9月19日神戸で、飯伏幸太の持つIWGP Jr.ヘビー級王座に挑戦するKUSHIDAが登場。なお、ライガーはこの試合を最後に、無期限のメキシコ遠征に旅立つ。
　
　そのライガーとKUSHIDAの先発で試合が始まり、場内が「ライガー」コールに包まれる。そんな中、両者は腕を取り合って一歩も譲らず。
　高橋対タイガーの場面。高橋が、リープフロッグからのドロップキックで先制。しかし、タイガーはカウンターローリングソバットを顔面に炸裂させて逆転。
　それでも高橋は、替わったKUSHIDAにドロップキックを見舞い、ライガーにタッチ。するとライガーは、風車式バックブリーカー、スライディングキック、鉄柵攻撃でKUSHIDAに追い討ち。さらに、ロメロスペシャル、変型カベルナリアに繋げる。
　続いて高橋にも攻め込まれたKUSHIDAだったが、トレイン攻撃を途中で脱出し、自軍コーナーへ生還。タッチを受けたタイガーは、ミサイルキック、ハイキックでライガーに追撃し、タイガードライバーを狙う。それを高橋が阻止して、タイガーを羽交い絞めにするが、振り切ったタイガーがライガーの掌底をかわし、回転エビ固め。
　これをライガーが返すと、タイガーは雪崩式攻撃を狙う。だが、ライガーが抵抗してタイガーを落とし、コーナー最上段からダイビングボディプレスでダイブ。これはタイガーが両膝を立ててブロックしたものの、ライガーはすぐにカウンター掌底でやり返した。
　高橋対KUSHIDAの場面。高橋が、ドロップキック2連発、ランニングエルボー、ミサイルキックと畳み掛ける。さらに、ライガーもリングへ入り、パワーボムホイップから高橋が逆エビ固め。これはしっかりと極まっていたが、ライガーを振り切ってタイガーのカットが間に合う。
　劣勢となったKUSHIDAは、延髄斬りで高橋、ハンドスプリングエルボーでライガーに逆襲。そして、タイガーがトペスイシーダでライガーを分断する中、KUSHIDAが串刺しダブルニー、エレファントキックで高橋に追撃。
　それでも高橋はエルボーをかわし、スクールボーイを繰り出す。しかし、返したKUSHIDAがなおもエルボーを放ち、倒れた高橋を9469（KUSHIDAロック）で仕留めた。
　
　試合後は、ライガーがマイクを握り、ファンに挨拶。大きな「ライガー」コールを受けた。
　
ライガー「本日のご来場、まことにありがとうございます。今日のKUSHIDA選手、必ず飯伏選手から（IWGP Jr.）ベルトを取り返してくれると思います！（※大歓声） がんばって、新日にベルトを戻して下さい。僕ごとで言えば、14日からまたメキシコへ行って参ります！（※大拍手）期間は無期限となっております。奪った（CMLL世界ミドル級）ベルトをまだ持ってますので、できるかぎり防衛したいと思いますが……『ゆく年くる年』を見なきゃいけないので（※大笑）、年末には帰ってくると思います。そのときはまた応援よろしくお願いします！今日はどうもありがとうございました！（※大歓声＆ライガーコール）」

タイガー「今日の試合は、ライガーさんの日本最後の試合で、無期限なんで30年後ぐらいに帰ってくるかもしれないし、わからない、それは。ライガーさんは『ゆく年くる年』見たいって言ってるけども、メキシコでも見れると思うし、ホントに20年30年、もしかしたら俺達がプロレス辞める頃に帰って来るかもしれない。それくらいの気持ちで行ってるはずですから。今日はライガーさんと思いっきりぶつかってみたいと思ったけど、時間的にも短く終わっちゃったね。クッシーが張り切ってるんでね、神戸のタイトルマッチ、しっかりと飯伏から獲ってくれるだろうし、頑張って。そして二人では、今いいタッグを組むようになったんで、ジュニアタッグのベルト、本当はライガーさんと組んでやりたかったんですけど、ライガーさんが無期限で40年50年行くかもしれないんで、もうライガーさんとは組むことがないかもしれないんで、クッシー、がんばっていこう」
KUSHIDA「はい、がんばりましょう。わかってる、わかってるよ。神戸のタイトルマッチは、飯伏との闘いはもちろんそうだけど、お客さんとの勝負だってこと、忘れてないから。新日本に入団して、初めての大仕事。全ての勝負に勝って、ベルトを俺が取り戻す。以上。ありがとうございました」
  
ライガー「負けて、くやしいか？」
高橋「ハイ、くやしいです！」
ライガー「よっし、やれやぁ！くやしかったら、おまえが取り返せ！ おまえが取られたんだ。それが新日本のヤングライオンスピリッツだ」
高橋「絶対、取り返します！自分は、新日本のヤングライオンなんで！ 絶対にあきらめないです。ぶっ倒すまでやってやるからなあああ！」（控室へ）
ライガー「こういう若手がいる限り、新日本は大丈夫だ。俺は自由にやらせてもらってるけど……ただ一つ！前回の後楽園でタイガーマスクと組んで、デヴィット＆田口とやって、負けましたけども！ 内容的には満足してますし、ひさしぶりにIWGPのベルトを巻きたいな、という気持ちになってきましたんで。メキシコから帰ってきて、もし！東京ドーム大会があるなら、その晴れの舞台で、タイガーマスクと組んで、そのときのIWGP Jr.タッグチャンピオンとタイトルマッチをやりたい！ひさしく挑戦してなかったし、もういいだろう、とも思ってましたけど、この前の後楽園で手ごたえ感じてますし、タイガーの口からも“ベルト”という言葉がでてきたし。彼も燃えてるな、と。ドームがあるなら、カードを空けておけ、と。それまでメキシコに行きますけど、そのときのチャンピオンとね。他団体の選手とばっかり、タイトルマッチやってもしょーがねーだろって。これが新日本というのを見せてやるよ。新日本ジュニアはこうなんだぜっていうのを。東京ドームあれば、なくてもどこかで！タイガーマスクと組んでジュニアタッグに挑戦したい。メキシコではいま持っているベルトのタイトルマッチ組まれていますけど、ベルトを持ち帰って、帰ってきたいな、と」