過酷なリーグ戦を勝ち抜いたデイビス&フレッチャー(オージー・オープン)と後藤&YOSHI-HASHI(毘沙門)が激突する『WORLD TAG LEAGUE 2022』優勝決定戦。毘沙門が勝てば2連覇、オージー・オープンが勝てば初優勝となる。
UNITED EMPIREのギデオン・グレイが長い口上でオージー・オープンをコールしたのち、いきなり乱闘で試合がスタート。デイビスとフレッチャーが、2人同時のショートレンジラリアットで後藤とYOSHI-HASHIをなぎ倒す。
そのまま後藤が孤立する展開となり、オージー・オープンが連携攻撃を連発。しかし、後藤は追走式ラリアットをデイビスに食らわせ、ようやくYOSHI-HASHIとタッチ。
そのYOSHI-HASHIは、逆水平チョップ、バックキック、低空ドロップキック、スイングネックブリーカーでデイビスに追撃。
しかし、デイビスがYOSHI-HASHIをロープへ振り、フレッチャーが場外からジャンピングハイキックをお見舞い。そして、2人は後藤を分断し、YOSHI-HASHIを自軍コーナーへ連れ込む。
これでYOSHI-HASHIは完全に孤立し、フレッチャーがボディスラム、ボディブローを連発。さらにデイビスは、逆水平チョップ→串刺しショートレンジラリアットの連続弾を何度も見舞う。
苦しくなったYOSHI-HASHIは、フェイント式バックキックでフレッチャーに逆襲。だが、デイビスがセントーン2連発でタッチを妨げる。
しかしYOSHI-HASHIは、デイビスが放った3発目のセントーンを回避し、替わったフレッチャーに逆水平をお見舞い。それでもフレッチャーはブレーンバスターの体勢に入るが、YOSHI-HASHIが反対に投げ捨て、ようやく後藤とタッチ。
その後藤は、エルボー連打、串刺しニールキック、ブルドッキングヘッドロック、牛殺しでフレッチャーに追撃。そして、垂直落下式ブレーンバスターで脳天から突き刺す。
YOSHI-HASHI対フレッチャーとなり、YOSHI-HASHI&後藤がトレイン攻撃。しかし、デイビスが登場し、YOSHI-HASHIにフロントハイキック、後藤にエルボーを食らわせる。
しかし、デイビス&フレッチャーは場外乱闘で逆襲し、後藤とYOSHI-HASHIを背中合わせで激突させる。そして、バックドロップの要領でエプロンへ叩きつけ、ボディスラムで場外マットへ叩きつける。
ここでデイビス&フレッチャーは、本部席のテーブルを奪い、場外マット上へ設置。そして、エプロン上でYOSHI-HASHIを捕らえ、コリオリスの体勢に入る。だが、寸前で後藤がカット。
その後、YOSHI-HASHIが串刺しラリアットでデイビスに逆襲し、ヒップドロップを回避して自爆させ、低空ドロップキックを食らわせる。
さらにYOSHI-HASHIは串刺し攻撃を狙うが、デイビスが身をかわし、フレッチャーが串刺しラリアットをお見舞い。その直後、デイビスが串刺しスライディングラリアットでYOSHI-HASHIに追撃すると、フレッチャーは場外の後藤めがけてコーナー最上段からムーンサルトアタックを敢行。
続いてデイビスが高速エアプレーンスピンでYOSHI-HASHIを振り回し、そのまま変型デスバレーボムで叩きつける。
次にデイビス&フレッチャーは合体ジャンピングパワーボムでYOSHI-HASHIに追撃。そして、コリオリスの体勢に入るが、後藤がカットし、デイビスに裏GTRをお見舞い。そして、フレッチャーを捕らえて断崖式GTRを敢行し、場外のテーブルに叩きつける。
これでテーブルが真っ二つになり、フレッチャーのみならず後藤も場外でダウンする中、リング上ではYOSHI-HASHIとデイビスがエルボー合戦を展開。
そこからデイビスがYOSHI-HASHIの左腕をロックし、逆水平チョップを連発。しかし、YOSHI-HASHIが腕を取られたままエルボー連打で反撃し、逆水平チョップ、低空ドロップキックへ繋ぎ、強力なランニングラリアットでデイビスを吹き飛ばす。
ここで後藤が復活し、YOSHI-HASHIと協力してデイビスに隠し狭間、激烈一閃を敢行。そして、消灯からYOSHI-HASHIがデイビスを押さえ込むが、フレッチャーのカットが間に合う。
