第4試合は『SJTL』公式戦、KUSHIDA&ケビン・ナイト組(1勝7敗)と、“フライングタイガース”タイガーマスク&ロビー・イーグルス組(2勝6敗)が対決。どちらも黒星が大きく先行しているが、最後に有終の美を飾るべく、白熱の攻防を繰り広げるのは必至だ。
ゴング前、イーグルスは「ロビー」コールで場内を盛り上げる。
先発はKUSHIDAとイーグルス。KUSHIDAはグラウンドに持ち込みヘッドシザーズ。イーグルスは倒立で切り抜けてヘッドロック。
KUSHIDAが回避すると、イーグルスは変形のコブラツイスト。しかし、KUSHIDAは脱出し、グラウンドでヘッドロックを決める。
イーグルスは立ち上がって腕を捕獲。だが、KUSHIDAは足を刈って、グラウンドに持ち込む。KUSHIDAはアームロックを狙うが、イーグルスは切り抜けてロン・ミラー・スペシャルの体勢に。KUSHIDAは脱出し、ここで両者は一旦離れる。
今度はロープワークの攻防となり、KUSHIDA&ナイトがイーグルスを場外に追いやる。そしてナイトが華麗なプランチャをお見舞い。
ナイトはイーグルスをリングに戻してエルボーを連発。続くドロップキックをイーグルスが切り抜けると、今度はフライングタイガースがナイトにキックの連発からサンドイッチキック。
さらにフライングタイガースはKUSHIDAに連携のドロップキック。続いてタイガーがナイトにフライングメイヤーからサーフボードストレッチを決める。そしてタイガーはストンピング、サッカーボールキックをお見舞い。
スイッチしたイーグルスはナイトの左足にニードロップ。ナイトも逆水平チョップを連発するも、イーグルスは膝を蹴りつけて自軍コーナーに追いやる。
しかし、ナイトは回避し、KUSHIDAにスイッチ。KUSHIDAはキックの連発からジャンピングクロスボディ。さらにオーバーヘッドキックから串刺しの掌底をお見舞い。
続くジャンピングニーをかわしたイーグルスは、KUSHIDAを上手く丸め込む。KUSHIDAは切り抜け、技の読み合いから打撃戦に。イーグルスはキックの波状攻撃を仕掛けるが、最後の一発を切り抜けたKUSHIDAは、腕を蹴り飛ばす。
そしてKUSHIDAがイーグルスを肩車し、ナイトがドロップキックを狙うも、イーグルスは回避。ならばとKUSHIDAは低空ドロップキックを決め、続けてナイトがジャンピングボディプレスを決める。
さらにナイトは高角度DDTを狙うが、切り抜けたイーグルスが、ナイトの後頭部にスライディングエルボー。
スイッチしたタイガーはキックを連発し、さらにハイキック。そしてタイガードライバーを狙う。KUSHIDAがカットに入るも、フライングタイガースはダブルキックで排除。
そしてフライングタイガースはナイトに連携のダブルアームスープレックス。しかし、カバーはKUSHIDAがカット。すると、フライングタイガースはKUSHIDAにサンドイッチ式キックをお見舞い。
さらにフライングタイガースはナイトにもサンドイッチ式キックを決め、イーグルスがスワンダイブのドロップキック。だが、ナイトは切り抜ける。
するとタイガーがナイトに十字架固めを決めるが、ナイトはカウント2ではね返す。続いてタイガーはリバースダブルアームバーで捕獲するも、KUSHIDAが必死にカット。すかさずイーグルスがKUSHIDAを場外に追いやる。
ここからフライングタイガースはナイトにトレイン攻撃。しかし、ナイトは切り抜ける。するとKUSHIDAがイーグルスに倒立キック、タイガーにハンドスプリングエルボーをお見舞い。
そしてナイトがタイガーに低空のショルダータックルを決めてカバーするが、これはカウント2。
タイガーは孤軍奮闘するが、ナイトはカウンターのドロップキックをヒット。KUSHIDAはイーグルスに飛びつきアームロックを仕掛ける。最後はナイトがタイガーに高角度DDTを炸裂し、3カウントを奪取。ナイトが大仕事を成し遂げた。
KUSHIDA「サンキュー・ソーマッチ、ケビン。(※英語で)今回の巡業、一緒に闘ってくれてありがとう! いっぱい勉強になったよ。感謝している」
