EXCITING BATTLE in 沖縄 2008
- 日時
- 2008年1月25日(金) 18:00開場 18:30開始
- 会場
- 沖縄・沖縄県立武道館
- 観衆
- 2300
-
第6試合 30分1本勝負
レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
デ ヴィット対中西で試合開始のゴング。中西は野人パワー全開でデヴィットを弾き飛ばし、チョップ連打。リフトアップされたデヴィットは着地に成功するも、続 けざまにショルダータックルを浴びてダウン。すると、ここでデヴィットは無謀にも力比べを挑む。やはりこれは中西が圧倒し、デヴィットの首根っこを掴んで 押し倒す。
続いて2月17日両国大会での一騎打ちを控えた永田と後藤のマッチアップとなり、腕の取り合い、グラウンドでの攻防から、後藤のエルボーをかわした永田がローキック連打。さらにフロントスープレックス。
こ こで中邑と棚橋がリングイン。両者がリング上で向かい合うと、大きな歓声が起こる。グラウンドでのバックの取り合いから、棚橋が中邑の腕を取る。すると、 中邑はトップロープを利用して一回転し体勢を入れ変えていく。そして、エルボー合戦から、中邑がカウンターのキチンシンク。後退する棚橋を掴まえて、後藤 がチンロック、逆片エビ固め。永田がカットに入ると、後藤は自ら技をとく。ここで棚橋はフランイングメイヤー、ニードロップで後藤に反撃するも、永田のフ ロントハイキックが誤爆してしまう。すると、後藤は永田を棚橋にぶつけて、その永田を踏み台にして棚橋へニールキック。
ここから中邑、デヴィット、後藤が素早いタッチワークで棚橋を集中砲火。だが、棚橋も後藤の突進をバックエルボーで止めて、対角コーナーを利用してのムーンサルトアタック。
タッ チを受けた永田は、渾身のミドルキック連打で後藤をダウンさせ、串刺しフロントハイキックからのエクスプロイダー。そして、ブレーンバスター、垂直落下式 ブレーンバスターと繋ぎ、サンダーデスドライバーを狙うが、これは後藤が抱え上げて牛殺しの体勢に。すると、永田は空中でかわし、エルボー合戦から後藤が 馬乗りナックル。だが、永田は続く後藤のレッドシューズ海野レフェリーを踏み台にしたニールキックをかわして、串刺しニー、垂直落下式ブレーンバスター。 フォールは中邑がカットすると、後藤はラリアットで反撃して、自軍コーナーへ。
ここで中邑と中西が勢いよくリングイン。ラリアット相打ちが続いた 後、中邑が飛びつき腕ひしぎ逆十字固め。だが、中西は強引に体勢を入れ換えて、高角度の逆エビ固め。カットに来たデヴィットに野人ハンマーを叩き込むと、 今度は中邑がパワースラム、ジャーマンスープレックスホールド。カウント2で返した中西にニーリフト、串刺しジャンピングニーパットと立て続けに浴びせて いくが、中西も水車落としで逆襲。
タッチを受けた棚橋は中邑にフライングフォーアーム、フラッシングエルボー、サンセットフリップ。だが、中邑もスリングブレイドをかわしてスリーパーホールドで捕獲し、リバースパワースラムへ。
棚 橋対デヴィットとなり、デヴィットはオーバーヘッドキック、延髄斬り、トップロープ越しのフットスタンプとスピーディーなムーブでラッシュ。そして、中邑 と後藤が合体アームホイップで棚橋を投げ、中邑、後藤のサッカーボールキックとデヴィットの低空ドロップキックのサンドイッチ攻撃。
しかし、棚橋 は勢いづくデヴィットのダイビングフットスタンプをかわしてスリングブレイド。リング下で永田と後藤が、中西と中邑がやり合う中、デヴィットは棚橋のドラ ゴンスープレックスを回転エビ固めで切り返す。これをカウント2でキックアウトした棚橋は、スリングブレイドを炸裂させると、間髪入れずにハイフライフ ローでダイブ。これで3カウントとなり、棚橋、永田、中西組が勝利した。
試合後も、後藤と永田は激しくやり合い、両者をセコンドが分ける。すると、後藤がマイクを握って「おい、永田。2月17日両国、俺の踏み台になってもらうからな、よく覚えておけ!」と挑発。すると、永田もマイクで「後藤、お前に俺の背中は踏めねぇよ」と応戦する。
そして後藤が引き上げた後、今度は棚橋が「最後まで残ってくれた皆さん、ありがとう。俺達は必ず、ここ沖縄に帰ってきます。そして、最後にカッコいい事を言います。沖縄の皆さん、愛してまーす!」とマイクでキメ台詞。終始、熱い声援に包まれた沖縄大会を締めくくった。
