DOMINION 6.22
- 日時
- 2013年6月22日(土) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 大阪・大阪府立体育会館
- 観衆
- 7,240人(超満員札止め)
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第6試合 30分1本勝負
内藤哲也復帰戦レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
そして、休憩後から開始された第6試合は、右膝前十字じん帯断裂により、昨年10月から欠場していた内藤の復帰戦。自身を欠場へ追い込んだ高橋との一騎打ちに臨む。
試合開始前、高橋は2人の美女を引きつれて入場し、いつものようにマイクアピールを開始。
高橋「オイ! 俺はよ、元タッグパートナーの内藤ちゃんの膝のケガが、心配でしょうがないんだよ! な? だってよ、今日の復帰戦でまた膝をケガして、入院してしまうかもしれない。だからよ、今日は、そんなときのために、ナースの河西あみちゃん、彩佳リリスちゃんを呼んできた! いいか、オイ!! GカップとHカップだよ! あ!? こんなエロくてセクシーなナースのいる病院だったらよ、俺もケガして入院しちゃおうかな? これマジ!」
高橋のマイクアピールが終わると、内藤の入場となり、顔の半分を覆ったマスクを装着して登場した。
試合開始早々、高橋が内藤の手に噛み付く。すると内藤は、ハンマーロックで高橋の動きを封じ、アームホイップ、ドロップキックに繋げた。
続いて内藤は、フライングメイヤー、チンロック、ヘッドシザースなどで追撃。だが、突進を受け止めた高橋が、そのまま持ち上げて前方へ投げ捨てる。そして、鉄柱を悪用し、内藤の右膝にダメージを与える。
リングに戻っても高橋は膝攻撃を続行。膝を持ち上げてマットへ叩きつけると、ジャンピングボディプレスで押し潰す。さらには、フェイントで顔面に串刺しフロントハイキックを見舞う狡猾さも見せる。
その後、高橋がパイプイスをリングへ持ち込むが、マーティー浅見レフェリーが体を張って奪い取る。それでも高橋は内藤を担ぐが、その体勢から内藤がDDTに切り返す。そして、アームホイップ、低空ドロップキック、ランニングサンセットフリップ、エプロンからの水面蹴り、トップロープ越えの串刺しフロントハイキック、ドロップキックと畳み掛ける。
だが、高橋はすぐにパワースラムで逆襲し、雪崩式フロントスープレックス、インカレスラムで追い討ち。そして、内藤の体を空中で反転させ、ジャーマンスープレックスホールドで叩きつける。
次に高橋は、変型膝固めを極めるが、内藤はロープエスケープ。すると高橋は、フィッシャーマンバスターで追撃し、東京ピンプスを狙う。これは内藤が回避したものの、高橋はすぐにカウンターラリアットをお見舞い。
苦しくなった内藤は、ムーンサルトプレスをかわして自爆させ、ジャンピングエルボーアタックで逆襲。さらに、ジャーマンスープレックスホールドで3カウントを迫る。
これを高橋が返すと、内藤はグロリアで追撃。そして、スターダストプレスで一気に勝負を決めた。
復帰戦を見事な勝利で飾った内藤は、コーナーへのぼってファンの歓声に応える。一方の高橋は、河西あみ、彩佳リリスの肩を借りて退場した。
COMMENT
——試合前は、かなり不安があった?
内藤「そうすね。緊張もちょっとありましたけど、それよりも試合をしっかり最後までできるのか、と。また靱帯が切れちゃうんじゃないかという怖さ、恐怖心との闘いでした。入場まで」
——かなりヒザを狙われたが?
内藤「いや〜、だいぶ利きましたけど、まぁでも打撲の痛さというか。靱帯の手術に関係ある痛さじゃなくて、痛かったけど、外側が痛かっただけなんで。しっかりとアイシングして、次のシリーズに挑みたいと思います」
——8ヶ月のブランクの不安に加えて、ファンの声援は気になった?
内藤「めちゃくちゃありました。まぁ、こんな試合ですよ。凡戦ですよ。でも、6月22日、今日現在の俺の精一杯なんで。こんな試合でも、ちゃんと声を出してくれた大阪のお客さんにスゲ−感謝してます。ありきたりな言葉ですけど、何度、くじけそうになったか。リハビリを辞めようと思ったか、ゴールが見えなくて・俺がいなくても盛り上がっている、超満員だと。俺がいなくても誰も気付かないんじゃいかなと思って。くじけそうになったけど、会場やウチのモバイルサイトだったり、Twitterだったり、いろんな声に助けられた8ヶ月でした。本当に俺一人では、ここに帰ってこれなかったと思うんで、スゲ−感謝してるし、俺ができるのはリング上でこの感謝の気持ちを返すことしかできないんで、これから内容はもちろん、結果にこだわって、必ずトップに立ちたい。主役になりたい! 主役になる前に、遠回りになるかもしれないけど、まず一つ目の目標は田中将斗とやりたい。遠回りかもしれないけど、でも言い出しっぺなんでね。避けて通るわけにはいかない。まずは、NEVERから行きたいと思います。最後にファンに? お待たせしました、と。これがいま現時点でできる最高の試合だけど、俺にとっては。まだ、こんなもんじゃないんで。内藤待っててよかった。やっぱ新日本の顔は内藤だよね、と。言ってもらえるように、お客さんが満足する試合をドンドンやっていきたいと思います。ありがとうございました」
※高橋は床に倒れこむ
高橋「ア〜!! うわぁ〜!! 負けちったよぉー! 悔しいよぉ〜!(ナース姿の2人に)いつものお医者さんごっこして! いつもの! 注射は? 注射。……オイ! 見てんなよ! 俺のいつもやってる、お医者さんごっこ、見てんじゃねぇよ! なに見てんだよ! 思いっきり、プライベートなんだよ!(と言って控室へ)」