オープニングマッチはタマ・トンガが大岩陵平、ザック・セイバーJr.が藤田晃生を引き連れてタッグで対決。タマとザックは共に『NJC』にはシード選手として出場。共に勝ち進めば、3.19群馬の準決勝で対峙する。
タマはNEVER無差別級、ザックはNJPW WORLD認定TV王座を携えて入場。ザックはリングに上がると「オー、ヒサシブリ、コーラクエン!」と叫び、場内の歓声と拍手を誘う。タマには邪道が帯同する。
先発はタマとザック。ロックアップからザックはヘッドロック。続くロープワークではショルダータックルの応酬に。そしてバックの取り合いから、タマは早くもガンスタンを狙う。しかし、ザックはコブラツイストで切り返す。タマは回避するが、ザックは弓矢固め。タマは脱出し、アームホイップをお見舞い。ザックはヘッドシザーズで返すが、タマははねのけ、両者は一旦離れる。
次は大岩と藤田が登場。エルボー合戦から藤田が逆水平チョップ。だが、大岩がショルダータックルでなぎ倒す。すると藤田はリープフロッグからアームホイップ。そしてドロップキックを突き刺す。
スイッチしたザックは大岩を相手に、藤田にネックロック、さらにクロスアームのネックロックを実戦指導。
劣勢の大岩だったが、ザックにエルボーを連発。するとザックは腹部にヘッドバット。そしてネックロックで捕らえるも、大岩は力任せに持ち上げる。しかし、ザックはフロントネックロック。だが、大岩はブレーンバスターで投げつける。
次はタマが登場し、ザックにドロップキックを連発。3発目をかわしたザックは、串刺し攻撃を狙うが、タマがラリアットで迎撃。そして上半身のコスチュームを脱ぎ、串刺しボディアタック。だが、ザックは切り抜けてフライングメイヤーからネックツイスト。
さらにザックはエルボーを連発し、スリーパーで捕獲。タマは振りほどきエルボー。だが、ザックは相手の左腕を捕らえ、そこ目掛けてオーバーヘッドキック。しかし、タマも延髄斬りで反撃。
次は大岩と藤田のマッチアップ。大岩はアームホイップの連発からショルダースルー。しかし、カバーはカウント2。すると大岩がエルボーの連発から串刺しドロップキック。さらにサイドスープレックスを狙うも、藤田はこらえる。
すると大岩はエルボーからハンマースルー。だが、藤田がショットガンドロップキックで反撃。そして逆水平チョップから串刺しエルボー。さらに一本背負いからカバーするが、これはカウント2。
すると藤田は逆エビ固めを狙うも、大岩は丸め込みで返す。藤田が切り抜けると、大岩はエルボーでなぎ倒し、追撃のエルボーからロープへ。しかし、藤田は逆さ押さえ込みの体勢からアームロックで捕らえ、大岩からギブアップ勝ちをスコア。
試合後、タマとザックは互いのベルトを見せ合った。
ザック「『NEW JAPAN CUP』で幸先の良いスタートなんていらないし、イージーな勝利もいらない。なぜなら、初出場だった2018年の『NEW JAPAN CUP』で優勝したのは俺だし、去年の史上最大の『NEW JAPAN CUP』でも優勝した。史上初の2年連続優勝者に俺はなるぜ。
ウィル・オスプレイ、脳なしビリーよ、オマエではないぜ。なんでかって? 当然だろう。俺はNJPW WORLD認定TV王座もアメリカで2回防衛、今年に入って2カ月で3度も防衛をした。俺こそが真の世界王者だ。だが今のプロレス界で最も価値ある王座はIWGP世界ヘビー級王座。そして俺はそれが欲しくてたまらない。残念ながらオカダ・カズチカがまだ持っているそのベルト。だからだ。
だから、俺はこの『NEW JAPAN CUP』で3度目の優勝で2年連続優勝者となり、そしてオカダに挑戦したい。あまり気は乗らないが、仕方あるまい。なぜなら、ザック・セイバー Jr.がIWGP世界ヘビー級王座とNJPW WORLD認定TV王座のダブル王者である方がエキサイティングだからだ! ここにいるフジタくらいにエキサイティングってことだ。なぁ、フジタ?(日本語で)マァ、チョットコノツギデス、オレタチ。(英語に戻して藤田に向かって)英語ばかりで喋ってたから、オマエ、日本語の勉強のために日本語でやれよ(と言って、先に控室へ)」
藤田「今シリーズ、ザックさんとタッグで組んでいただいて…でも、そんなことは関係ない。ザックさんがいようといなかろうと、その心意気は変わらないし、やることも変わらない。ただ1秒1秒無駄にする時間はない。俺が獲り続ける」
タマ「(大岩に向かって)できることはやったよ。タフなマッチだった。オマエの意気込み、凄く良かったぜ。前に見た時と見違えるようなガタイになったな。ザックがチームに加入するヤツを探してると聞いたけど、オマエは俺のチームに入るか? どうだ? この『NEW JAPAN CUP』、俺は今絶好調なんだ。俺は立ち止まる気はないぜ。この『NEW JAPAN CUP』で良い結果を残したことがないのは分かっている。でも、みんなは憶えていないかもしれないが、俺は去年、変わったんだ。この肩にかかった王座(NEVER無差別級王座のベルト)を見てくれよ。今までと比べ物にならないほど気持ちが高ぶっている。
新しいアティチュード。そうだ、この『NEW JAPAN CUP』で記憶にない、新しいタマ・トンガを見せてやる。爆竹のようなエネルギーとアティチュードを持ち、観客に手を出して会社から罰せられるような俺を。自信に漲ってるんだ。俺は戻ってきたんだ。オマエたちに求められたから、戻ってきた。さあ、待ってろよ!」
大岩「(タマが先に引き上げると)ザックは藤田がお気に入りみたいで、アイツら関節技でブーブー言わせてるみたいだけど、俺を見たら分かるだろ? 体がデカくなってんだよ。俺はパワーでアイツらをぶっ潰してやる。次も見とけ、この野郎!」