第5試合は鈴木軍とBULLET CLUBの6人タッグ、タイチ&エル・デスペラード&TAKAみちのくvsKENTA&石森太二&外道。デスペラードと石森にとっては、11.5大阪のインクレディブルタッグマッチ(高橋ヒロムとマスター・ワトも加えたタッグ戦。誰と誰がパートナーになるかは後日抽選で決定)、そして来年の1.4東京ドームのIWGPジュニアヘビー級選手権試合4WAYマッチの前哨戦となる。
入場するとタイチは大胸筋アピール。それに対し石森、そして外道も大胸筋をピクつかせて対抗する。続いてKENTAが先発で出ると、鈴木軍は全員場外に下りてしまう。
最終的にタイチが先発で登場。そして「外道、来い! よえーからすぐ終わらせてやる!」と挑発。するとKENTAはTAKAを要求。
この流れからTAKAと外道がリングイン。外道はToo Sweetサインを要求し、TAKAがいぶかしげに見つめると、背後からKENTAと石森が奇襲攻撃。
だが、TAKAはサミングでBULLET CLUBを一掃。しかし、石森は目を押さえながらも、追撃のサミングを狙うTAKAの手をつかみ、自爆させる。続いて外道がTAKAに顔面かきむしり。
さらに外道はTAKAにチョーク攻撃をお見舞い。KENTAと石森もチョークでTAKAを痛めつける。
次はKENTAがTAKAにパンチ、ショートレンジのショルダータックル。さらにロープを用いてTAKAの顔面を痛めつける。BULLET CLUBはレフェリーのブラインドをついて、代わる代わるTAKAを蹂躙する。
続いて外道がTAKAにチョーク攻撃。そして石森がTAKAにパンチを連発。しかし、TAKAもフロントキックで応戦。
ようやくスイッチしたデスペラードは、石森の突進をかわしてバックドロップ。続くギターラ・デ・アンヘルは石森が回避し、技の読み合いから串刺しダブルニー。
そして石森はネックツイストからYes Lockを決めるが、デスペラードはマフラーホールドで切り返す。しかし、ヌメロ・ドスを完成させる前に、石森はロープエスケープ。
ならばとデスペラードは強烈なエルボーからハンマースルー。すると石森がハンドスプリング式のスクリューキックを食らわす。
次はタイチとKENTAのマッチアップ。KENTAはチョークを繰り出すが、タイチは喉輪で応戦。そこに外道も加勢する。レフェリーがカットに入り、KENTAをチョークで捕えて引き離す。
KENTAが抗議すると、そのスキをついてタイチはKENTAに喉輪。そしてタイチはアックスボンバーを狙うも、回避したKENTAはDDT。スイッチした外道はチンクラッシャーからトラースキック。そしてカバーするも、タイチはカウント2ではね返す。
ならばと外道は外道クラッチを決めるが、TAKAがサミングでカット。すかさずKENTAがTAKAを場外に排除するも、タイチがKENTAを左の上手投げで放り投げる。
すると外道がタイチに突進。タイチに組みついてがぶっていくも、タイチは左の上手投げをお見舞いする。そして横綱式カチ上げエルボーを外道に炸裂し、3カウントを奪取した。
試合後もタイチは外道に喉輪。これはセコンドの若手が制止に入る。場外ではデスペラードと石森が挑発合戦を繰り広げた。
タイチ「(※コメントスペースに入ってきながら)TAKA、勝ったぞ」
デスペラード「TAKAいても勝ったぞ。『TAKAいても勝つ』って失礼だけどな」
タイチ「TAKAいても勝てんだよ」
TAKA「このシリーズよ、TAKAタイチ組んだ時、勝率いいんじゃないの? 何か起こるかもしんねぇ、まだ」
タイチ「オイ、TAKAいても勝てんだよ。どんだけ外道が雑魚かわかんだろ」