そして、フレッチャーはハーフネルソンスープレックスで後藤を投げるが、YOSHI-HASHIがラリアットで報復。しかし、フレッチャーがすぐに追走式ジャンピングフロントハイキックで巻き返す。
続いてデイビス&フレッチャーは、合体パワーボムホイップで後藤を排除。そして、デイビスがフレッチャーのアシストからYOSHI-HASHIを急角度で投げ捨てる。
25分が経過し、オージー・オープンはサンドイッチラリアットでYOSHI-HASHIに追撃。そして、コリオリスの体勢に入るが、YOSHI-HASHIが体勢を入れ替え、カナディアンデストロイヤーでデイビスを突き刺す。
その直後、YOSHI-HASHIは首固めでフレッチャーを押さえ込むが、カウントは2。すると、後藤がヘッドバットをフレッチャーのアゴに食らわせ、ダウンさせる。
続いて後藤&YOSHI-HASHIはフレッチャーに消灯を仕掛けるが、デイビスがカット。そこから後藤とデイビスのラリアットが2連続で相打ちになり、3発目でデイビスが後藤を吹き飛ばす。
だが、YOSHI-HASHIが背後からデイビスを捕まえてロープへ押しつけ、後藤が後頭部へラリアットをお見舞い。そして、YOSHI-HASHIがドラゴンスープレックスホイップで投げ捨てる。
これでフレッチャーが完全に孤立し、YOSHI-HASHI&後藤が消灯をお見舞い。そして、最後は“幻の必殺技”奈落を炸裂させてフレッチャーを葬り、『WORLD TAG LEAGUE』2連覇を達成した。
WORLD TAG LEAGUE 2022 & SUPER Jr. TAG LEAGUE 2022
- 日時
- 2022年12月14日(水) 17:00開場 18:30開始
- 会場
- 宮城・仙台サンプラザホール
- 放送
- 観衆
- 2,031人
-
第9試合 時間無制限1本勝負
ダブルメインイベントⅡ『WORLD TAG LEAGUE 2022』優勝決定戦※毘沙門が『WORLD TAG LEAGUE』2連覇レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
COMMENT
ラッシュ「(後藤とYOSHI-HASHIの前を横切り)コングラッツ!」
YOSHI-HASHI「サンキュー!」
YOH「(やはり後藤とYOSHI-HASHIの前を横切りながら)おめでとうございます(笑)」
YOSHI-HASHI「おめでとう!」
YOH「ありがとうございます」
YOSHI-HASHI「一緒にざんまいできて嬉しかったよ」
YOH「ありがとうございます(笑)」
YOSHI-HASHI「ありがとう。絆、そう! オレたちの絆」
後藤「大好きな仙台でこうして2連覇。最高の形で『WORLD TAG LEAGUE』を締めくくることができました。(YOSHI-HASHIに向かって)ありがとう!」
YOSHI-HASHI「ゴッちゃん、ありがとう!」
後藤「ヨッちゃーん!」
YOSHI-HASHI「ありがとう。去年優勝したけど、心残りだったのがこの……(体についた銀の紙テープを掴んで)何だろう? 終わった後にさ、このドカーンといってたこのキラキラ? これさ、去年、(『WORLD TAG LEAGUE』と同時開催の)『SUPER Jr』の決勝(がメイン)だったでしょ? 『SUPER Jr』の決勝がメインであるべきだったと思う、本当に。『G1』があってさ、『SUPER Jr』がセミっていうのはオレは納得いかないよ、正直。あれで良かったと思う。ただ、心残りだったのがこの銀紙のキラキラ。このキラキラができなかったことがさ、凄い心残りで、今年それが実現できたっていうのは凄く嬉しい。オレが入門してデビューしたばっかりの頃かな? ある先輩と試合が終わった後、『このキラキラ浴びたいです』って話をしてたんだよ。でもね、その先輩に言われたんだよ。『オマエではこんなキラキラ浴びれないだろう』って。それさ、オレずっとずっと思ってたの。でもさ、今日こうやってこのキラキラを浴びることができてさ、凄い嬉しかったしさ、他人の言葉とかさ、周りのことだけでさ、オレ自身の人生もそうだしさ、他の人の人生も左右されるはずがないから。自分の意思と少しの仲間がいたら、きっときっと明るい未来は訪れると、オレは今日確信したし、去年オレが言った『なりたい自分になる』。今年なれたかと言ったらさ、正直なれなかったかなって思う。だから、今年こそはなりたいなって思いました、ゴッちゃん」
