7月9日、都内のスカパーJSAT株式会社にて、7月11日ZERO1後楽園ホール大会についての記者会見が開かれ、新日本プロレスから中西学選手が出席した。
中西選手は、メインイベントで吉江豊選手とタッグを組み、大谷晋二郎&崔領二と対戦する。なお今大会は、2005年の同日に亡くなられた故橋本真也さんのメモリアル興行として開催。中西、大谷、吉江の3選手は、新日本時代の橋本さんの付き人を務めたという共通項がある——。
■各選手のコメント
大谷「橋本さんの命日に大会ができること、そこに中西選手と吉江選手が上がってくれることを、うれしく思っております。しかし、それと試合とはまったく別です。負けるわけにはいきません。絶対に負けません」
崔「僕がZERO1に入るきっかけを作ってくれたのが橋本さん。その命日にこういう試合があって、しかもメインを任されるということで、凄く責任を感じています。思い切りぶつかって、物凄い試合にしたい。その上で(シングルで負けている)中西選手、吉江選手にしっかりとリベンジを果たしたいと思います」
中西「大谷選手、吉江選手、俺も、新日本プロレスの出身で、橋本さんの付き人をやっていて、一番そばで色んなことを学んだと思います。ただ、これは闘いですからね。自分たちがレスラーであるからには、闘いで一番激しいものを出していくというのが、橋本さんの考え。そして、レスラーとして自分の存在価値を高めるために、俺はどこのリングでも闘っていきたい。だから、勝ちをもぎ取りにいきます」
吉江「私は新日本時代の巡業中、橋本さんとかなりの度合いでご一緒させていただいて。リング以外の“レスラーたるもの”というのを色々と教えこまれたというか。今の吉江があるのも、橋本さんのおかげである部分がたくさんある。でも、ほかの選手も言っているように、それと試合は別物で、感傷は何もないです」
■マスコミとの質疑応答
–今回は、中西選手のほうから名乗り出たとか?
中西「常日頃からそういうことは言っていますし、橋本さんは自分にとってデカい存在やったし、亡くなられてから色んなことを思います。自分の方向性を決めあぐねているとき、“どういうふうにやって行けばいいのか”ということを、体で教えてくれたのが橋本さんですから。メモリアルな試合には、やはり中西学が必要やと思いますよ」
–中西選手は、橋本さんとどんな思い出がありますか?
中西「俺もいいかげんな人間やったんでね。橋本さんとタッグのトーナメントに出たとき、試合が終わったあとに『ありがとうございました』という握手をしなかったんですよ。終わってから食事会があるから、そのときにしようと思っていたんですけど、開口一番に『ふざけんな!』と言われて、こっぴどく怒られて。でも、そういうときも荒っぽいけど、愛のある起こり方をしてくれたんでね。『言葉じゃない』っていう橋本さんの生き方は、好きですからね」
–中西、吉江組のコンビネーションは?
中西「彼がボディプレスでトップコーナーから飛んで行くなら、その後ろから僕も覆いかぶさって。ね? そうしたら体重ナンボになるの??」
吉江「私は150kgですから」
中西「キミが150で、俺が140ぐらいだから、290ぐらいあるのかな? なかなかそんだけデカいヤツもおらんよな? へイスタック・カルホーンぐらいあるやろ」
–大谷選手の意気込みは?
大谷「今の話を聞いていて、ちょっと安心しました。『最初に吉江がコーナーに上って』だとか『その後ろから俺が』とかね。こんな細かい連携を考えていたら、魅力なんか出ないんですよ、この人は!(キッパリ) もうまったく想像しないところから、誰も予想もしない攻撃をする。これが中西学なんでね。細かく色々考えているところを見て、『イケるな!』と今ハッキリ思いました」
——ZERO1を率いる立場でもある大谷選手は、「本当に凄い豪快なプロレスラー橋本真也を、皆さんに思い出していただくには、最高の舞台だと思う」と胸を張ってコメント。中西選手が出場するメインイベントは、その言葉を象徴する試合になるに違いない。
■「ZERO ONE Knight STAND 〜わっしょい〜」
7月11日(日)
東京・後楽園ホール
試合開始12:00時
60分1本勝負
「Fighting Athlete ZERO1」
大谷晋二郎&崔領二vs中西学&吉江豊
●お問い合わせ
(株)ファーストオンステージ
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※詳しくはZERO1ホームページ:http://zero1-news.blog.players.tv/