムは金丸をビクトリー・ロイヤルで叩きつけてカバー。しかし、カウントは2。ならばとヒロムは雄叫びを上げ、金丸を肩に担ぎあげる。
 金丸は脱出して丸め込むが、ヒロムはカウント2でキックアウト。すると、金丸は吹っ飛んだ拍子に故意か偶然か、レフェリーに激突。ここで金丸はヒロムの膝に低空ドロップキックを見舞うと、ウイスキーを口に含む。
 そして金丸はウイスキーミストを狙うも、ヒロムはトラースキックを炸裂。金丸はウイスキーを上空に噴射。そしてヒロムはターンバックル・デスバレーボムを見舞うと、TIME BOMBで突き刺す。だが、金丸はカバーをカウント2でキックアウト。
 ならばとヒロムはTIME BOMB IIを狙うも、金丸は脱出。そしてカウンターの膝蹴りを見舞うと、ニークラッシャーの体勢から、そのままマットにヒロムの膝を打ちつける。
 続いて金丸は膝裏に低空ドロップキックを決め、リング中央で4の字固めで捕獲。追い込まれたヒロムだったが、必死の形相でロープに手をかける。
 すると金丸はニークラッシャーを狙うも、ヒロムは丸め込みで切り返す。金丸は跳ね返すと、一気に旋回式DDTを炸裂。そして今度こそムーンサルトプレスを炸裂するが、ヒロムはカウント3寸前でキックアウト。
 ならばと金丸はディープインパクトで突き刺してカバー。しかし、これもヒロムがカウント3寸前で跳ね返す。
 すると金丸はタッチアウトの体勢に入るが、ヒロムは切り抜けてトラースキック。さらに追撃のトラースキックから、雄叫びを上げて突進。すると金丸はキックで食い止め、延髄斬りをお見舞い。
 ヒロムはヒロムちゃんボンバーで反撃を狙うが、金丸は逆にラリアット。そしてついにタッチアウトを炸裂するも、ダメージのためカバーに遅れ、惜しくもカウントは2。
 すると金丸は気合いを入れ、追撃のタッチアウトを狙うが、ヒロムはバックに回る。すかさず金丸は股のあいだからヒロムの足を捕らえ、4の字固めへ。ヒロムは悲痛な叫びを上げながら、必死にロープに手をかける。
 ならばと金丸はヒロムを引きずり起こし、再度タッチアウトの体勢に。ヒロムは踏ん張ってこらえ、ロープに手をかける。すると、金丸はロープを蹴りつけてヒロムの手を引き離し、タッチアウトを狙う。だが、ヒロムが逆に垂直落下式ブレーンバスターで金丸を突き刺す。
 そしてヒロムは金丸を引きずり起こすと、ヒロムちゃんボンバーへ。かわした金丸は、サムソンクラッチで丸め込み、ヒロムが返そうとしたところを、足を4の字にクラッチしてカバー。しかし、ヒロムは何とかカウント2で跳ね返し、間髪入れずにヒロムちゃんボンバーを炸裂。
 そしてヒロムは金丸を引きずり起こすと、TIME BOMB 1.5からカバー。金丸がカウント2で跳ね返すと、ヒロムはヒロムちゃんボンバーを炸裂。そしてとどめのTIME BOMB IIを決め、ついに3カウントを奪取。ヒロムが30分以上の激闘を制し、4度目の防衛に成功した。

COMMENT


 
ヒロム「良かった…良かった…良かった…怖かったよ…怖かったよ。強がってでも、強がっても言えねえな。いや強がれねえな。勝って当たり前だと思われる試合、負けたらどうしようって、何回考えたと思う!? 人間だぞ! 表じゃ強がってもよ、何回も考えちまった…。去年の『SUPERJr.』、憶えてるか? たった2~3分で何もできず負けたんだぞ? スーパーポジティブなヒロムちゃんでも、裏ではスーパーマイナス思考ボーイでございます。バレたな、今日で。でも大丈夫だよ」
 

 
ヒロム「ちゃんと勝って、(※IWGPジュニアのベルトを触って見せながら)ここに世界最高のジュニアヘビー級のベルトがあります。俺はこのベルト、まだ巻いてません。腰に巻いてません。なんでか? 去年の『SUPERJr.』、金丸さんにボコボコにやられたから。そして今年の1.4、直接チャンピオンから獲れなかった。この二つ。でも、今日は苦手な金丸さんを克服しました。でもまだ、このベルトを俺の腰に巻くのは、俺の中ではまだ納得いかない。チャンピオンだけれども、世界最強に強い男だけれども、まだ納得いかない。(※祝杯用の缶ビールを手に持ち)ヨッシャ、乾杯だ。あぁ乾杯か! いやぁサッポロさん、俺の愛するサッポロさん、ありがとうございます! でもね、勝利の乾杯を、それは俺だってしたいよ! でもさ、やっぱ何? 今シリーズ、二つタイトルマッチあるんだよ。まず一つ喜ばしい、最高に嬉しい防衛戦を果たしましたよ! でも、まだ一つあるんです。ジュニアとして、ジュニアのチャンピオンとして、世界ヘビーに挑戦する! そこで勝った時に、(※凄い形相で力を込めて)飲むのが一番美味しいんじゃないでしょうか! だからこらえますよ。今日のところは………こらえます」
 

 
ヒロム「(※缶ビールを高々と掲げて)エア乾杯、ありがとうございます。言いたいことは言いましたけど、何かありますか? ないのであれば、一刻も早くこの疲れを、ダメージを癒やしたいなと考えております。でも、質問がないはないで寂しいなと、同時に思います」
 

 
ヒロム「いいですよ。俺はね、今、世界で一番ハッピーな男なので、何でも質問は受け付けますが、ないんでしょうか? (※質問が出ないと)まさか本当にないとは。いいんですね? 帰っちゃいますよ?(※と言って立ち上がる)。福岡のこととか、今日の金丸戦のこととか、何も聞かなくていいんでしょうか? いいんですね? じゃあ、帰りますよ(※と言って、控室へ)」
 
 
※金丸はノーコメント

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