ここまで2勝4敗のワトと、3勝3敗のユウタ。5・15名古屋における8人タッグで1度激突しているが、シングルでは初対決。
序盤は互いに腕を取り合う静かな展開。投げを打つユウタに対し、ロープワークからティヘラを決めたワト。ソバットをノド元にヒットさせると、ローキック、ミドルキックで追い込んでいく。しかしユウタもコーナー2段目からジャンプしてのアームブリーカーを返す。さらにショルダーアームブリーカー、腕へのレッグドロップ、ストンピング、蹴りで腕へのダメージを深めていく。
腕を殺されたワトはキックで対抗。カウンターのジャンピング・ヒールキック、フロントハイキック、カウンターのドロップキックでユウタをリング下に落とすと、トップロープ越しのトペ・コン・ヒーロで飛び込んでいった。ユウタをリングに押し上げると、スワンダイブ式のフライング・ヨーロピアンアッパーカット。そしてバックに回るが、逆にバックを取り返したユウタ。腕をキャッチされてグラウンドに引き込まれたワトだが、ローリングしてかわし、立ち上がると強引にレシエンテメンテを決めた。
マンハッタンドロップからエンズイギリを決めたユウタは、キャトルミューティレーションを狙うも、うまく腕を外したワトは十字架固めでフォールを狙っていく。しかしカウント2。
ユウタが狙ってきたカサドーラを阻止したワトは、バックに回るとジャーマンを決めたがカウント2。素早くコーナーに駆け上がったワトはRPPを放ったものの自爆。ユウタはジャッジメントスラム。これはカウント2で返されたが、シートベルトクラッチで固めてカウント3を奪った。
BEST OF THE SUPER Jr.29
- 日時
- 2022年5月28日(土) 17:00開場 18:00開始
- 会場
- 千葉・幕張メッセ 国際展示場3ホール
- 放送
- 観衆
- 1,095人
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第6試合 30分1本勝負
『BEST OF THE SUPER Jr. 29』Bブロック公式戦レフェリー|佐藤健太
MATCH REPORT
COMMENT
ユウタ「よし!よし!マスター・ワト、よくやった。伊達に“Way to the GrandMaster”を名乗ってないな。少し本でも読んだらどうだ。『アルケミスト – 夢を旅した少年』、『食べて、祈って、恋をして』『パワー・オブ・ナウ 魂が目覚める日々の言葉』が俺のオススメだぞ。今のお前の役に立つかもしれないからチェックしてみてくれ。
それはそうと、Bブロックの順位を見ると、ほとんどみんな横並びだ。デスペラードとファンタズモがこのまま全部勝ったら、俺にチャンスはもうない。まぐれでもいい、運が必要だ。ファンタズモは俺の次のリーグ戦の相手だ。Bブロックのほとんどみんな、俺にとっては初めて肌を合わせる相手だ。でもファンタズモとは過去に一度、『STRONG』のシングルマッチで対戦している。あの時はまだアイツはシューズの中に何かを仕込んでて、サドンデスを使ってた。
ニュージャパン、そして俺の偉大なメンターたちに認めてもらえるように、俺はこのリーグで最大限の力を出してきた。でもファンタズモとの1戦は感情的にならずにはいられない。お前は(前回の『STRONG』のシングルマッチで)ズルをして勝った。でも今回は同じ真似はさせない。今の俺は、あの頃より強くなったウィーラー・ユウタだ。もうシューズの中にも何も残ってないだろうし、今までと同じやり方では俺から勝てないぞ。それじゃ、明日だ」
ワト「(※IWGPジュニアタッグのベルトを手に持ちながらやって来ると、片ヒザをついて)ユウタ……ウィーラー・ユウタって言ったな、お前?この負けはぜってえ忘れねえよ。
AEWのチャンピオンか知んねえけど、(※IWGPジュニアタッグのベルトをパンパンと叩きながら)俺はこの看板を背負ってんだ。忘れてたまるか!」