セミファイナル(第6試合)の『NJC』1回戦では、内藤哲也とエル・ファンタズモがシングル初対決。今年に入ってからの内藤は1.21横浜アリーナで拳王(NOAH)、2.4札幌で海野翔太、そしてNOAHの2.21東京ドームでは武藤敬司を介錯し、好調をキープ。昨年の『NJC』は準優勝に終わったが、今年は2016年以来、7年ぶり2度目の優勝を目指す。
対するファンタズモは2.11大阪でタマ・トンガのNEVER無差別級王座に挑戦し、敗北を喫するもあと一歩のところまで追い込んでみせた。今回は虎視眈々と『NJC』制覇の勲章を狙う。共に緩急をつけた攻撃を得意とする内藤とファンタズモ。心理的駆け引きを含め、一瞬も目が離せない戦いを制するのは? なお、この勝者は3.11名古屋の2回戦で、チェーズ・オーエンズと対戦する。
内藤は白いスーツで入場。するとファンタズモは客席で内藤の応援ボードを手にし、拍手を送る。そしてファンタズモは内藤ファンの男の子の帽子を奪うも、それを投げつけたりせず、ちゃんと男の子に返還。この動きにファンは拍手を送る。
開始のゴング、ロックアップで組み合うと見せかけて、内藤はすかし「ELP」コールを場内に煽る。
これを二度繰り返すと、ファンタズモは目を見開くポーズで挑発し返す。そして今度こそ両者はロックアップで組み合い、内藤がロープに押し込む。
内藤はクリーンブレイクと見せかかてキック。さらにエルボーを落としてからハンマースルー。そしてティヘラを見舞うも、ファンタズモは着地。ここでファンタズモは寝転んで腕を突き上げ、内藤を挑発。
すると内藤は右腕を突き上げる。ファンタズモが応えようとすると、すかさず内藤は場外に放り投げる。そして内藤は、ファンタズモのように身体をバタつけせるポーズ。
怒ったファンタズモはリングに戻って襲いかかると、エルボーの連発からラリアットで内藤をリングに追いやる。
ファンタズモは内藤に逆水平チョップを連発。さらにDDTで場外マットに突き刺す。ここでファンタズモは客席のステージに上り、内藤にプランチャをお見舞い。さらにファンタズモはコーナー最上段からラ・ケブラーダを炸裂。場内は「ELP」コールが発生。
そしてファンタズモが先ほどのL・I・Jの少年ファンにToo Sweetサインを求めると、同じポーズで少年は応えてしまう。
ファンタズモは内藤をリングに戻しカバーするが、これはカウント2。するとファンタズモは内藤の顔面を踏みつける。内藤がファンタズモのポーズを見せると、苛立ったファンタズモはストンピングを乱打。
そしてファンタズモは側転から串刺し攻撃を狙うが、内藤は回避。そしてファンタズモにネックブリーカードロップをお見舞い。
続いて内藤はファンタズモに打撃の猛攻から変形ネックブリーカー。そして後頭部に低空ドロップキックを食らわせカバー。これはカウント2。
すると内藤はファンタズモに再び変形ネックブリーカーを決め、両足で首と両肩を締め上げる。これはファンタズモが足でロープエスケープ。だが、内藤はなかなか技を離さない。
ここからエルボーの応酬に突入。ファンタズモは目を見開くポーズで挑発し、内藤のエルボーを受けきる。そしてファンタズモはパンチの連発からエルボー。
だが、内藤はエルボーで競り勝つとハンマースルー。しかし、ファンタズモはカウンターのドロップキック。さらにファンタズモはマンハッタン・ドロップ、ボディスラム、そしてセカンドロープからフォアアームを落とす。
ここでファンタズモはサドンデスを狙うが、内藤はかわして延髄斬り。そしてトルネードDDTを決める。
続いて内藤はバックエルボーの乱打で動きを止め、一気にエスペランサを炸裂。さらにコリエンド式デスティーノを狙うが、ファンタズモは空中でキャッチしサイファーウタキをお見舞い。そしてYes Lockで捕獲。だが、ファンタズモは首のダメージが大きいのか、自ら技を解除し、首を押さえる。
ファンタズモは内藤をコーナー最上段に設置してジャンピングキック。そして雪崩式技を狙うも、内藤が突き落とす。だが、ファンタズモはすばやく立ち上がってジャンピングキックを食らわせ、雪崩式フランケンシュタイナーをお見舞い。そしてサンダーキス’86を炸裂するが、内藤はカウント2で必死にキックアウト。
ファンタズモは雄叫びを上げ、CRⅡの体勢に。だが、内藤はショルダースルー。だが、ファンタズモはパワーボムの体勢で持ち上げる。すると内藤はフランケンシュタイナーで切り返す。
そして内藤は今度こそコリエンド式デスティーノを炸裂。しかし、カバーはファンタズモが何とかカウント2でキックアウト。
両者へのコールが交錯する中、内藤はとどめのデスティーノへ。しかし、ファンタズモは回避。すると内藤はバレンティアを狙うが、これもファンタズモは切り抜けてサドンデスをヒット。
そしてファンタズモは内藤にCRⅡを食らわそうとするも、内藤は回避してポルポ・デ・エストレージャへ。ファンタズモは返すことができず、内藤が電光石火の勝利を収めた。
試合後、内藤は場外に寝転びながら出て大の字。そしてリングに戻ると勝ち名乗りを受け、ファンタズモを相手のポーズで挑発してみせた。