第5試合の『WTL』公式戦は、“毘沙門”後藤洋央紀&YOSHI-HASHI（5勝2敗）とアレックス・コグリン&ゲイブリエル・キッド組（1勝6敗）が激突。2位タイの毘沙門としては二連覇に向けて手堅く勝利をつかみたいところだが、LA DOJOタッグも番狂わせを起こすべく、気合い充分。熱戦が予測される。

　先発は後藤とゲイブリエル。ロックアップで組み合うと、後藤がパワーでロープまで押し込む。そしてクリーンブレイクで離れるも、ゲイブリエルがエルボーからヘッドロック。
　ここからショルダータックルの応酬を経て、ゲイブリエルはエルボー。しかし、後藤が意地のショルダータックルでなぎ倒す。
　だが、ゲイブリエルもリープフロッグからのドロップキックで反撃。すると毘沙門はダブルのショルダータックルからざんまい。
　さらに毘沙門はコグリンに太鼓の乱れ打ち。続いてゲイブリエルにダブル攻撃を狙うが、ゲイブリエルは回避。そしてコグリンが後藤にショルダータックル、ゲイブリエルがYOSHI-HASHIに串刺しラリアット。
　続いてLA DOJOタッグがYOSHI-HASHIに連携攻撃を見せ、最後にゲイブリエルがセントーンをお見舞い。さらにLA DOJOタッグはYOSHI-HASHIにダブルのレッグスプリット。
　そしてコグリンはYOSHI-HASHIにサイドバスターからぶっこ抜きバックドロップ。スイッチしたゲイブリエルはYOSHI-HASHIに強烈な逆水平チョップ。続いてゲイブリエルは場外でYOSHI-HASHIを鉄柵に叩きつけ、すばやくリングに戻るとマッスルポージングで挑発。
　YOSHI-HASHIがリングに戻ると、ゲイブリエルはヘッドバット。スイッチしたコグリンは重い逆水平チョップを浴びせる。
　YOSHI-HASHIはコグリンに逆水平チョップで反撃。さらに膝に低空ドロップキックを決め、後藤にスイッチ。
　後藤はコグリンにショルダータックル。続く追走式ラリアットはコグリンが切りぬけ、後藤を捕獲。するとゲイブリエルが逆水平チョップをお見舞いする。
　続いてLA DOJOタッグはダブル攻撃を狙うも、後藤は切り抜けて二人まとめてラリアットでなぎ倒す。そしてコグリンに村正からブルドッキングヘッドロックを炸裂。
　そして後藤は牛殺しを狙うが、コグリンは脱出すると、デスバレーボムを食らわす。スイッチしたゲイブリエルは後藤をブレーンバスターで持ち上げる。
　しかし、後藤は回避し、ロープワークでの技の読み合いから、ローリングラリアットをお見舞い。
　スイッチしたYOSHI-HASHIはゲイブリエルに逆水平チョップを連発し、ソバット、ネックブリーカードロップとたたみかける。カバーはゲイブリエルがカウント2ではね返す。
　ここから両者は逆水平チョップ合戦に突入。最後はゲイブリエルがダブルチョップでYOSHI-HASHIをなぎ倒す。ここからLA DOJOタッグはYOSHI-HASHIにトレイン攻撃。
　そしてゲイブリエルがエクスプロイダーで投げつけると、コグリンがブロックバスターで叩きつける。続いてゲイブリエルがムーンサルトプレスを決めるが、カウント2で後藤がカット。
　するとコグリンがゲイブリエルをパワーボムで抱え上げ、YOSHI-HASHIの上に落とそうとする。だが、YOSHI-HASHIがかわし、ゲイブリエルはダメージを負ってしまう。
　そして後藤がコグリンに牛殺しをお見舞い。ここで後藤がゲイブリエルを捕らえ、毘沙門はトレイン攻撃へ。続いて後藤ごとハントを狙うも、ゲイブリエルは回避し、毘沙門をエルボーで吹っ飛ばす。
　ゲイブリエルは気合いを入れ、YOSHI-HASHIにダブルアームスープレックスを狙う。しかし、後藤がカットし、毘沙門は消灯を狙う。
　ゲイブリエルは切り抜けるも、毘沙門は隠し狭間から激烈一閃を炸裂。さらに毘沙門はエプロンのコグリンをダブルのショルダータックルで吹っ飛ばすと、最後はゲイブリエルを消灯で撃沈。毘沙門が12点目をゲットし、首位争いに踏みとどまった。　

 
後藤「よっしゃ！」
YOSHI-HASHI「まぁ俺らはもう、１敗もできない。今日のアレックス（コグリン）とゲイブ（リエル）、俺たちが知ってるヤングライオンの時の２人とはまったく違う。勢いもあるし、力もあるし。ただ、それだけでは俺たちは絶対負けない。（彼らの）勢いをかいくぐってでも俺たちのペースに持っていける力が俺たちに、２人にはあるから。俺にしても、後藤にしても、その術は持ってるから。なあ？」
後藤「そうだね。まぁ、俺らの絆ってものはね、どんどんどんどん上がってきてると思うし、この先、この先の道、きっといい道になる、いい未来になると思うから」
YOSHI-HASHI「もちろん。次のTMDK、メチャクチャメチャクチャ当たりたい試合……あいつらが（長年）タッグでやってるの、俺たちは見てるし、どんだけすごいかも知ってる。でも、必ず、俺とコイツで、仙台（の優勝決定戦に）残る」
後藤「いいねぇ。俺とYOSHI-HASHIの絆、そして、YOSHI-HASHIのタメ口も、どんどん進化してる。この先きっと、明るい未来があるはずだ。次もいくよ！」

コグリン「チクショー！　前回やっと勝ちをつかんだのに！　勝てたと思ったのに！　アーッ！　何があった？　何が起こった？　これをやり続ける意味はなんだ？　俺たちが変わらなければいけないんだ。今日みたいなクソ負け試合からも学ばないといけないんだ。俺たちはNEVER無差別級６人タッグチャンピオンを倒したんだぞ。オマエは強い。俺たちは初参戦だ。絶対にあきらめない。あきらめたら負けだ。あきらめなければ俺たちは勝てる！　あと１試合。もう、あと１試合しか残っていない。スズキグン。ランス！　スズキ！　オマエたちが最後の対戦相手だ。オマエたち２人とも倒す。俺たちとリングに上がるとはどういうことかを見せてやる。すべてを出し切る。あとひとつ、あとひとつ！　俺たちが勝つ！　行くぞ。俺たちはあきらめない。ここでやめられるか！」
ゲイブリエル「（※ここまでフロアに倒れ込んでいたが立ち上がって）１勝７敗、１勝７敗だ。この意味がわかるか？　俺たちに失うものはない。このトーナメントで優勝できないのは、ずっと前からわかっていた。スズキは危険な男。スズキはレジェンド。しかしもう衰えて、恐れて弱く女々しくなっている。俺たちが終わらせてやる。スズキ、俺たちがオマエを怖がると思うか？　オマエを怖いと思ったことなんて１度もないぜ」