COMMENT
中西「この新日本プロレス、全国の皆さん、この沖縄の皆さんにもこれだけ力強く応援されている。それを誇りに思って、おもいっきり闘っていきます。ありがとう(と、永田、棚橋に言って先に控え室へ)」
棚 橋「沖縄のファンは、約束してくれたよ。新日本を待っているって。だから俺は、またここ沖縄へ帰ってくるためにベストを尽くしますよ。そういう気持ちにな りました。まぁ試合に関しては、後藤っスね。俺が(リング上での最後の締めの)『愛してま〜す』って言うまでどんだけ待ったかと。俺を待たせてるんだから さ、もっとさ……俺とのタイトルマッチで向かってきた時みたいな勢いがねぇよ」
永田「ワハハハハ(笑)」
棚橋「差別すんなって。(永田は)俺より大先輩だよ。もっとガンガン行ったって構わないっスよね?」
永 田「うん、熱が足らねぇな。あんなんじゃ、俺は眠りから覚めねぇよ。まぁ眠っているなんて大げさに伝わったけども。やっぱり、ドーム終わってリングに帰っ てきて、こうやって試合をするのは嬉しいですよ、レスラーにとって。その中で後藤洋央紀っていう期待の新鋭がね、凄い勢いを持って新日本のリングに定着し つつあるから、その勢いがどんなものか感じようと思ったけど、今日のところは肩透かし。俺の背中を踏む? 簡単には踏めないですよ。それで棚橋、中邑がどれだけ苦労してきたことか(永田の横にいた棚橋は無言で何度もうなずく)。俺の背中は簡単に踏ませません よ。そういう苦しみから立ち上がってきているから、棚橋弘至っていう1つの個性というか、強さが最近ようやく出てきた。ここまで来るのにどれだけ苦労した かって。ファンの支持から出ているじゃないですか。自分で色々と葛藤して、1つのスタイルをようやく掴みつつある中で、ついにファンが支持したじゃないで すか。それが棚橋の強みですよ。見ていて何の違和感もなかった。やっぱり苦しまなきゃ男は強くなれない。そういう意味では、洋央紀はまだまだ顔じゃねぇ な。言われて悔しければ、次のシリーズ(の前哨戦)で何回も当たるから、何度でも正面からぶつかってこい。俺をもっとハラハラさせてくれよ。世界のカー ト・アングルと闘った後で、俺の目はまたカートに向きつつあるんだよ。そんな中で洋央紀っていうのが割り込んで『永田裕志を倒す』って言うんなら、もっと 強いエネルギーを見せてくれよ。見せれねぇなら、両国までに叩き潰すぞ。そんなとこだ。どうもありがとう(と言って棚橋と握手し控え室へ)」
棚橋「(しばらく黙り込んでから)俺、いいな。棚橋弘至、最高だわ。棚橋弘至、最高だからさ、新日本に収めておくのは勿体ないよね。今年はさ、棚橋弘至、(天を指しながら)宇宙に向けて発信しますよ。AJをぶっ潰してね」
デヴィット「ミノルさんと(IWGP Jr.タッグの)ベルトを獲る」
稔「俺らが確実に(ベルトを)獲る。それだけ」
後藤「今日はちょっとすべったけど、今日から(永田は)踏み台になる。今日はちょっとミスったけど、両国までには完璧に踏み台にしますよ」
中 邑「(TNA遠征について)TNAからニュージャパン、IWGPに対するリスペクト(を確認できた)。彼らにとっても7年の歴史の中で、重要な位置付けに なるということをしっかりと認識してもらっているんで、それが確認できたことは収穫だったと思いますね。Xディヴィジョンの選手とやって、十分あのリング でやっていけることが確認できました。いい感触でしたよ。(『改めてカート・アングルの印象は?』)認めざるを得ないですね。堂々としている。自分の経験 したことのないものを持っている選手だと思いました。でも、自分も他人の経験していない経験では負けていないと思っていますし、何よりもベルトに懸ける思 いは負けていない。両国では、本当に全て、短時間でも全てを出し切りたいと思います。それが自分のベルトに対する敬意の表し方だと思います。暑い沖縄で熱 いファンと共に汗を流して、2月17日(両国)に向かっていいスタートが切れたかなと思います。まずはカート・アングルに絞りたいと思います。(『肩の状 態は?』)試合で衝撃を受けても、しっかりと治療はしているんで。自分が肩なら、カート・アングルは首。レスラーは1つや2つ爆弾を持っていても闘えるん で、自分もこれを理由にしたくはない。渡米して、何人かの選手をピックアップしようと思っていたんですけど、いきなりニュージャパンのジャージを着たカ レーマンが現れたんで、彼をRISEにスカウトしておきました」