ケビン「いや、KUSHIDAさん。俺こそあなたに感謝していることが山ほどある。このツアーでは感情がアップダウンして、ジェットコースターのようさ。こんなヤングライオンと組んでくれて、ありがとう」
KUSHIDA「(※英語で)LA DOJOにはどれぐらいの期間いるの?」
ナイト「2年です」
KUSHIDA「(※英語で)たった2年?」
ナイト「ハイ」
KUSHIDA「(※英語で)君にとっては長い時間だったのかな? 長く感じたんだろうね」
ケビン「(※日本語で)ハイ。ハイ、すごく長く感じた」
KUSHIDA「(※英語で)黒タイツからオレンジのパンツへ。大きく様変わりした」
ナイト「そうです。初めてなんです」
KUSHIDA「この変化は、LA道場ボーイズにとっても、野毛道場のヤングライオンたちにとっても、すごく重要なことだ。(※日本語で)黒パンからコスチュームを変える。このことがいかに彼らにとって大きいことか、心に決めたことか。僕は十分それを受け取って、隣にいたつもりです。まだまだ力不足かもしれないけど、少し彼の道を、先を照らしてあげることができたのかなと思います」
ケビン「アナタの言っていることに便乗して言わせてもらうけど、初めて、こんな大きな変化、俺は誰もやったことがないような新しいことをしたんだ。『SUPER Jr. TAG LEAGUE』の途中で俺はヤングライオンを卒業した。KUSHIDAは俺を見込んで選んでくれた。だから俺は負けられないんだ。俺を選んでくれた人の前で。そして、俺は元チャンピオンを倒した」
KUSHIDA「(※英語で)そうそう、元チャンピオンだったな。(※日本語で)元チャンピオンたち」
ナイト「TJPたちと闘った時、惜しかったな。将来、もしかしたら俺たちがタッグ王座を持っているかもしれない」
KUSHIDA「(※英語で)この顔を見てみろよ。もう別人だ。後楽園ホールでの開幕戦のことはなしてるだろ?経験が自信になったんだ」
ケビン「俺たちは進化して、上へとあがっていく。次へと前進し続けるんだ。王座はすぐそこだと思う。アタナはどう思う?」
KUSHIDA「もちろんだ」
ケビン「俺たちは勝った!俺たちはもう1試合ある。センダイでな」
KUSHIDA「イエス。到着地は仙台。(※英語で)よし、仙台へ行こうぜ」
ナイト「行きましょう」
ロビー「(※アイスパックをフロアに叩きつけ)どいてくれ。むかつくな。自分自身に腹が立ってるよ。俺のせいだ。謝る気はないけど。今回の『SUPER Jr. TAG LEAGUE』、俺には何かが欠けている。一番大切な時にタイガーマスクをアシストできない。闘魂なのか、力なのか、耐久力なのか……何かわからない。
トレーニングで体のコンディションも結構いいと思っていたのに……。けど、何かが足りないんだ。チームとして負けたのだから謝りはしないけど、センダイでなにか試合を組んでくれ!俺たちは闘うためにここにいるんだ。次に闘うヤツを倒す準備はできているんだ」
タイガー「このリーグ戦が終わったけどね、あのー、ほんとになんか、ロビーには申し訳ないよね。まぁ、なんだろう……申し訳ないっていう、負けてしまった部分ではね、申し訳ないって思ってるし。ただ、絶対俺たちは、負けないチームではあるんだけどね、何が足りないのか。そこが一番のポイントであって、別に新しく来た連中が決して強いと思うことはない。
でも実際、俺たちに勝ってる以上は、やっぱり強いんだろうなって。それは認めなきゃいけないし。こないだも『このタッグリーグ戦、いつも2人でやって、いつも最後は2人(がかりの攻撃)でフォールを奪われる』って言ったけども、まぁよくよく考えてみたら、タッグリーグのトーナメントだから、それもありなのかなぁと思うしね。
だけど、やはり、俺とロビーのこのチームは、決して弱いとは思ってないし、やはりお互いの持ってるいいコンビネーションもあるしね。僕はこのまま彼と、このフライング・タイガースを続けていきたいと思ってますけどね。まぁ、彼が今後どういうふうに考えてるか、僕はわからないんでね」
ロビー「次いきましょう……」
タイガー「Yes、Of Course。とにかく次。俺たちはタイガーとイーグル、絶対眼は死なないし、常に前を向いて。そうやって闘っていきます。以上です」
ロビー「さっきはごめん。PWAの試合観てくる」