第4試合の『SJTL』公式戦は、田口隆祐&クラーク・コナーズの“ワイルドヒップス”(1勝3敗)とKUSHIDA&ケビン・ナイト組(1勝3敗)の対決。共に黒星が先行してるチーム同士、勝利をつかみたいところ。コナーズとナイトのLA DOJO対決にも注目が集まる。
いつもの黒いショートタイツではなく、オレンジのニューコスチュームに身を包んだナイトに対し、田口は「ヤングライオン!」と抗議。だが、気を取り直した田口は、ナイトにビールを渡す。するとナイトはそれを口にする。
先発は田口とナイト。両者はトリッキーなステップで互いを牽制する。そしてロックアップで組み合うと、バックの取り合いに。
続いてリストの取り合いとなり、ナイトが軽快な動きを披露。田口は足を捕らえてグラウンドに持ち込むが、ナイトはヘッドロックで回避。
そしてナイトは串刺し攻撃を狙うも、田口は切り抜けて串刺しのヒップアタック。だが、ナイトは回避し、華麗なフライングクロスボディをお見舞い。
次はコナーズとKUSHIDAのマッチアップ。ロープワークの攻防でKUSHIDAはショルダータックル。さらにアームホイップを連発するが、3発目を読んだコナーズはハンマーパンチ。
続いてKUSHIDA&ナイトはコナーズに連携のキック。そして息のあったポーズから、すばやいスイッチワークで交互にコナーズの左腕をひねり上げていく。さらに両腕にダブルのニードロップ。
勢いに乗るナイトはコナーズの左腕を捕らえ、膝蹴りをお見舞い。そしてロープに走るが、コナーズはジープ・フリップを炸裂。
次は田口とKUSHIDAのマッチアップ。田口はヒップアタックを決め、ランニングのヒップバットを連発。カバーをKUSHIDAがカウント2ではね返すと、田口はスリーアミーゴスへ。だが、三発目を脱出したKUSHIDAはエルボー。しかし、打撃の読み合いから、田口がスミ・ミツオをヒット。
ここからワイルドヒップスはKUSHIDA&ナイトに連携のヒップアタックを連発。そしてKUSHIDAにトレイン攻撃を狙うが、KUSHIDAは切り抜けると、コナーズをカニバサミで転倒させ、その頭部を田口の急所に激突させる。
さらにKUSHIDAはコナーズに低空ドロップキック。スイッチしたナイトはワイルドヒップスに交互に串刺しボディアタック。さらに田口のヒップアタックを同士打ちさせると、二人まとめてジャンピングボディアタックの餌食に。
続いてナイトはコナーズをボディスラムで叩きつけ、ものすごい高さのその場飛びジャンピングボディプレス。カバーをコナーズが返すと、ナイトは打点の高いドロップキック。
そしてKUSHIDAがコナーズを肩車すると、ナイトは追撃のドロップキックからカバー。しかし、これは田口がカット。さらに田口はKUSHIDAに延髄斬りをお見舞い。
ここでワイルドヒップスはナイトに連携のヒップアタック。そしてオヤァイポーズからサンドイッチ式ケツイェを炸裂し、コナーズがカバー。だが、KUSHIDAがカット。しかし、コナーズがKUSHIDAを場外に排除。
リング上、コナーズはナイトに高速ブレーンバスター。そしてコーナーに上るも、ナイトはジャンプでコーナーに飛び乗って雪崩式攻撃を狙う。これをコナーズは撃墜するも、ナイトはドロップキック。だが、コナーズがコーナーからカウンターのスピアー一閃。そして最後はコナーズがトロフィーキルでナイトを豪快に沈めた。
コナーズ「トップロープから飛び降りるのはやめた方がよかったな。俺はハイフライヤーには向いてない。俺が得意なのはグラウンド技とスピードを活かして突進する動きだ。だけど、今日のケビン・ナイトには驚いたよ」
田口「(※英語で)そうだな。素晴らしい才能を持ってる」
コナーズ「彼は未来のスターだね」
