第4試合は、ランス・アーチャー&ザック・セイバーJr.&TAKAみちのくvsウィル・オスプレイ&グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレ。今回の『G1』でアーチャーはAブロック、ザックはCブロック、オーカーンはBブロック、ヘナーレはCブロックにそれぞれエントリー。7.23大田でザックに公式戦で敗れているヘナーレとしては、一矢報いたいところだ。
ゴング前、アーチャーとオーカーンは互いの長い髪を見せつけて挑発合戦。そこにオスプレイが割って入る。
先発はザックとオスプレイ。ロックアップからバックの取り合いを経て、ザックはネックロックで捕獲。続くフライングメイヤーをオスプレイは着地する。すかさずザックは弓矢固めを狙うも、オスプレイは脱出。そしてロープワークの攻防から、ザックがコブラツイストで捕獲。
オスプレイは切り抜けてザックの左足を捕らえる。だが、ザックは回避。するとオスプレイはザックを自軍コーナーに押し込み、UNITED EMPIREは3人がかりで蹂躙。
ヘナーレはザックを場外で鉄柵に叩きつける。さらに鉄柵も用いて足を痛めつける。オスプレイとオーカーンはアーチャーを二人がかりで鉄柵にハンマースルー。
ヘナーレはザックをリングに戻し、馬乗りパンチ。そしてヒールホールドを仕掛けるが、これはザックがロープエスケープ。
スイッチしたオーカーンは、脇腹を痛めたザックに、靴を舐めるよう要求。だが、ザックは切り抜けると相手の左腕を捕らえ、そこ目掛けてオーバーヘッドキック。
交代したアーチャーに対し、オーカーンは髪をつかむ。するとアーチャーも辮髪を捕らえる。そして同時に離すと示し合わすも、オーカーンはスキをついて地獄突き。しかし、アーチャーは豪快なジャンピングボディアタックで反撃。
続いてオスプレイがリングに入るが、アーチャーは変則的なショルダータックルで吹っ飛ばす。そしてアーチャーはオーカーンに串刺しエルボー。二発目をかわしたオーカーンは一本背負いを見舞う。
次はTAKAとヘナーレのマッチアップ。TAKAはサミングからラ・マヒストラル。ヘナーレが返すと、TAKAはトランスレイヴからスーパーK。しかし、みちのくドライバーIIを切り抜けたヘナーレは、強烈なボディブロー。そしてアルティマで捕らると、TAKAはたまらずギブアップ。UNITED EMPIREに凱歌が上がった。
試合後、UNITED EMPIREは勝ち名乗りを受けると、続いてオーカーンが「ひれ伏せ、大田区の愚民ども! そして緑のライト、つけて祝福しろ!(場内拍手)。このあと、ジェフ・コブが必ず勝つ! そう、グレート-O-カーン、オスプレイ、ヘナーレ。これがUNITED EMPIREの力だ!」と咆哮した。
オスプレイ「(肩を落として)ニュージャパンよ、あんな大男(アーチャー)をリングに上げるのは、金輪際もうやめてくれ。なぜ、アイツを戻したんだ? 理解ができないよ? ここでこんな苦戦をしいられていたら、決勝まで思いやられるよ」
ヘナーレ「昨日、俺がどれだけザックに攻撃をしまくったか、覚えてるよな。99パーセント、アイツを叩き潰したと思ったのに、まだまだ最後の1パーセント残っていたようだ。その1パーセントであの強さかよ。ザックの勝ちを相手を奪うことはもうできない。だが、今日の試合でも自分のパワーを十分感じることができた。『G1』優勝へ向けての俺の武器が放たれたんだ。
ゴトー、お前は俺のウィークポイントを攻めるようなことはしないよな。俺もそんなことはしたくない。俺たちはおたがいにファンが何を望んでいるかわかっているはずだ。だから、後楽園ホールでは二人のビッグマンが潰し合い、闘い合い、最後に闘っているモノが勝者になる。そういうリアル・ジャパニーズプロレスを見せようじゃないか? タタカイマショウ!」
オーカーン「表をあげろ、帝国民ども! やはり、あのペンライトの光は心地がいいなあ。まだまだ、しょっぱいプロレス界では普及してねえみたいだからな。精神的なペンライトを各家庭、全員に普及するように余が広報してやるよ。余たちをあの緑のペンライトで祝福しろ。
ただ、心地の悪いことが一個あったなあ。次、後楽園でやっと勝利を祝える! やっとだ! スタートが遅ければ、後半キツイ時に詰められる。やっぱり、そうだなあ。余がどんだけ!新日本に貢献しようとも、新日本は余に、冷遇・不遇を味あわせてくる。だが、甘かったな。相手は、あのチェーズだぞ?
臭え臭え、腐った、カビまみれのチェーズ!ネズミにかじられてボロボロのチェーズ! アイツみてえによ、モテなさそうな男に生えたビッグチーズ、それがアイツだよ。アメリカ、ワシントンのPPVで、6月12日大阪城の第95代IWGPタッグチャンピオンの誕生を!貴様の血の雨で祝ったよなあ、覚えてるか? 貴様のような腐ったチェーズじゃあ、貧困層は救えねーんだよ。余みたいに革新的な男が『G1』を先導しなきゃならねーんだよ。貴様にできるのは、余の!支配する『G1』の礎になることだけだ……」
アーチャー「(次戦のトム・ローラーに関して)ニュージャパンは、とても頭を使って、俺とお前の間に距離を作っているみたいだな。26日までこうやって直接闘わずにすむようにしているのかな。そうしないと、お前は『G1』の最後までいかないもんな。ビッグボーイパンツでも履いて待っておけ。そうじゃないと、お前は生き残れないだろうからな」
ザック「今日もアイスパックなしかよ。この会社は本当に酷いな。しかし、ヘナーレの野郎はかなりヤル気を出して、燃え上がっているな。いいじゃないか、いいじゃないか。そんなアイツを俺は待っていたよ。
しかし、ウィル・オスプレイと俺の間には、やはり因縁を感じるよな。そういうフィーリングを感じるよ。アイツがまだチャンピオンであるということもそうだし、いまはThe Commonwealth Kingpinという異名らしいが、あんなヤツは能無しビリー、ビリー・ザ・ウ〇コ、リス程度の脳味噌しかないビリー。お前のあだ名なんて、いくらでも付けてやれるけどな。まあ、せいぜいがんばって準決勝に勝ち上がってくるがいいさ。そして、最終的にはザック・セイバーJr.が勝ち上がり、俺がすべてを持っていくんだ。俺はIWGP世界ヘビー級チャンピオンになると言ったよな。もし、お前がブリティッシュヘビー級王座を持っているとしたら、二人でそのタイトルを賭けて闘おうじゃないか。そして勝者がすべてのベルトを持って行く。イイデスネ!」