Bブロック公式戦、小島聡(0勝4敗)とケニー・オメガ(3勝1敗)が対決。両者は2011年5月、ケニーがジュニア時代に一度だけ対戦し、そのときは小島が勝利を収めている。小島は今日も盟友天山を伴って登場。
開始のゴング、ケニーはロックアップで組み合うと、小島の髪を引っ張ってコーナーに押し込む。続いてケニーはヘッドロックで固め、ショルダータックルを見舞うも、小島は倒れず。逆に小島はショルダータックルでケニーを吹き飛ばす。
エプロンのケニーは小島の顔面をかきむしると、場外に向けてブレーンバスターを繰り出そうとする。しかし、小島はこらえて逆にブレーンバスターを仕掛ける。これを着地したケニーは、すばやく場外に下り、天山にちょっかいを出す。
そして、ケニーはエプロンに立つが、小島はエルボーで吹き飛ばす。続いてプランチャを敢行するも、ケニーはよけて高笑い。ケニーは小島をエプロンサイドにボディスラムで叩きつけ、リングに戻る。
小島がリングに戻ると、ケニーはコーナーに向けて背中を叩きつけて、さらにダメージを蓄積させる。さらにケニーはドライビングエルボーからWARスペシャル。そして、小島がロープに逃げると、ケニーはテーピングを額にこすりつけるダーティーファイト。
小島も胸板への張り手を繰り出すが、ケニーは逆水平チョップで快音を響かせる。そして、カミカゼからムーンサルトプレスの連携技。続いてケニーは串刺しエルボーを繰り出すも、小島はかわしてコジコジカッターを狙う。これを切り抜けたケニーがロープに走ると、小島はエルボー。しかし、ケニーもエルボーで小島を後退させ、返す刀で場外の天山にプランチャ。
さらにケニーはスワンダイブ攻撃を狙うが、かわした小島はコジコジカッター。さらにマシンガンチョップ。しかし、ケニーも身体を入れ替えて逆水平チョップ。だが、小島はもう一度マシンガンチョップ。ケニーも逆水平チョップからのサッカーボールキックで応戦。そして、ケニーは場外の天山にモンゴリアンチョップの仕草で挑発。
すると、小島はモンゴリアンチョップで反撃開始。そして、ケニーのTシャツを引きちぎるとマシンガンチョップ。続いて串刺しエルボーから「いっちゃうぞバカヤロー!」の雄叫びを上げ、ダイビングエルボーを狙うが、ケニーが阻止。ここでケニーは雪崩式攻撃を狙うも、小島は叩き落とす。しかし、ケニーはすばやく立ち上がり、逆水平チョップを見舞い、雪崩式の蒼い衝動。小島はカウント2でキックアウト。
ケニーは蒼い衝動のように小島を抱え上げると、その後頭部を自身のヒザに落とす。そして、Vトリガーを決めると、一気に片翼の天使を狙うが、脱出した小島はDDT。ここからエルボー合戦となり、小島のローリングエルボーに対し、ケニーはカウンターのヒザ蹴り。続いて片翼の天使を仕掛けるも、小島は着地すると垂直落下式ブレーンバスター。
ここを勝機と見た小島は腕のサポーターを外し、ラリアットを狙うが、ケニーはトラースキック。そして、ドラゴンスープレックスを仕掛けるが、こらえた小島はショートレンジの延髄ラリアット。
小島がもう一度ラリアット狙いでロープに走るも、ケニーはそれを追いかけてVトリガー。だが、小島もカウンターのラリアットでケニーをダウンさせる。しかし、小島もヒザから崩れ、カバーにはいけず。
両者同時に立つと、小島はCCDを炸裂。小島は雄叫びを上げるとラリアットの体勢に入るも、かわしたケニーはVトリガー。そして、高速ドラゴンスープレックスからもう一度Vトリガー。小島はなんとかカウント2で跳ね返す。すると、ケニーは一気に片翼の天使へ。粘った小島だったが、これは返すことができず、ケニーが4勝目をあげた。
ケニー「こんなもんさ。言った通りの結果だったろ? このオリンピック級のボディーにはかなわないんだよ。この生まれ持った素晴らしい体には、誰もね。それに、今夜はハウスショーで身に着けるロングタイツだ。コジマよ、俺の思い描いていた作戦通りでしかなかったよ。番狂わせなんて起こり得ないんだ。お前のことはリスペクトしている。でも、それだけだ。お前は俺を倒せると思っていたんだろうけど、どうやったら勝てるか、どうすれば2点プラスできるかってお前が考えていたことは現実味なんてさらさらなかったんだ。ただ、お前のキャリアと闘争心は、レジェンドと呼ばれるにふさわしいものだった。だけど、それだけで勝ち残れるほど、このトーナメント(リーグ戦)は甘くないんだ。コジマ、そのへんがお前の愚かなところだ。だから俺が勝った。俺がお前に勝ちを譲るなんてことをするはずがない。あと少し(で勝てた)って思ってるのはお前だけさ。まだまだ(『G1』は)続く。じゃあ、みんな、また会おうぜ。グッバイ&、Bang Bang Bang Bang Bang……グッナイト」
小島「とても厳しい、とても厳しい現地を突きつけられてる今、46歳にして、ほんとうにギリギリ、プロレス界で生きていけるかどうかの瀬戸際になるぐらい負けがこんで追い込まれている。でも、すごく悔しくて、すごく残念だけど、ただ、俺の体はそうは言ってないよ。俺の気持ち、俺の脳みそはすごく悔しくて残念だけど、俺の体は喜んでると思う。こんなすごい連中と、連日にわたって試合できて、シングルマッチでこれだけの舞台で正々堂々とぶつかり合えるっていうのは、ほんとにもう『G1』の舞台だけだと、改めて思いました。俺の体が悔しくなくても、俺の頭の中はすげえ悔しいままだから、このまままだ、この対戦を続けて、必ずや勝利……優勝だとか、優勝じゃないとか、ここまできたら、そこを飛び越えたところに俺はいると思ってる。ただ、悪いけど俺は、また明日から元気よく立ち上がるから。俺は絶対に明日からまた、一晩寝て、一晩落ち込んで、明日になったらまた、いつも通り笑って朝飯食ってやるから」
天山「いやあ、もうね、凄い勝負を見せてもらったっていう……。勝負だからまあ、勝つのも負けるのも、やっぱりどっちか倒れるまでやるっていう、今日もね、もう最高に、試合的には抜群なんですけど、結果が……。やっぱりコジがね、あれだけの力量持ってんねんやけども、最後の最後にしっかり決めれないっていうのは、もう応援してても“もうちょっとや”“もう一息”っていうところがあってね。いやあ、厳しい闘いですよね。『G1』、やっぱり1敗、2敗でも許されないっていう状況ですけど、こうなったら最後、勝ち負け度外視っていうか、コジの最後の最後までやっぱ、見届ける意地しかないですよね。自分自身やっぱ、コジが納得いく闘いをやってほしいし……。いやあ、もう最高レベルの闘いでしたよね。あんな強いケニー・オメガと……その前もオカダ・カズチカ、チャンピオンクラスの2人と、こうやって連戦で。コジの試合内容見てると素晴らしいんですけど、もうひとつ最後にラリアット決まったって思ったですけどね……。ほんとに残念です。でも、まだまだ公式戦残ってるし、しっかりとコジを応援しますんで……」