メインイベント（第8試合）はBブロック公式戦として、メキシコCMLLとの“国交復活”の使者として飛来したティタンと、エル・デスペラードが激突。メキシコと縁深いデスペラードは、ティタンとどのような攻防を繰り広げるのか？

　開始のゴング、ティタンは握手の手を差し伸べる。だが、デスペラードは拒否。
　両者はまず、ルチャ流のすばやい攻防を披露。ティタンは何度もネックアップしてからアームホイップ。さらにカバーを巡る攻防を経て、ティタンは蹴りを繰り出すが、デスペラードはかわし、ティタンに拍手を送る。
　ここでデスペラードはひざまずいて握手の手を伸ばす。ティタンが応えようとすると、デスペラードはサミング。そして串刺しエルボー。
　だが、ティタンは切り抜けてヘッドスプリングを連発。そしてロープ上で華麗な動きを見せ、ティヘラをお見舞い。そして空中技を狙うが、デスペラードはすばやくリングに戻りスピアー。
　デスペラードはティタンを場外に連れ出してチョップ。ティタンもチョップを返すが、デスペラードは場外マットの上にボディスラム。
　戦場がリングに戻ると、デスペラードはティタンにストンピングを連発。ティタンもチョップを返すが、デスペラードはサミング。
　そしてデスペラードはスリーパーで捕獲。これはティタンがロープエスケープ。すると、デスペラードはティタンのマスクの左目付近を破ってしまう。
　怒ったティタンは打撃で反撃。そしてロープに走るも、デスペラードはショルダースルー。続いて左足に集中攻撃を見舞い、インディアンデスロックで捕獲。ティタンはなんとかロープに手を伸ばす。すると、デスペラードはつまずいたと見せかけてティタンの膝にニードロップ。
　デスペラードはティタンを肩に担ぎ上げる。ティタンは脱出すると、デスペラードのラリアットを身体をのけぞらせてくぐり抜け、ゼロ戦キックをヒット。
　だが、デスペラードはティタンをエプロンに追いやって顔面に張り手。そして突進するが、ティタンはデスペラードの両脇に足をはさんで、後方回転してうまく場外に落とす。そして、トップロープを踏み台に華麗なラ・ケブラーダを炸裂。
　ティタンはデスペラードをリングに戻し、コーナー最上段からミサイルキックをヒット。そして膝を押さえながらもカバー。しかし、デスペラードがカウント2ではね返す。
　ティタンは突進するが、デスペラードはフロントキック。ティタンはその蹴り足を捕らえてドラゴンスクリュー。そして変形の4の字固めを決める。デスペラードは悲鳴を上げながらロープエスケープ。
　ここから両者は互いの膝を蹴りつける。競り勝ったティタンはロープへ。だが、デスペラードはスパインバスターを炸裂。そしてマフラーホールドで捕獲。そこからヌメロ・ドスにつなごうとするも、ティタンは必死にロープエスケープ。
　ならばとデスペラードはギターラ・デ・アンヘルを狙うが、ティタンは切り抜けてチョップ。デスペラードもチョップを返し、打撃合戦に突入。
　ティタンはソバットを決めるが、デスペラードはフェイントから顔面かきむしり。そしてロープに走るも、ティタンは追走してトルネードDDT。ティタンは気合いを入れ、串刺しのラリアット。さらにコーナーミサイルから、立ち上がったデスペラードの背中にダイビングフットスタンプ。
　続いてティタンは腕のサポーターを外すと、エプロンからスワンダブのフットスタンプ。だが、かわしたデスペラードはスピアー。
　そしてデスペラードは雄叫びを上げ、ギターラ・デ・アンヘルを決めるが、ティタンはカウント2で必死にはね返す。ならばとデスペラードはピンチェ・ロコへ。ティタンはこらえると、デスペラードは膝を蹴りつけてもう一度ピンチェ・ロコを狙う。
　だが、しのいだティタンはティタニカの体勢からインモルタルを決める。しかし、デスペラードはカウント3寸前でキックアウト。
　するとティタンは打撃のコンビネーションを決めるも、デスペラードはカウンターのロコ・モノを炸裂。そして最後はピンチェ・ロコを炸裂させ、粘るティタンを沈めた。

　
デスペラード「（コメントブースに現れるなり座り込み、右ヒザを擦りながら）ああ、痛え！ 痛え！ 痛え、クソッ！ 楽しい！ 素晴らしい。ルチャじゃ全然追いつかねえ。いやあ、面白いわ、やっぱあいつ。ティタン、ありがとうよ。来てくれてよ。お前みたいな奴が来てくれると、最高にやってる甲斐があんだよ」
　

　
デスペラード「あいつは自分のスタイルをメヒコとハポンのミックスドで、“メヒポン”スタイルと呼んでいる。確かにルチャードールがそのまま来ただけじゃな、日本の、あとアメリカのプロレスになかなかフィット出来ないんだけど、あいつはやっぱり考え方が2～3歩先にあるね。素晴らしいよ」
　

　
デスペラード「でも、悪いけどな、こっち『SUPER Jr』が始まる前にケチついちまってんだよ。ベルト失くしちゃった。で、石森選手がチャンピオンで……失礼、石森チャンピオンが『俺を見てろ』と。そりゃそうだよ。Aブロック、み～んなてめえの敵だ。楽しいだろうな」
　

　
デスペラード「問題はBブロックだ！ リンダマンが、いやあえて言うけどリンちゃんが、インタビューで『地味なブロック』って、俺が思ってたことを言っちゃった。言うんかいって思ったけど、まあ実際そうだ。派手な、ヒロムみたいなタイプがいるブロックじゃねえ。だけどその分な、ねちっこいもの見せられるはずだぜ」
　

　
デスペラード「なあ、ウィーラー・ユウタ、あとロビー、TJP。あのへんなどは今日も見てて分かっただろ。（自分の右の拳を見ながら）これどこまで通用するかな？ 全部ぶち抜いてやる、俺のロコモノで」
　
　


　
ティタン「俺の『BEST OF THE SUPER Jr.』は黒星スタートとなってしまった。だけど負けて得点が獲れなかったことに落ち込むより、今日の試合を通して得たものを次の試合に活かすほうに目を向けたい」
　

　
ティタン「俺は今日の結果を完敗とは思いたくない。俺を成長させてくれるチャンスだって思いたい。今日の結果を受けて俺はもう一段上のステップに上がることが出来る」
　

　
ティタン「MUCHAS GRACIAS！ 日本のみんなありがとう。応援ありがとう。『BEST OF THE SUPER Jr. 』、最後まで戦い抜くよ。俺は“エル・イモータル”、ティタン」