第2試合はトム・ローラー&ロイス・アイザックとKENTA&エル・ファンタズモが激突。今回の『G1』でローラーはAブロック、KENTAはCブロック、ファンタズモはDブロックにエントリー。公式戦では当たることはないが、TEAM FIRTHYとBULLET CLUBのタッグ対決が実現。なお、7.24大田ではローラー&アイザックスvsKENTA&チェーズ・オーエンズが組まれ、そのときはオーエンズがアイザックスをパッケージドライバーで仕留めている。
TEAM FIRTHYは場内の手拍子を煽る。これにKENTAは「やめろってつうんだよ!」とイラ立ちを見せる。すると、ファンタズモは異なるリズムの手拍子を誘発。だが、ローラーはまた手拍子を戻し、デニムを脱ぎ捨てる。
先発はローラーとファンタズモ。ローラーはバックに回り、持ち上げてファンタズモをマットに腹ばいに落とす。
するとファンタズモはまた手拍子を煽り、ロックアップで組みつく。そして今度はファンタズモがローラーを持ち上げて、マットに叩きつける。
ファンタズモはさらに手拍子を煽り、そのリズムに合わせてローラーにエルボー。すると、ローラーも自身のリズムに合わせてエルボーを放ち、ダウンを奪う。
だが、ファンタズモはローラーの乳首をつまむ拷問攻撃で対抗。しかし、ローラーには効かず。そしてローラーは寝転んでグラウンドに誘う。
ファンタズモが近づくと、ローラーは身体をコントロールし腕ひしぎ逆十字。だが、これはファンタズモがロープエスケープ。
続いてTEAM FIRTHYがファンタズモに連携攻撃。ローラーは変形のアングルスラムを炸裂し、アイザックスとFILTHYポーズを決める。
今度はアイザックスがファンタズモに串刺しラリアット。続いてTEAM FIRTHYは連携攻撃を狙うも、KENTAがアイザックスを場外から足を引っ張って妨害。
リング上ではファンタズモがローラーの胸毛をむしりとる。続いてKENTAがローラーの腹部にエルボーを連発。さらにバックエルボーからカバーするが、ローラーはカウント2ではね返す。
するとKENTAは手拍子を煽り、ローラーにフライングメイヤーからサッカーボールキック。今度は激しいエルボーの応酬に。
競り勝ったローラーはロープへ。だが、KENTAはカウンターのフロントキック。そしてバズソーキックを繰り出すが、かわしたローラーはその場飛びのネックブリーカードロップをお見舞い。
次はアイザックスとファンタズモのマッチアップ。アイザックスはエルボーの連発から串刺しのショートレンジラリアットを乱打。
ファンタズモが腰から崩れると、アイザックスは串刺し攻撃を狙う。これをファンタズモは切り抜けるも、アイザックスはポップアップ式のパワースラム。さらにジャックハマーを決めるが、カバーはKENTAがカット。
するとローラーがKENTAを担ぎ上げ、アイザックスにパス。すかさずアイザックスはジャーマンを見舞う。
TEAM FIRTHYは気合いを入れるが、ファンタズモは背後から突き飛ばし、アイザックスを横入り式エビ固めを決める。
これはアイザックスがキックアウトするも、すかさずファンタズモはサドンデスを炸裂。そしてCRⅡにつないでアイザックスから3カウントを奪取した。
ファンタズモ「(※ハンバーガーを食べながらコメント)“FILTHY”トム・ローラーか。お前、自分が何やってるかわかってる!? あんなクソみたいなやり方で俺に勝てると思ってんの!? 俺はな、クソ中のクソなんだよ。俺よりすげークソになれると思ってんの!? ありえないだろ。ELP、35歳、俺よりすげぇクソはいないんだ。21歳だったとしてもお前には負けねぇよ。で!? お前は自分の事を“FILTHY”(汚い・卑猥)だと思ってるわけ!? そりゃ良かったな。お前はこれだ。“ハッピーELP”が食ってやったよ…」
KENTA「(※ひとつのカメラに語りかけ)なんだよ、あのオヤジ!? 力つえぇな…。(※床を指さし)ちょっと汗すげぇんだよ、あいつら。みんな知らないんだよ。(※階段の上を指さし)あそこの黒だったから汗、目立ったけど、俺知らないうちに(インタビュースペースの床に)たぶんいままで汗の上に座ってたよ。(※小声で)なんかもう怖いわ、もう…。汚いな…。そんであの、ファンタズモのあの…(※と言って、ファンタズモがアピールしていた足踏み2回&拍手1回を再現し)味方ながらに“あれ”やりづらいんだよ! お前、相手の(アピールの)ほうがやりやすいから、どうしても向こうが勝っちゃうよ。もっとやりやすいヤツやればいいのに…。
違う。それもそうなんだけど、今日は違うの。今日は…違うんだ…。なんか…昨日…、ごめんね。なんか俺、なんかほら、せっかく(自伝)本の発売日だったのに、なんかあの、試合負けちゃったからちょっと熱くなっちゃって、なんか冷たく当たっちゃってごめんね?
許してくれる? (※カメラがうなずくと)なんか、なんか、太ってんなみたいな、ぜんぜん思ってもないのに、そういうこと言っちゃったからさ。なんかごめん。怒ってない? (※カメラがうなずくと)よかった(笑顔)。ふくよかだね。すごいふくよかだね(笑顔)。いや、だからそれ、反省してるから、もう言わないから、次、公式戦の取材に来てくれるかな?(※カメラがうなずくと笑顔で)よかった。よかった~! それだけ。今日、俺はそれが言いたかったの。で、あと、あと俺が今日、何を言いたいかっていうと、だからもう自伝ってもう発売になっちゃったから、ここで俺、その自分の自伝のことを、もう自分でなんか宣伝するとか、アピールするのはもうやめようって決めたから、自分ではアピールしないから…」
※ここでKENTAは立ち去ろうとするが、思いつめた表情で踏みとどまる。そして、黙ってカメラマンからビデオカメラを受け取り、カメラマンを撮影し始める。
カメラマン「(※KENTAの自伝を持ち)KENTA選手自伝『足跡』、絶賛発売中!」
KENTA「いや、太ってんな!!」
アイザックス「アゴをやられた」
ローラー「ブーツを調べろ」
アイザックス「俺はジョシュ・バーネットに鍛えてもらった。クソ! あのブーツは怪しい。ELP、次は詰め物をしたグローブとブーツをしっかり揃えておけ。TEAM FILTHYが受けて立つ。KENTA、お前も同じだ。ポンコツ野郎」
ローラー「BULLET CLUBには呆れた。BULLET CLUBでもKENTAでもELPでもいい。次にTEAM FILTHYと対戦するあのユニットのヤツらは覚えておけ。ロイス・アイザックスと“FILTHY”トム・ローラーが本物の“シューター”とはなんたるかを見せてやる。ELP、お前はタフで強いレスラーでラッパーでプロデューサーかもしれいないが、次に俺と顔を合わせるときには、俺がお前のケツに強烈なものを叩き込んでやる! あとKENTA、いい加減に…」
アイザックス「オイ、待て! あいつ新しい本を出すらしいぞ。俺はその本でケツを拭いてやるぜ。楽しみだ。TEAM FILTHYをナメるなよ」