試合後、場内は死闘を繰り広げた両者に大歓声と大きな拍手。その中、デスペラードは勝ち名乗りを受ける。ここでデスペラードがマイクを握ると、場内は大きな「デスペ」コール。
■デスペラードのマイクアピール
「葛西さん、ありがとうございました!(と座礼。場内は大きな拍手と『葛西』コールが発生)」
続いて葛西もマイクを握る。
■葛西のマイクアピール
「デスペよ、こちらこそありがとうございました(と座礼。場内は大きな拍手)。オマエみてえなよ、スゲー強えヤツと、この会場でメイン張れて、オレッちはうれしいよ(場内拍手&歓声)。しかしな! オマエに、最高にいい男のオマエに、一つだけ言いたいことがある。オマエよ、オレっちと試合する前に、こう言ってたな。燃え尽きて、死んでもいい覚悟でリングに上がるってよ。バカヤロー、世の中にはよ、死にたくて死ぬヤツなんていねえんだよ、オマエ。生きていてえのに、死ななきゃいけねえヤツ、生きていたいのに、死んじまうヤツがゴマンといるんだよ!(場内拍手)。オマエみたいによ、最高の仲間に囲まれて、たくさんのファンに応援されて、夢だった新日本プロレスに入門して、プロレスラーとしてデビューして、新日ジュニアのトップ取って、最高の人生送ってるヤツがよ、死んでもいい覚悟でリングに上がるなんて言うなよ、オマエ!(場内拍手)。
オレたちはよ、死んでもおかしくねえ、大きなケガしてもおかしくねえリングに上がって、生きて、生きて、生きてリングを下りなきゃいけないだろうが!(場内拍手)。
死んでもいい覚悟なんて、捨ててしまえ(場内拍手)。死んでもいい覚悟なんていらねえんだよ! そうすれば、オマエはもっと強くなる(場内拍手&『葛西』コール)」
正座で涙ながらに葛西の言葉に耳を傾けていたデスペラードは、再びマイクを握る。
■デスペラードのマイクアピール
「ありがとうございます(場内拍手&『デスペ』コール)。ありがとうございます、二度と死んでもいいなんてとか、死ぬ気でとか死ぬ覚悟とか、軽々しく口にしません。自分はまた、必ずリングに上がって、何試合も重ねて、こないだ一回約束破っちまったけど、『SUPER Jr.』も必ず優勝して(場内拍手)、ベルト持ったまんま! 葛西さんともう一回やります(場内拍手&歓声)。ちょっと、いま出すと、こないだみたいにチープに写っちまうかもしれねえけど(と、DOUKIからバラを受け取る)、これ、こないだいただいたバラなんすよ(場内拍手)。初めて作ったドライフラワーなんで(場内拍手&笑)、下手っぴかもしんないですけど、もらってやってください(場内拍手&歓声)」
デスペラードは「また必ず、シングルやらせてください」と語りかけながら、バラを差し出す。すると、葛西は中指を突き立ててからバラを受け取り、両者はグータッチをかわした。そして、葛西は「デスペ、このドライフラワー、大切にするぜ。お互い! 明日からも生き続けて、お互いもっと強くなって、またリングで会おうや!」と語かけ、大きな拍手の中、リングを下りる。そして客席最前列の愛娘を抱き抱えて退場すると、花道の奥で頭を下げてから、バックステージへ。その姿をリング上から見送ったデスペラードも頭を下げる。
デスペラードは破れたマスクを被り、またマイクを握る。
■デスペラードのマイクアピール
「一応、『週プロ』で記事になるんだから、顔が隠れてないとおかしいだろ(場内拍手&笑)。ホントはさ、ここでカッコいいこと、『デ! ハポン!』とか言えりゃ(場内拍手&笑)、いいんだろうけどさ、オレ、そういうの小っ恥ずかしくてできないんで。(場外のTAKAとタイチに対し)30周年とか20周年の記念興行なのに、メイン預からせてもらって、ありがとうございました(場内拍手)。タカタイチ興行が新宿FACEでやってたり、飯塚(高史)とシングルマッチをやって、負けたら鈴木軍追放とかさ、オレ、そういう過去があったんですけど、追放されなくてよかった(場内拍手&歓声)。最高に楽しいっす! で、次はいつですか?(場内拍手&歓声)」
TAKAとタイチが苦笑いを浮かべていると、デスペラードは「早く!」とリングに上がるよう促す。そしてTAKAがマイクを握る。
■TAKAのマイクアピール
「『LEC株式会社presents TAKAみちのく30周年記念大会~タカタイチデスペマニア』、1940人超満員、ありがとうございました!(場内拍手&歓声)。まあ、自分の30周年で絶対に勝つって言いながら、今日も負けちまったけど、でも、タカタイチから始まって、ここまで大きい舞台にオレたち上がってきました!(場内拍手&歓声)。次? まあ、タカタイチはオレとタイチが好き勝手やって、新日本プロレスにできないこと、そのほかやりたいことが浮かんだらやってきた。まただから、そのうち、オレたちの中で、やりたいことができたときに突然やるかもしれないし、やらないかもしれない。その日を楽しみに待っててください!(場内拍手&歓声)」
TAKAはタイチにマイクを渡そうとするが、タイチは断る。すると場内から「レッツゴー、タイチ!」コールが発生し、タイチはマイクを手にするとデスペラードに対し、「見事だ、弟よ」と一言。これに場内は拍手と笑い声が巻き起こる。
ここでもう一度、デスペラードはマイクを握り、「あと、あとね、メイン、見ればわかるとおり、ロリクレさんがキャンバスまで作ってくれました。ありがとうございました(場内拍手&歓声)」と感謝を述べ、「もう、しゃべってたらひっくり返りそう」とこぼす。
そして、TAKAがマイクを手にする。
■TAKAのマイクアピール
「ということで、最後は僭越ながら私が締めさせてもらいたいと思います(場内拍手&歓声)。今日! みなさんが観た、最高のプロレス! この大会の名前はなんですか~!?(『タカタイチデスペマニア』と返ってくると)バラバラだな(場内笑)。じゃあ、タカタイチデスペマニア、でいきましょうか。もう一回いきますよ! 今日、みなさんが観た、最高のプロレス! この大会の名前はなんですか~!? (場内と一緒に)タカタイチデスペ~マニア~!!(場内拍手&歓声)」