第3試合は高橋ヒロム&BUSHIvsグレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレ。6.21後楽園で石森のIWGPジュニアヘビーに挑戦するも惜敗を喫したヒロムと、6.26シカゴでIWGPタッグから陥落してしまったオーカーン。ベルト戦線への浮上を狙う男たちが、階級の枠を超えてどのような戦いを見せるのか。
ヒロムは手のひらに“ぐみん”と書かれたテーピングを貼り付けて入場。
先発はヒロムとヘナーレ。ヒロムは場内の手拍子を静かにさせると、「オーカーンさま! ぜひこの私、いや、愚民のこの私と! お手合せお願いします!」とアピール。
するとオーカーンは「聞こえねえなあ! 聞こえねえからよお、貴様のマニフェスト、カメラに向かってもう一回言ってみろ!」と要求。
これに対しヒロムは、カメラに向けて「オーカーンさま、この愚民の私とお手合せ、お願い申しあげまする!」とオーバーに叫ぶ。
ようやくオーカーンはリングに入ると、「靴を舐めさせてやる。やりてえんだろ? まずは儀式からだ!」と詰め寄る。これにヒロムは「ありがたき幸せであります!」といい、靴を舐めるとみせかけ、だましうちのテイクダウン。すかさずBUSHIがオーカーンに低空ドロップキックをお見舞いする。
ここからL・I・Jタッグはオーカーンにトレイン攻撃。そしてヒロムはカバーするが、オーカーンはカウント2ではね返す。
ヒロムがオーカーンの辮髪をつかむと、BUSHIがそこ目掛けてハンマーパンチを振り下ろす。次はヒロムが同じ攻撃をお見舞い。
そしてヒロムは挑発するようにモンゴリアンチョップを連発。すると、オーカーンは怒りの表情でモンゴリアンチョップをヒロム、BUSHIの順で炸裂。
さらにオーカーンはヒロムにモンゴリアンチョップを3連発。カバーはヒロムがカウント2ではね返す。次はヘナーレがヒロムにボディブローを連発。さらにヘッドバットをお見舞い。ヒロムはチョップを返していくが、ヘナーレは強烈なミドルキック一発でなぎ倒す。
スイッチしたオーカーンはヒロムに玉座を決める。ヘナーレもカットに入ろうとしたBUSHIの頭部を踏みつける。
続いてオーカーンはヒロムにフライングメイヤーから便座。ヒロムが返すと、王統流二段蹴りのようなモーションで踏みつける。
次はヘナーレがヒロムに足を決めながらのキャメルクラッチ。さらに両腕を捕らえ、そのままマットに打ち付けてカバー。ヒロムがカウント2ではね返すと、ヘナーレはハンマースルーでコーナーに叩きつけ、串刺しのジャンピングニー。かわしたヒロムは自軍コーナーに戻ろうとするが、ヘナーレが捕獲。
だが、ヒロムは変形のドラゴンスクリューを決め、BUSHIにスイッチ。BUSHIはヘナーレにミサイルキック。するとオーカーンがBUSHIに襲い掛かり、ここから今度はUNITED EMPIREがトレイン攻撃。しかし、BUSHIは切り抜け、二人まとめてブルドッキングヘッドロック&ドロップキック。
続いてBUSHIはヘナーレのパンチをかわしてDDTをお見舞い。さらにヘナーレに攻撃すると見せかけ、場外のオーカーンにトペ・スイシーダを炸裂。
リング上、ヒロムがヘナーレにストンピングを連発。そしてL・I・Jタッグは合体攻撃を狙うも、ヘナーレは切り抜け、BUSHIにバーザーカーボムを炸裂。
BUSHIがカウント2ではね返すと、ヘナーレはStreets of Rageを狙う。BUSHIがこらえると、ヘナーレは打撃のコンビネーション。腹部へのパンチで動きを止め、さらにスピンキック。そしてアルティマを決める。ヒロムがカットに入ろうとするも、オーカーンが大空スバル式羊殺しで捕獲。ヘナーレが締め上げると、BUSHIはたまらずタップアウト。UNITED EMPIREに凱歌が上がった。
試合後もヘナーレは執拗にBUSHIを締め上げ、ようやく技を解除すると、オーカーンと共に勝ち名乗りを上げる。そして、オーカーンは「ひれ伏せ、後楽園ホールの愚民ども! そしてヒロムちゃん!(場内拍手)。いいか、これがグレート-O-カーン、アーロン・ヘナーレ、そうUNITED EMPIREの力だ!」と咆哮した。