DOMINION 6.22

日時: 2013年6月22日(土) 15:30開場　17:00開始
会場: 大阪・大阪府立体育会館
観衆: 7,240人（超満員札止め）

第7試合 30分1本勝負
スペシャルシングルマッチ

後藤洋央紀
柴田勝頼

境界線

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

　5月3日福岡のシングル初対決で両者KOに終わった後藤と柴田が、完全決着をつけるべく、2度目の激突。
　
　ゴングと当時に両者が勢いよく飛び出し、後藤がカウンターラリアットをヒットさせる。そして、串刺しラリアット、ミドルキック連射で追撃。
　対する柴田は、追走式キチンシンクで流れを変え、ミドルキック、後ろ回し蹴りで後藤を場外へ追い込む。
　すると、柴田が自分で後藤をリングへ押し込み、胸板へキックを連射。さらに、河津落としから膝十字固めを狙うも、後藤はロープエスケープ。ここで柴田が足4の字固めを極めると、後藤が左右の張り手で抵抗。それでも柴田が離さないため、ロープへ手を伸ばした。
　ここからエルボー合戦になり、柴田が強打で押し込む。そして、串刺し低空ドロップキックで追撃し、ヘッドロックで絞り上げる。
　しかし後藤は、串刺しニールキック、バックドロップで逆襲。さらに、カウンターラリアット、地獄車で追い討ちをかける。
　その後、柴田がジャーマンスープレックスで逆襲するが、後藤がすぐに立ち上がってバックドロップで報復。だが、柴田もすぐさま立ち上がり、バックドロップをお返し。すると、後藤が後頭部へラリアットを見舞うが、柴田がオーバーヘッドキックで逆転。
　ここから激しい張り手合戦となり、両者の張り手が同時にヒットし、ダブルダウンとなる。そして2人は座った状態でエルボーを打ち合うが、柴田がいきなり立ち上がって後藤の胸板へローキック。すると、後藤が顔面にヘッドバットを浴びせるものの、柴田もすぐに強烈なヘッドバットで報復。再びダブルダウンとなる。
　その後、柴田がフロントハイキック、後藤がラリアットを2発ずつ打ち合う。さらに柴田はフロントキックを放つが、後藤が受け止めてローリングラリアット。そして、PK、裏昇天に繋ぐ。
　続いて後藤は昇天を狙うが、柴田が脱出してスリーパーホールドで反撃。さらに柴田はジャーマンスープレックスを仕掛け、後藤に抵抗されるとミドルキックからバックドロップ。そして、デスバレーボムで叩きつけると、なんと牛殺しで追い討ち。
　さらに柴田は、スリーパーホールドで絞り上げて後藤の体勢を崩し、PKでとどめを刺した。
　
　試合後、柴田が後藤に歩みより、抱き起こして声をかけた。

COMMENT

柴田「いまの気持ち？　いいプロレスができた！　ウン。いいプロレスができた、と思います」
——何度も何度も起き上がらせようとする、その心から生まれるものはなんだった？
柴田「なんだろな…。ストロングスタイル？（ニヤリ）。わかんないけど…後藤の気持ちっていうのが、今日は伝わってきて。ただ、まだまだこんなもんじゃないと思います。僕たちの試合っていうのは、やればやるだけいいものになってくと思うんで。後藤がやりたいというなら、何回でもやってやるよ？　ま、勝ったから言えるんすけど。何度でもやってやる。毎回、これでもいいや」
——最後に、リングの上で、もう一回と言っていたように見えました。
柴田「ああ、もう一回でも何回でもやってるよ、と。後藤が新日本にいてよかったなって、今日ほど思ったことはないね」
——柴田さんにとって、後藤さんはどんな存在なんですか？
柴田「……同級生。ハハハ。後藤が新日本にいてよかった、そんだけ。以上！」

後藤「燃えたなぁ！でも、燃え尽きちゃいないんだ。もう1回やらせてくれよ！」
——リング上でも、『もう1回』というような仕草がありましたが？
後藤「俺はこのままじゃ、先進めないからさ。とにかく、もう1回やらせてくれよ！俺は全然、まだまだ、燃え尽きちゃいねぇよ！これからさらに、燃えてくるぜ」
——福岡から改めて、リングで柴田選手と向き合い闘った今日の感想は？
後藤「負けた事実は、メチャクチャ悔しいし、本当に今にも暴れたい気分なんだけどさ。ただもう1度ヤツが、俺の前に立ちふさがる。ワクワクしてしょうがねぇんだよ。面白くてしょうがない、そういう気分ですね。とにかく、もう1回やらせてくれ！以上です」