後藤「なれたんじゃないの?」
YOSHI-HASHI「まだまだオレもゴッちゃんもなりきれてないと思うし、まだまだいけると思うから」
後藤「そうだね。新日本のタッグのベルトがここにない時点で、オレはまだまだいける。いかなければいけないというふうに思います。YOSHI-HASHIがどう思ってるか……ごめん! ヨッチャンがどう思ってるのか分かんないけど、次狙うのはこの新日本でのタッグベルト、そこ1本じゃないかなと思います」
YOSHI-HASHI「もちろん。オレたちはまだまだ絶対もっともっといけると信じているし、もっともっといきたい、必ず。とりあえず次の東京ドームでしょ。IWGPタッグのベルトを、新しく生まれ変わった毘沙門がベルトをいただきます」
後藤「オレたちが新しい歴史を作ってやるよ!」
デイビス「愛してるよ」
フレッチャー「(ガックリと顔を落として)オレも愛してる。だけど、今日は無理だった」
デイビス「オマエを誇りに思う。人生の3年を一つの目標に捧げる気持ちが分かるヤツはいるか? 目の前にキャリアの頂点があるのに、そこに手が届かない気持ちが分かるか? 契約もデカい会社のサポートもない状態でコロナ禍を過ごす気持ちが分かるか? オレたち2人きりで、オーストラリアから動けずに、次に自分らの身に起こることも分からない。次にどこかのリングに上がれるのがいつなのかも分からない。いつ『WORLD TAG LEAGUE』に出場する機会を得られるかも分からないんだ。これがどんな気持ちか分かるか? ここにいるどのチームもこの気持ちを想像できないだろ! 毎晩、星取表を見るのがどんな気分か分かるか? オレたちはキャリアの3年を失ったんだ! これがどんな気分か分からないだろ! 苦悩と先が分からない不安だ! オマエらマヌケどもにはこの気持ちが分からないだろ! だけど、カイル・フレッチャーとオレは、それがどんな気分か知ってるんだ。この悲しみと痛みを知ってるんだよ。今日はここセンダイで『WORLD TAG LEAGUE』のトロフィーを懸けてビシャモンと対戦することで、オレたちのキャリアの頂点にたどり着いた。オレたちは負けたけどな。オレたちは10月にFTRに負けて、今日はビシャモンにやられた。『WRESTLE KINGDOM』にオージー・オープンの席はない。オレたちはこれからオーストラリアに帰らないといけない。次に何が起こるかも、オレたちの未来に何があるかも分からないんだ」
デイビス「だけど、心の中で分かっているのは、オレたちはこの負けを受け入れるということ。今回の負けがオレたちを奮い立たせてくれる。敗北の痛みがオレたちをイラつかせる。オレたちは寝ることも、食べることも、息をすることもできなくなる。唯一できるのは、今回の勝利を取り戻そうと考えることだ! オレたちがこの先どうなるのかは分からない。(拳で床を殴りながら)ただ、打ち倒されて負けるたびに、オレたちはもっと強くなって戻って来ることだけは分かってる! オレたちはより熱い炎を胸に抱いて戻って来るんだ! 確かにセンダイでオレたちは負けた。だけど、オレたちはこれで終わりじゃない。絶対に終わりじゃない! 2022年はオレたちがみんなに自分らが何者かを見せる年だった。オレたちは毎日ここに立ち、オレたちが世界一のタッグチームだと言った。今でもそう思ってる! オレたちと同じ経験をしたタッグチームはいない! ベストを尽くして、本気を出せ。オレたちはもっと強くなって、もっと強いハングリー精神を持って、もっと良いチームになって戻って来る。オレたちが世界を回す! カメラを止めろ!」
フレッチャー「(デイビスと一緒に立ち上がり)オレたちは戻って来る…オレたちは戻って来るんだ…」