ここまでの得点状況は、ともに1勝1敗で2点。過去の対戦成績は、矢野の5勝1敗。矢野唯一の敗戦は2017年の「NEW JAPAN CUP」準々決勝(同年3.14大津)。昨年3月5日以来の対戦となる。
選手コールが終わるや否や、「ムリだろ!」と何度も繰り返しながら及び腰の矢野。観客の手拍子に「いける?」「いける?」「いける!」と自分に言い聞かせて向かっていく。エルボーを叩き込むも、ファレのエルボー1発で大きく吹っ飛ぶ。それでも気を取り直して向かっていくが、またしてもエルボーを浴びて「いってぇー!」。ならばとショルダータックルを仕掛けるが、逆に自らが吹っ飛んでしまった。
ボディーにパンチを浴びてコーナーを背にした矢野。そこへファレが突っ込んでいくが、かわして後方から丸め込んだ。しかしカウント2。そして「無理、無理、無理、無理」と言いながら転がってリング下へ。フェンス外まで出ると、「場外戦だ! 場外戦にしよう! カモン!」とイスをセットして待ち構える。しかしファレは、その誘いに乗らず。矢野が「カモン! 来い! 来いって!」と誘うが、ファレはリング上で矢野が入場時に持ち込むイスに座ったまま動かない。矢野はカウント18まで数えられたところで慌ててリングに滑り込んだ。
その矢野に攻撃を仕掛けるファレだったが、矢野はスライディング・レッグシザーズを決めて、先ほどまでファレが座っていたパイプイスに顔面を打ちつける。しして丸め込むもカウント2。ここで矢野は「持ち上げるぞ!」とアピールしてボディースラムを狙ったが、逆にボディースラムで叩きつけられてしまった。
ロープに飛ばされた矢野は、トップロープをつかんで返らない。そこに突進したファレだったが、かわした矢野はファレの後頭部をパチンとはたく。これに怒って突っ込んでいったファレだが、矢野はまたしてもスライディング・レッグシザースでセカンドロープに首を打ちつける形でダウンさせると、背中に乗って「バカバカバカバカ」と言いながら、何度もファレの頭をはたいていく。
ファレが怒って詰め寄ると、「すいません!」といいながらリング下にエスケープ。それを追ったファレ。謝る矢野だが、そんなことお構いなしで攻撃を仕掛けていく。リング下に潜り込もうとした矢野だが、ファレは矢野の足をつかんで潜り込ませない。矢野の体を引っ張り出したところ、矢野はペットボトルを細工した水鉄砲をファレに見っていく。ファレがひるんだところでリングに生還したが、ファレもカウント19でリングに滑り込んだ。
しかしその間にコーナーマットを外していた矢野。ファレが突進していくとかわして、むき出しになった金具にぶつけようとしたが、ファレは寸でのところで踏みとどまる。振り返ったファレにコーナーマットを投げつけてロープに走った矢野。しかしコーナーマットをキャッチしたファレはタックルでダウンさせると、そのコーナーマットで殴りつけ、超重量級エルボードロップを見舞う、矢野がカウント2で返したところで「5分経過」のアナウンス。
矢野を起き上がらせてグラネードを狙ったファレだが、かわした矢野はファレと背中合わせの体勢に。そのまま急所蹴りを見舞って逆さ押さえ込みを狙ったが、ファレが重すぎて動かない。ファレがヒッププッシュの要領で振りほどくと、矢野は正面からコーナーに激突。その反動で後ろ向きに返ってきた。ここでファレが丸め込む。そのまま全体重を浴びせかけると、矢野は押し潰されてしまいカウント3を聞いた。