BULLET CLUBが無差別攻撃を仕掛けてきたこともあって、この日のメインでは最前線でBULLET CLUB討伐に乗り出したブリスコ兄弟(ジェイ&マーク)に現シングル王者のリーサル、ミスターROHと呼ばれるロデリックもBULLET CLUB壊滅に乗り出した。
当初、BULLET CLUBはヤングバックス(マット&ニック)とゲリラ・オブ・デスティニー(トンガ&ロア)が出場予定だったが、ニックがこの日の第3試合に出場して、エルガンに投げ捨てパワーボムでトップロープ越しに場外へ投げ捨てられた際、ワキ腹を負傷した模様。本人は「病院で調べてみないと(負傷の具合は)わからない」ということで、オメガが代わって出場した。
試合は開始早々からめまぐるしい攻防。ここまでBULLET CLUBにいいようにやられていたROH軍は、普段はあまり組むことがないにもかかわらず、目的が一致したことでコンビネーション上々。何より、これまでたまった鬱憤を晴らすかのように、パンチ、キックの1発1発が強烈だ。
リーサルが場外トペを連発で放てば、ブリスコ兄弟は“喧嘩上等”とばかりコンビネーションとラフで攻め立てる。そこにロデリックのテクニックがかみ合って、さすがROHトップカルテットだと感じさせる展開。さすがのBULLET CLUBも押し気味になるシーンも見られた。
一方のBULLET CLUBはマット・ジャクソンがスーパーキックの乱れ打ち。トンガとロアがラフ&タフで攻め立て、オメガが時にはコミカルな要素を織り交ぜながら独特の間合いで攻め込んでいった。
マットのスーパーキックがオメガに誤爆したのを機に、8選手が入れ替わりたちかわりリングに飛び込んでくる展開に。乱戦の中、ジェイがロアにジェイドリラー(ダブルアーム式パイルドライバー)を決めて、これまでの借りを一つ返した。
試合後、ジェイは「弟(マーク)とともにIWGPタッグベルトを狙っていく」と宣言。今後もBULLET CLUBのROH参戦が発表されたが、ROHで拡大した戦火が新日本マットにも延焼する可能性さえ出てきた。