メインイベント(第9試合)はCブロック公式戦として棚橋弘至(0勝1敗)と、内藤哲也(0勝1敗)が激突。今年の『NEW JAPAN CUP』3回戦(3.15岡山)で内藤に敗れている棚橋にとっては雪辱戦となる。今回の『G1』で棚橋はヘナーレに、内藤は後藤に敗れて、初戦は黒星。共に初白星を目指す戦いとなる。ちなみに両者のシングルの対戦戦績は、内藤の8勝7敗1引き分け。
開始のゴングが鳴ると、棚橋は場内の手拍子を煽る。そしてロックアップからリストの取り合いに。内藤はカニバサミでグラウンドに持ち込むが、棚橋は相手の左腕を捕えてコントロール。
だが、内藤は足払いで切り抜けてヘッドロック。すると棚橋はすばやく脱出して袈裟固め。内藤も回避し、ここで両者は一旦離れる。
続いてロックアップで組み合うと、棚橋が内藤をロープまで押し込む。内藤は体勢を入れ替える。だが、棚橋も入れ替え、内藤にコーナーを背負わせてクリーンブレイク。だが、内藤が髪をつかむと、棚橋はエルボーで連発。
棚橋は「ヨシ!」と気合いを入れると、内藤の串刺し攻撃を切り抜け、セカンドロープからフライングクロスボディ。そして内藤を挑発するような寝転びポーズを披露する。
内藤は顔面かきむしりから、棚橋をトップロープ越しに場外に追いやろうとする。棚橋はロープをつかみ逆上がりの要領でリングに戻ろうとするも、内藤は低空ドロップキックで蹴落とす。
内藤は棚橋を鉄柵に二度にわたり叩きつけ、さらに変形のネックブリーカードロップから両足で棚橋の首と肩を締め上げる。そしてカウント19で戦場をリングにギリギリ戻す。
内藤はフライングメイヤーからもう一度、両足で棚橋の首と肩を捕獲。棚橋が足をロープにかけると、内藤は痛めつけてから解除。
棚橋はエルボーで反撃するも、内藤もエルボーで黙らせネックブリーカードロップ。そして棚橋をコーナーに固定し、落差をつけた変形ネックブリーカー。
ここで内藤は棚橋の顔面を踏みつけて右腕を突き上げる。そして挑発するように棚橋の顔面、さらに背中を蹴りつける。続いて髪を引っ張り、追撃の顔面キック。すると棚橋は「来いや!」と気合いを入れる。
棚橋は顔面への張り手で内藤の動きを止める。そして串刺し攻撃を狙うが、内藤はフロントキック。棚橋はその蹴り足を捕らえてドラゴンスクリュー。
そして内藤を引きずり起こしてエルボーを連発してからボディスラム。続いてセカンドロープに上ると、サンセットフリップではなく、左膝を踏みつける荒技。内藤は膝を押さえて昏倒。
棚橋はテキサスクローバーを狙うも、内藤は暴れる。すると棚橋はグラウンドでのドラゴンスクリュー。そして棚橋はスリングブレイドの体勢に入るが、内藤はマンハッタン・ドロップで切り返す。
そして内藤はコーナーミサイルを決めて右腕を突き上げる。続いて内藤はエスペランサで棚橋の頭部を突き刺し、コリエンド式デスティーノへ。だが、棚橋はバックエルボーで回避。
しかし、内藤はバックエルボーの連発からグロリアを決め、プルマ・ブランカで捕獲。棚橋は苦しみながら、なんとか足をロープにかける。だが、内藤はなかなか技を解除しない。
内藤は棚橋を引きずり起こし、リストをつかんでバックエルボーを乱打。棚橋がひざまずくと、内藤は頭を叩いて挑発。そして追撃のバックエルボーから、棚橋をコーナー最上段に設置し、雪崩式フランケンシュタイナー。だが、棚橋は叩きつけられながらも、前方回転エビ固めで切り返す。
内藤が返すと、棚橋は投げっぱなしジャーマン。そしてロープに走るが、内藤はカウンターのスパインバスター。ここでデスティーノを狙うも、棚橋は切り抜けてドラゴンスクリュー。
棚橋は歯を食いしばり気合を入れ、内藤と激しいエルボーの応酬を展開。棚橋が押し込むも、内藤も必死に押し返す。そして共に一旦動きを止め、ニヤリと笑ってからエルボー合戦を続行。
内藤はリストをつかんでのエルボーから延髄斬り。続いて技の読み合いから、棚橋がツイスト&シャウトを3連発。棚橋は咆哮し、その場飛びのスリングブレイドを連発。さらに正調のスリングブレイドを決めてカバー。内藤がカウント2で返すと、棚橋はコーナー最上段からハイフライアタックを炸裂。
そして棚橋はとどめのハイフライフローを繰り出すが、内藤はかわし、3月の『NJC』で勝利したようにジャックナイフ式エビ固めで押さえ込む。だが、棚橋はカウント3寸前でキックアウト。
続いて棚橋は突進してきた内藤の顔面に強烈な張り手。だが、内藤も張り手を連発しハンマースルー。棚橋が振り返すも、内藤はジャンピングエルボーアタック。そしてバレンティアで突き刺すと、とどめのデスティーノへ。だが、棚橋は執念の首固めで切り返し、電光石火の3カウントを奪取。これで棚橋は1勝1敗、内藤は悪夢の開幕2連敗に。