第3試合は鈴木みのるが元WWEの強豪、キラー・クロスと激突。現在36歳のクロスは、WWEではカリオン・クロスのリングネームで活躍し、NXT王座を2度獲得。新日本マット初登場を果たす注目のクロスは、鈴木を相手にどのような戦いを見せるのか?
鈴木がリングインするタイミングで、場内は「カッゼニナレ~♪」と大合唱。
開始のゴング、まずクロスは手四つの体勢を誘う。鈴木が応えると、クロスは力で押さえ込む。だが、鈴木はキックで回避して腕を捕らえ、ヘッドロックへ。するとクロスは抱え上げるが、鈴木はグリップを離さず締め上げる。
クロスは何とか切り抜け、鈴木の腕を捕獲。しかし、鈴木は鬼の形相で「来いよ、コラー!」とキックを入れて脱出。するとクロスはエルボーからロープに走ってショルダータックル。
クロスが鈴木を引きずり起こそうとすると、鈴木は転がってエプロンへ。そして、クロスのスキをついてぶら下がり式腕ひしぎ逆十字固めを決める。
ここから場外戦となり、鈴木はクロスの左肩を鉄柱に叩きつけ、さらにエプロンで腕ひしぎ逆十字を敢行。
優勢の鈴木はクロスを挑発するように頬を叩く。クロスはエルボーで応戦するが、鈴木はヒザ蹴りで黙らせ、鉄柵に顔面を打ちつける。レフェリーがリング上から注意すると、鈴木はリングに戻ってレフェリーに詰め寄るが、相手の服のシワを伸ばす。この一連の動きに場内は拍手と笑いに包まれる。
クロスがリングに戻ると、鈴木はフライングメイヤーから腕固め。さらに手首、指を決めて締め上げる。クロスはなんとか足をロープにかけてエスケープ。
鈴木はストンピングの連発からフロントキック。さらにサッカーボールキックを繰り出すが、クロスはその足を受け止めてエルボーを落とす。
さらにクロスは串刺しラリアットからローリングエルボー。そして変形のスープレックスで投げつけてカバー。鈴木がカバーを返すと、クロスはブレーンバスターを狙う。しかし、鈴木は脇固めで切り返す。クロスは足をロープにかけてエスケープ。
鈴木は挑発するように顔面を蹴りつける。怒ったクロスは鈴木の胸板に張り手。すると鈴木も強烈な張り手を返し、「カモ~ン!」と挑発。ここから両者は激しい張り手、エルボーの応酬を展開。
クロスはフロントキックからロープに走るが、鈴木は追走してスリーパーで捕獲。クロスは力で切り抜けてエルボー。そして逆にスリーパーで捕らえる。
鈴木はクロスの指をつかんで切り抜け、エルボーを食らわせてからゴッチ式パイルドライバーの体勢に。そのまま一気にマットに突き刺し、3カウントを奪取した。
試合後、クロスは首を押さえながら、花道を下がる鈴木を不敵な笑みと共ににらみつける。鈴木は退場時に客席の子供の手を引っ張ると、入場口まで連れていき一緒に手を上げ、場内を沸かす。クロスは客席に一礼してから退場。