第5試合は石井智宏vsクリス・ディッキンソン。負傷で長らく欠場中だったディッキンソンが、今大会よりアメリカの新日本マットで復活。海外でも人気を誇る真っ向勝負が信条の石井と、バチバチの激闘をを繰り広げるのは必至だ。
両者はリングに上がると、ゴング前から至近距離でにらみ合いを繰り広げる。
開始のゴング、ディッキンソンはフロントネックロックの体勢からタックルを仕掛けるが、石井は冷静に対処しバックへ。ディッキンソンは腕を取ってグラウンドに持ち込む。そしてアームロックを決めるが、石井は切り抜けてディッキンソンをコーナーに押し込む。石井は離れ際に逆水平チョップ。
続いてロックアップから石井がヘッドロック。ディッキンソンはハンマースルーを仕掛け、ここからショルダータックル合戦に。そしてディッキンソンはリープフロッグからのバックエルボーで石井をなぎ倒し、雄叫びを上げる。
ここから両者は激しい逆水平チョップ合戦に突入。競り勝ったディッキンソンはハンマースルーからバックエルボー。しかしカバーは石井がカウント1でキックアウト。
ディッキンソンは石井を引きずり起こして逆水平チョップ。そして場外に連れ出し、鉄柵にハンマースルー。さらに顔面を蹴りつける。
怒った石井は逆にディッキンソンをコーナーに叩きつけてリングへ。ディッキンソンもリングに戻り、石井の胸板にキックを連発。さらに逆水平チョップを叩き込み、腰から崩れた石井の顔面を踏みつける。
勢いに乗るディッキンソンはフライングメイヤーから、石井の背中にサッカーボールキック。そしてカバーするが、これはカウント2。
ディッキンソンは石井にコーナーを背負わせ、左腕を捕らえて逆水平チョップ。すると石井は憮然とした表情で「打ってこい」とばかりに挑発。ディッキンソンは打撃を見舞うも、石井はそのまま前進。そして強烈なエルボーを見舞うと、ディッキンソンは腰から崩れてしまう。
石井はディッキンソンにコーナーを背負わせ、逆水平チョップ&エルボーを乱打。ディッキンソンが尻餅をつくと、ストンピングを食らわす。
石井はディッキンソンを引きずり起こし、串刺し攻撃を狙う。ディッキンソンは逆に投げ返して突進するが、石井はショルダータックルでダウンを奪う。
続いて石井はバックドロップを狙うも、ディッキンソンは回避。ここからエルボー合戦に突入。競り勝った石井がロープに走ると、ディッキンソンは追走して足を取りダウンを奪う。そしてぶっこ抜きジャーマンを炸裂。
ディッキンソンは握り拳を作り、串刺しラリアットを炸裂。だが、石井も串刺しラリアット。そして技の読み合いからディッキンソンにジャーマンをお見舞い。
するとディッキンソンは即座に立ち上がり、ブレーンバスターを炸裂。しかし、石井も雄叫びと共に立ち上がって突進。ラリアットの相打ちとなり、両者共にダウン。
先に立ち上がった石井は串刺し攻撃を狙うも、かわしたディッキンソンはデスバレーボムを炸裂。カバーを石井がカウント2で返すと、ディッキンソンは気合いを入れ、ラリアットの体勢に。だが、石井は右腕で撃ち落としジャンピングキック。これをディッキンソンはディフェンスすると、サッカーボールキックをお見舞い。
そしてディッキンソンはブレーンバスターを狙う。石井が回避すると、ディッキンソンはショートレンジラリアット。だが、仁王立ちの石井はエルボー。ここから激しいエルボーの応酬に。そして石井は不意打ちのヘッドバットを食らわす。
続いて石井はラリアットを叩き込んでカバー。ディッキンソンがカウント2で返すと、石井はブレーンバスターの体勢に。ディッキンソンは膝蹴りで切り抜け、延髄斬りをヒット。そして逆に垂直落下気味のブレーンバスターで突き刺すも、石井はカウント2でキックアウト。
するとディッキンソンは石井を引きずり起こしてパワーボムの体勢に。だが、石井はショルダースルー。しかし、ディッキンソンはソバット。石井もショートレンジラリアットを見舞うも、ディッキンソンは逆水平チョップからロープに走り、ラリアットでなぎ倒してカバー。しかし、石井はカウント2でキックアウト。
ディッキンソンは石井の膝を蹴り付け、引きずり起こすとハイジャック式パワーボムの体勢に。これを石井が切り抜けると、ディッキンソンはキックを連発。しかし、石井はジャンピングキックでなぎ倒し、スライディングラリアットを食らわす。カウント2でディッキンソンが返すと、石井はとどめの垂直落下式ブレーンバスターを炸裂。ディッキンソンは返すことができず、石井が熱闘を制した。
試合後、勝ち名乗りを受けた石井がリングを下りると、花道の奥から遺恨が再燃している鈴木みのるが登場し、不敵な笑みで一騎打ちをアピール。石井が歩を進めると、鈴木はニヤリを笑って拍手を場内に促してから先にバックステージへ。その様子をにらみつけてから、石井も退場した。