「G1 CLIMAX 32」Aブロック公式戦
ジョナ(0勝1敗=0点)とトム・ローラー(0勝1敗=0点)と激突。
※ジョナはバッド・デュード・ティト、トムはロイス・アイザックスを引き連れ入場。
トムはいきなりコスチュームのデニムを投げつけドロップキックを放っていくも、ビクともしないジョナはベイダーハンマーで一蹴。
だが、トムもロープ際、誘い込んだジョナを場外へ転落させると、リングを一周し勢いをつけてのサッカーボールキックをお見舞い。
さらに、トムは2発目も狙っていくが、これを読んでいたジョナは強烈なショルダー・タックルで反撃に出ると、リフトアップからそのまま鉄柵にトムを投棄。
戦場がリングに戻ると、ジョナはトムの腹部を絞り、思いっきりコーナーにトムを叩きつけていく。
完全に動きの止まったトムに対し、ジョナはボディスラムからセントーンを発射。
トムはこれを間一髪でかわすと、ネックロックから顔面へのヒザ連打を浴びせ、変則的な動きから逆方エビ固めを極め、ヒールホールドへ移行。
これにはたまらずジョナもすぐさまロープへ逃れるも、トムはローキックの連打、ローリングエルボー、ニールキック、変型河津落としで徐々にペースを取り戻していく。
ここで両者はリング中央でエルボー合戦を展開するなか、トムは延髄斬りからスリーパーを狙っていくも、ジョナはこれをコーナーに押し当て逃れると、空中胴絞めアタックで迎撃。
そして、ジョナはトムをコーナーに乗せると、雪崩式ブレーンバスターを狙っていくが、なんとか切り抜けたトムはヒザ裏にヘッドバットを放ち、そのまま雪崩式裏投げの荒技を敢行。
ここを勝機とみたトムは頭部へヒザ攻撃&サッカーボールキックを放つと、スイングDDTの体勢へ。
しかし、ジョナはこれをこらえると、トムをトップロープへ投棄。
そして最後は、ジョナがブラックフォレストボムからダイビングボディアタックを炸裂させ、トムから勝利を奪取し『G1』初勝利を飾った。
ジョナ「『G1』初勝利の味は最高だな。これでTOP DOGがやっと2ポイントを獲った。腕も足もトムにやられてダメージが酷い。だが、TOP DOGは沈まない。次からも今日と同じものを見せてやる。そしてモンスターブロックの残りの全員を破壊する。トムはこれで終わりだ。ヤノは反則しやがった。残りコブ、オカダ、ランス、ファレをこのイチバン・モンスターが倒す!
ELPはハンバーガーを食ってジョークみたいなコメントをしてたが、俺はそんなふざけたマネはしないぞ!(と言って、コスチュームの懐からハンバーガーを取り出して、床に叩きつける)。俺は『G1』優勝というゴールだけを見て闘ってるんだ! 今日やっとスタートを切った!
(一旦帰りかけて立ち止まり、カメラに向かって)あっ、それから、トム・ローラー、試合後、お前の泣いてる姿が目に入ったが、泣くのはまだ早いぞ。お前は哀れで弱く根性なしだが、素晴らしい才能を持った選手だ。だから(カメラの前で)泣くのはやめて、涙はコップに流せ。俺がその涙の入ったコップを、プロテイン代わりに寝る前に飲み干してやる」
ローラー「(アイザックスが用意したイスに座り)今日のジョナはさすがだった。俺は口ではいろいろ言ったが、最後までリングの上に立っていたのはあいつだ。(嗚咽を漏らしながら)これが初めての負けじゃない。人生の中で何度も敗北を味わってきた。俺が18歳の時、交通事故で妹を亡くした。それから35歳の時、クソみたいな出来事のせいで俺はUFCのキャリアを失った!
それに俺がSTRONG無差別級王座に君臨した日に、俺の愛犬のザズーが亡くなった。それから、数カ月前には、父まで失うところだった。それから、つい2日前には、母がペースメーカーを体に入れることになって、もうこの世からいなくなってしまうんじゃないかと本気で思った。でも、彼女はまだ生きてる! 彼女は俺がリングで繰り広げてきた試合なんか比べものにならないくらいのものと闘っているんだ! 家族に誓った約束は絶対に守り切る!
その約束とは、1日1日を人生最後の日だと思って必死に生きるってことだ! ファンのみんな、約束する。俺の限界はこんなものではない。次リングに上がった時は、もっと素晴らしい闘いを見せる。そして、手ぶらで『G1』を終えることはないと誓う! ヤノ、ファレ、コブ、オカダ、残りの対戦相手全員に忠告する! 俺はまだ終わっていない! 終わるのはお前らのほうだ。勝つためなら命を削っても構わない。むしろ喜んであの世にいる友達たちに会いに行く! だが、お前たち全員を道連れにしてやる!」