田口「(※英語で)良いものを持ってるよ。(※日本語で)すごいね。でもなんでここで、このタイミングで、本気、本気出してくんだよ? ディスマッチ、ヤングライオンスタイル……なんでここでヤングライオンを卒業しようとする? でも勝ったからよかった」
コナーズ「KUSHIDAサンは戦略にも長けてるし、ケビンにとってのコーチだ。でもタグチさんはニュージャパンの“イチバン”コーチだよ。それは疑う余地はない。コスチュームを新調したからってなんだ。俺たちWILD HIPSには敵わないんだ。これで俺たちは勝ち点4」
田口「(※英語で)イェイ……このまま得点を伸ばして、決勝ね……」
コナーズ「(日本語で)イマ、ハン(恐らく『半分』と言おうとしてる?)……チョード、ハン……。(公式戦半分を終えて)勝ち点4」
田口「(※英語で)残り試合全部勝たないと」
コナーズ「そして決勝に上がる。決勝にいくぞ」
田口「サッポロね。(※英語で)サッポロパワー」
コナーズ「サッポロパワー。サッポロイチバンね」
田口「サッポロイチバン、ちょっと違うね。(※英語で)日本でサッポロイチバンは、ヌードルになる」
コナーズ「あぁ! 教えて下さい」
田口「(※英語で)教えよう……(※日本語で)サッポロ黒ラベルが一番」
コナーズ「ハイ」
KUSHIDA「はぁ……結果は残念。残念、残念……。(※ここからしばらく英語で)(そのコスチューム)イケてるじゃん。だけど、俺たちは負けた」
ナイト「また負けた」
KUSHIDA「オマエへのプレゼントはこれだけじゃない。まだまだたくさんプレゼントがあるんだ」
ナイト「(※日本語で)ハイ」
KUSHIDA「もしこれからも俺とタッグを組み続けたいなら、一緒に世界中を旅できる。経験も積める。毎試合、観客に『ケビンの試合が今日一番の試合だった』って言わせようぜ。(※日本語)昨日の大会見ました? (出場選手は)40人。(※再び英語で)昨日の大会では、(ヘビー級とジュニアヘビー級)両タッグリーグ合わせて40人の選手が出場した。オマエは第1試合に出た。ファンの中には、一番の試合はケビンのだったって言う人がいるかもしれない」
ナイト「それは、KUSHIDAサン、あなたが俺を山の頂上に導いてくれているからです。本当に、俺に自信を持たせてくれました。俺は“JET 2 FLY”ケビン・ナイト。今日はまた負けてしまったけど、別人になった気分です。未来を見るだけでなく、真の自分を思い出させてくれた。KUSHIDAサン、ありがとうございます。それと、あなたがくれた全てのプレゼントも。俺は“JET”だから、世界を旅する準備はできてます。俺はもっと実力を上げていきます。KUSHIDAサン、どれほど感謝しても、感謝しきれません。」
KUSHIDA「(※英語で)オマエとプロレスができてうれしいし、光栄だよ」
ナイト「ありがとうございます、KUSHIDAサン」
KUSHIDA「(※英語で)さあ、次の地方へ向かおう(※と言って一足先に控室へ向かう)」
ナイト「(※1人残って)彼は俺に大きな自信を与えてくれて、本当の自分を思い出させてくれた。今日は新コスチュームのお披露目だった。信じられない……。この2年間は長い旅だった。シバタサンに鍛えてもらったヤングライオンが、今では“THE JET”ケビン・ナイトだ。2年もの間、俺は道に迷い、自分が何者なのかわからなくなっていた。だけど今日、俺は日本のファンに、俺の真の姿を示すことができた。これはニュージャパンにお返しできるほんの一部だ。“THE JET”ケビン・ナイトがここにいる。飛ぶ準備はできている。今がその時だ。KUSHIDAサン、ありがとうございます。ニュージャパン、これはほんの始まりに過ぎない」