『BEST OF THE SUPER Jr.XXIII』第7戦の大阪大会。試合開始前、尾崎仁彦リングアナウンサーが棚橋弘至の欠場(※左肩剥離骨折および二頭筋断裂)と対戦カードの一部変更を観客に告げた。
第1試合では『SUPER Jr.』Bブロック出場中のボラドールが、本隊のヘビー級戦士、天山&エルガンとトリオを結成。ボラドールと同じくBブロックにエントリーしているバレッタ&オスプレイ、そしてヘビー級の石井と6人タッグで激突。なお、ボラドールは6.6仙台でオスプレイと対戦する。
先発は天山と石井。両者はショルダータックル合戦からエルボー合戦へ。そこから天山はモンゴリアンチョップ2連発、そしてショルダータックルで石井からダウンを奪う。続いてボラドールとオスプレイが登場。すばやいリストの取り合いから、ロープを使った立体的な攻防で場外をわかす。ボラドールは鮮やかなヘッドシザーズホイップでオスプレイを場外投棄し、空中殺法を狙うも、ロープに飛んだところでバレッタに阻止されてしまう。
今度はバレッタがリングイン。エプロンサイドのボラドールにロープ越しのノーザンライトスープレックスを決める。続いて石井が登場するも、ボラドールはスーパーキックを放つと自軍コーナーへ。しかし、オスプレイに捕まってしまう。だが、ボラドールはオスプレイに、相手の両肩の周りを2回転する人工衛星ヘッドシザースをお見舞い。
ここでタッチした天山は、相手チーム3人それぞれにラリアット。そして石井に串刺しラリアット、ブレーンバスターを炸裂。すると、石井も同じブレーンバスターで反撃。さらに石井はエルボー、ラリアットを叩き込むが、天山もフライングニールキックで応戦。
続いてバレッタとエルガンが同時にリングイン。エルガンはバレッタにリフトアップからの強烈なアバランシュホールド。しかし、続く串刺しラリアットをかわしたバレッタは、機動力を活かしたスウィング式DDT。そしてCHAOSはエルガンにトレイン攻撃。石井がエルガンをリング中央で固定すると、その顔面にバレッタがランニングニーを叩き込む。ここでリング上は両軍が入り乱れ、混戦模様に。ボラドールは場外の石井とオスプレイに対して、ダイナミックなラ・ケブラーダ。
リング上ではエルガンがバレッタに回転エルボー。だが、バレッタも豪快な雪崩式フランケンシュタイナーで対抗。続いてエルガンに対してジャンピングニーを放つも、これを受け止めたエルガンは、そのままバレッタをコーナーに叩きつけると、最後はエルガンボムを炸裂させて3カウントを奪取。
試合後、石井とエルガンはにらみ合いを展開した。
エルガン「みんなわかってるように、このシリーズは俺は中心にはいない。Jr.ヘビー級のナンバーワンを決めるシリーズだからな。だけど、俺はニュージャパン・プロレスリングに呼ばれてこのシリーズに参加している。イシイ、お前はいつも俺の前に立ちはだかる。お前は自分こそが大きな存在で、目障りな存在であると思ってるかもしれない。だけど俺の方がお前よりも大きな存在で、目障りな存在さ。それを理解してるのか? 去年の『G1(CLIMAX)』で、お前が俺に勝ったことは忘れてないぞ。お前は俺の行く道を邪魔したんだ。あれから1年、その長い時間で俺は変わった。お前も自分は変わったと思ってるかもしれないが、俺の方が変わってるんだ。ほら、俺の目をしっかり見るがいい。変わってるのがわかるか? 俺の時代はすぐそこまで来てるんだ」
天山「今日は第1試合目。しっかりJr.の闘いに負けないようにと思ったんですけど。やっぱ、石井が噛みついて来るから、ガチャガチャってやったけども。俺もJr.に負けないようにシリーズを突っ走って行きたいし。Jr.の勢いでこっちまで燃えて来るからね。やってて爽快ですよ。ま、しっかり。コンディションもいいし。このままずっと最後まで突っ走って。ボラドールも凄いね! 見たことない、目が回るぐらいホンマに凄い技を使うし。エルガンはエルガンで力強いしね。俺もなんかひとつかふたつ新技を作らなアカンと思いますよ。体も調子いいし。今シリーズもガッチリ。横にコジ(小島)がいないけど、俺1人でも、(ほかに)仲間がいるしね。コジも頑張って欲しいなって」
※ボラドールはノーコメント
オスプレイ「コメント? 負けて何を言えっていうんだ? 何か聞きたいことがあるのか?」
バレッタ「次のビッグマッチに向けてアピールするチャンスをくれてるんだ」
オスプレイ「そういうことか。今日の試合は負けてしまった。だけど、俺はこのコンテスト(※『BEST OF THE SUPER Jr.』を指す)でトップになることだけを考えてるんだ。最後はCHAOSが勝ち残るさ。今日は確かに俺たちが負けたけど、それがどうしたっていうんだ? この負けはなんてことない。(公式戦ではないので)取り上げることのない試合さ」
バレッタ「まあ、彼が何か言いたくないっていうこともわかるさ。このトーナメント、3試合しか終わってなし。まだ4試合残ってる。残り全部勝てばいいだけさ」
※石井はノーコメント