第4試合のBブロック公式戦ではGREATのG-REX王者として、今回初出場を果たすエル・リンダマンと、DOUKIが対決。

　リンダマンはG-REXのベルトを携え入場。リングインすると、コーナーに上る際につまずくも、まったくめげずベルトを抱え上げて場内にアピール。

　開始のゴングと同時に両者は激しいエルボーの応酬。そしてリンダマンはすばやく背後に回るとショットガンドロップキック。さらにバックエルボーでDOUKIをなぎ倒す。
　続く串刺し攻撃はDOUKIが切り抜けるも、リンダマンはロープを用いたネックブリーカードロップを食らわせる。
　勢いに乗るリンダマンだったが、DOUKIはカウンターのスタンガンで反撃。さらにDOUKIはバックエルボーから変形のコブラツイストで捕獲。リンダマンはなんとかロープエスケープ。
　DOUKIはリンダマンの顔面を蹴りつけて挑発。するとリンダマンはタックルで組み付くが、DOUKIはハンマーパンチ。そしてストンピングを食らわせ、ブレーンバスターの体勢に。だが、リンダマンは逆に持ち上げる。
　DOUKIはこらえてもう一度持ち上げるが、背後に着地したリンダマンは鋭いドロップキックをヒット。
　リンダマンは串刺しエルボーから一本背負い。さらにDDTを決めてカバー。DOUKIはカウント2でキックアウト。
　するとリンダマンはコーナー最上段からミサイルキックをヒット。そしてジャーマンを狙うも、DOUKIは脱出して延髄斬り。そしてサハラウィ・スープレックスを決めるが、DOUKIはカウント2でキックアウト。
　続いてDOUKIは土遁の術を狙うも、リンダマンは回避。しかし、DOUKIはラリアット。だが、二発目はリンダマンがエクスプロイダーで切り返す。
　リンダマンは気合いを入れ、DOUKIにフットスタンプ。そしてコーナー最上段からダイビング・ボディプレス。しかし、DOUKIはイタリアンストレッチNo.32で捕獲。リンダマンはなんとかロープエスケープ。
　ならばとDOUKIはデイブレイクへ。しかし、リンダマンは空中でキャッチし、コーナー最上段に設置。そこからジャーマンを狙うも、DOUKIは振りほどく。
　だが、リンダマンはコーナー上のDOUKIにドロップキックをヒット。そしてパワーボムを決め、熊殺しを炸裂、そしてジャーマンを狙うが、ここから丸め込みの応酬に。DOUKIはイタリアンストレッチNo.32を仕掛けるも、リンダマンは押さえ込む。
　DOUKIがカバーを返すと、リンダマンは攻撃をかわしてジャーマン。しかし、DOUKIもカウント2で跳ね返し、相手のタイガースープレックス狙いを切り抜け、土遁の術で反撃。そして最後はスープレックス・デ・ラ・ルナを決め、3カウントを奪取。DOUKIが白星スタートに成功した。

　
DOUKI「ヘッ……リンダマン、オマエと、オマエの言葉に納得したすべての人たちに、この言葉を贈ろう。ざまあみろ。ヘッヘッヘ……ざまあみろ。ほんとに言っちゃうよ、ざまあみろ。リンダマン、オマエがよ、サクッと行けると思ってた相手に、やられる気分はどうだ？ それに、リンダマンのコメントに、“あぁ確かに”とか、“的を射てるわ”とか“的確だ”とか思っちゃったすべてのクソヤローども、心底ざまあみろと思うよ。リンダマン、オマエ、強ぇな、やっぱり。『（BEST OF THE）SUPER Jr.』にエントリーされるだけのことはあるよ、やっぱり。3年前の俺だったら、もしかしたら負けてたかもしんない。でもな、これが新日ジュニアだ。そう簡単にいくと思うな。なんか言ってたな、ほかにも。今の俺のスタイルじゃ、もう天井だって？ まぁ、それもオマエの一つの考えだ。俺はよ、自分のやってきたスタイル、変えるつもりはない。自信があるからな。まぁ人間だからさ、最善手とかそういうのあるとおもうけど、俺は自分のスタイルを今さら変えるつもりはないよ。オマエの考えもあるし、俺の考えもある。見てるヤツらだって、いろんな考えがあるだろうな。でもな、今日、この瞬間に関しては、俺の方が正しかったみたいだな。リンダマン、悔しかったら、またいつでも相手になってやる。そん時までにな、俺もコメント力、もうちょっと磨いとくよ」
　

　
DOUKI「さて、これで終わりじゃねぇぞ。まだ1戦目だからな。（※集まった記者に向かって）わかってるよな、オマエら？ 俺の次の対戦相手、わかるヤツいるか？ （※返答がない……）オイ、ふざけんなよ、もう4年目だぞ。いい加減、わかってんだろ、俺のパターン？ 毎回、聞いてんだろ、オイ？ 言ってみろ、次の対戦相手。（※誰も答えない……）ほんとにわかんないのか、オマエ？ 笑ってんじゃねぇよ、コノヤロー。知ってんだよ、ほんとは」
　

　
DOUKI「（※ここから英語で）ウィーラー・ユウタ、ウィーラー・ユウタって人間がどんなヤツなのか、どんなキャラなのか、（試合の）スタイルさえも知らない。でもオマエの名前だけは知ってる。ウィーラー・ユウタは2022年（プロレス界で）最も話題になってるヤツだ。ウィーラー・ユウタはシンデレラボーイだ。世界がウィーラー・ユウタを欲している。世界中がウィーラー・ユウタを見たがってる。そんな中で俺がアイツに勝ったら、どうなるかな？アメリカに行っちゃうのかな？ （※不気味に笑い）俺がアイツに勝って、話題の的になってやる」
　
　

　
リンダマン「（※コメントスペースにたどり着くなり崩れ落ち、フロアに顔を突っ伏す。しばらくして顔を上げ、フロアに座り込んだ状態で）あぁ……チャンピオンとして、GLEATのチャンピオンとして挑んだ『BEST OF THE SUPER Jr.』、初戦でまず1敗だよ、クソッ……。全部の選手を見て、全部の対策を立ててきたつもりだったけど、今日のDOUKIは、いつものDOUKIじゃなかった。つまりは、今から当たるほかの選手も、今まで以上の力を持ってると。俺の計算違いだ、あぁチキショー」
　

　
リンダマン「だけどな、2つ言いたいことがある。DOUKIとは、ここで終わらせるつもりはないわ。あんだけ俺に突っかかて来て、俺があいつのことコケにしてやってんのに、俺が負けたまま引き下がるわけにはいかないからよ。あと、これ、負け惜しみじゃないけど、『SUPER Jr.』、リーグ戦初戦で負けたヤツの優勝確率、知ってるか？ 90%以上だ。獣神サンダー・ライガーが全勝優勝した、その時以外は、リーグ戦初戦、みんな優勝者は負けてるんだ（※注＝ほかにプリンス・デヴィットが全勝優勝を果たしている）。どういうことかわかるか？」
　

　
リンダマン「（※フロアに置いていたベルトを手にして、ポンポンと軽く叩いて）DOUKIには可能性がなくなり、このリンダマンには優勝の可能性がまだ残ってるってことだ。信じるか信じないかは、あんた次第。東京に帰って、入江茂弘とのタイトルマッチ。GLEATのYouTubeで生配信あるから、そっちでもよかったら、見てくれよな……」