第8試合は、現在、「2勝2敗=4点」のマイケル・エルガンと、同じく「2勝2敗=4点」のSANADAがBブロック公式戦でシングル対戦。
たがいに勝利を挙げて、この試合で勝率を“白星先行”としたいところだが、はたして勝敗の行方は?
高い身体能力を誇る両者。まずはロックアップからのエルボー勝負。さらにグラウンドの攻防から、バックの取り合いは互角。続く、ショルダータックル合戦ではエルガンが勝利。
ここでボディスラムから、エルガンは場外のSANADAへロープを使って打ち抜くようなキック。続いて、場外のエプロンにSANADAを豪快に叩きつけたエルガン。
しかし、SANADAも負けじとエルガンをスピーディに翻弄し、場外へ落ちたエルガンに自ら、ロープを開けて挑発。
この挑発には乗らなかったエルガンはリング上でSANADAの蹴りをカットして逆水平チョップ、エルボー。さらに、滞空時間の長いブレーンバスターでは、手拍子を要求する余裕ぶり。ここから、場外へエスケープしたSANADAを今度はエルガンがロープを開けて挑発していく。
この挑発にあえて乗って、注意深くリングインしたSANADA。何もしなかったエルガンだったが、エプロン際で攻防を展開。しかし、エプロンに立つエルガンへSANADAは低空ドロップキックで場外へ叩き落とすと、すかさず場外プランチャで追い打ち。SANADAはTシャツを抜いでヤル気をアピール。
このあともエプロン際の攻防が続く。SANADAはエプロンのエルガンにサードロープを使ってのパラダイスロックを狙ったものの、これはエルガンの手足が短くて(?)完成に至らず。
ここから、エルガンは逆水平チョップ、SANADAはチョップで呼応しつつ、顔面かきむしり。続いてSANADAは得意のリープフロッグを見せるも、この攻防を嫌ったエルガンは、豪快なパワースラムで逆襲していく。
エルガンは雄叫びを上げてからのエルボー3連発。さらに、SANADAの両足を両肩でかつぎあげ、肩車のような状態から前へ叩きつける荒技を披露。続いて、エルガンはブッコ抜きのジャーマンから、串刺しラリアット2連発! そして、拍手を要求しつつSANADAをトップロープに設置。
ここで、セカンドロープに上がってSANADAを投げ捨てようとするエルガン。しかし、SANADAはエルガンをすり抜けて着地。逆にエルガンをパワーボム狙い。これを踏ん張ったエルガンだったが、SANADAは背後へドロップキック! エルガンに断崖式のパワーボムを成功させる。
続いてバックドロップを狙ったSANADAだが、これはカットしてエルガンは逆水平チョップ炸裂。両者はエルボーのラリーを見せるが、SANADAはローリングソバットで逆転し、バックドロップで畳み掛ける
ここからイッキにラウンディングボディプレスを狙ったSANADAだったが、これはエルガンが読んでおり不発……。うずくまるSANADAをひきずり起こしてエルガンは前後からのラリアット。しかしSANADAもドロップキック、エプロンへ飛び出してのスワンダイブミサイルキックでペースを握らせない。
エルガンの投げっぱなしジャーマンも着地したSANADA。ここから、コーナーからのムーンサルトを試みるも、これはエルガンがキャッチ。SANADAは再び、前後の連続リープフロッグを披露するが、エルガンはSANADAをキャッチして豪快なジャンピングパワーボム一閃!
試合終盤、ダメージの深いSANADAに対し、エルガンはエプロンサイドで強烈なバイシクルキックから、エプロンでの投げっぱなしジャーマン。さらに、必殺の雪崩式ぶっこ抜きファルコンアローを爆発! これは惜しくもカウント2となったが、場内は騒然となる。
怒涛の猛攻にフラフラ状態のSANADAだったが、一瞬のスキからSkullEndを狙ったものの、これはエルガンが器用に丸め込む。しかし、エルガンがSANADAを持ち上げたところを、空中で切り返してから再度のSkullEndでガッチリとロックオン。
だが、胸板の厚いエルガンには、この技は不向きと判断したか、ここからスピーディにラウンディングボディプレスを爆発。これが最後の決め手となって、強敵・エルガンから電撃勝利を挙げたSANADA。「3勝2敗=6点」とシッカリ勝ち星を伸ばして見せた。