TAKA「首ばっか絞めやがってよ。オマエらそれしかできねぇのかよ?」
タイチ「チョークしかできねえのか? バカの一つ覚えか、オマエら? 目突きとチョークしかできねぇオマエらに、何の試合だ、これ? ふざけやがって。バカの一つ覚えか……」
デスペラード「目突きしたのは身内だぜ……。(※1人残って)楽しいじゃない。いや別にな、あのメンバーと組んでたらいつでも楽しいって? そういうのじゃない。対戦相手、一番大事なのは対戦相手だ。ワト? オマエはようやくものが考えられるようになって、しゃべれるようになってきて、いやぁこっからかと思ったら、やっぱりつまんねぇ。俺はお前のこと大っ嫌いだって言ったの、ごめんな。石森さん、面白い。最高だぜ。別によ、選手の格だとか、そういうの俺、大っ嫌いなんだよ。どうでもいいんだ。俺、ヤングライオンとシングルマッチやれって言われて、喜んでやってやるよ。相手、それが俺に対してどれだけ面白いか、それしか重要じゃねぇんだ。な? 今回タイトルマッチだ。そりゃあヤングライオンはかかわってこられねぇだろうよ。実績もなんにもない。だけどそうじゃない。今回オマエは、ワト、石森に勝っただろ。石森チャンピオン様に。あの時の熱はどこいった? なんか今、オマエはカッコいいことこなしてるだけだぞ。つまんねぇぞ……」
石森「今さらデスペに、ああだこうだ言うことはない。見ての通り、実力はあるからな。ただよ、俺がどうしてもデスペに聞きたいこと……いま言う? 聞きたい? ……というところだけどよぉ、今日、来てるマスコミも少ねぇし、この土地、青森? そんな好きじゃないねぇからよ。今日は、ここまでだ……」
KENTA「(※外道が入場時にかぶっている帽子をかぶって引き揚げてきて)だから出るなって言ったんだ、最初。負けるから。強気に出て、結局、負けてんじゃん。座らして?(※と言ってフロアに座り込むと、ビデオカメラマンに向かって)来たの、こんな田舎まで? 来たのねぇ……。俺ここ、ここ青森って俺にとって特別な地なの知ってた? 知らないだろ? 何にも知らねぇな、俺のこと! 俺はね、ここでデビューしたの。もう22年前。2000年に。俺、ここでデビューしたの。デビューした時、22年後、俺こんなコメントでずっと自伝の宣伝してるなんて思わなかった。人生、何があるかわかんないな。な? 確かにそうなんだよ。ほんで、いまだに、いまだに会場で自伝のあの本持って、ああやって(高く差し上げて)くれてる人いるけどさ、もう終わったっつうんだよ、自伝のあれは。でもいまだにああやってやってくれてるってことは、このコロナ禍で、一つのコミュニケーションとしてはあれだよ、助かったよな。自伝持ってる人って絶対、俺を応援してくれてる人じゃん。な、たぶん。そうだろ? そうだろ?
(※と問いかけるも返事がなく)いや、違うの! 違う可能性あんの? 本持ってんのに……。まぁ、わかんねぇけど……。何がコロナ禍かわかんないけどさ、変だよね。俺、アメリカにいてマスクしてねぇでさ飛行機に乗って、なんで日本に着いた途端にマスクすんの? 日本だけなんか、特別なあんの、ウイルスが? なんか変な話すると、また問題になっちゃうからあれ、あまり言わないけど……。もうでも、あれだよ、いまだ日本あれしてくれる人、ありがたいわ。これからもあれするわ。持ってくれたひと、俺もガンガン……持ってないヤツ、逆に相手しないから。持ってる人だけ相手するから。わかった? で結局、俺がなに言いたいかっていうと……以外とバックステージコメント話すことなくて、困っちゃってて、ここ数カ月間いかに自伝に頼り切ってたかってこと痛感してるってこと……」
※外道はノーコメント