第4試合では棚橋がジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレーと共に、後藤洋央紀&ジェイ・ホワイト&YOSHI-HASHI組と対峙。ジュースは3.21長岡でNEVER王者の後藤から直接フォール勝ちを収め、フィンレーは3.25ロスでジェイの保持するIWGP USヘビーへの挑戦をアピール。勢いに乗る両者の戦いぶりに注目が集まる。
先発はフィンレーとジェイ。両者はゴングと同時に激しいエルボー合戦を展開。続いてロープを使った攻防になるも、ジェイは場外にエスケープ。それを追いかけたフィンレーはジェイを鉄柵に叩きつけ、リングに戻す。さらにフィンレーは串刺しヨーロピアンアッパーカット、ストンピングでジェイを攻め立てる・
だが、ジェイもフィンレーの動きを読むとコーナーポストに豪快にスロー。これを合図にCHAOSは本隊を場外戦に連れ出す。後藤はフィンレーを鉄柵に叩きつけ、ストンピングを連発し、リングに戻す。
次はYOSHI-HASHIがフィンレーの胸板に逆水平チョップを見舞い、快音を響かせる。さらにフィンレーをトップロープに腹ばいに固定すると、その背中にドロップキック。続いてYOSHI-HASHIと後藤はダブルのショルダータックル。そして、後藤がフィンレーにチンロックでダメージを蓄積させる。切り抜けたフィンレーは、相手コーナーのジェイにタックル。そして、後藤にはドロップキックをヒット。
スイッチしたジュースは後藤にリズミカルにナックルパートを連打。左ナックルは防がれるも、突進してきた後藤をフルネルソンバスターにきってとる。そしてダイビングボディプレスを決めるが、後藤はカウント2で跳ね返す。
ジュースと後藤は二度にわたってラリアットの相打ち。しかし、二発目で後藤が後退すると、ジュースは串刺しラリアット。だが、後藤も追走式村正をお見舞い。続くバックドロップをジュースがこらえるも、後藤は機転を利かせて牛殺しを炸裂。
次は棚橋とYOSHI-HASHIが対峙。棚橋はフライングフォアアーム、ドラゴンスクリューを決め、さらにスリングブレイドを狙うが、かわしたYOSHI-HASHIはヘッドハンター。CHAOSはここからトレイン攻撃。さらにYOSHI-HASHIと後藤はツープラトンのネックブリーカー。
YOSHI-HASHIは棚橋に対して追撃を狙うが、フィンレーがランニングエルボーで阻止。するとジェイがカットに入り、ブレードランナーの体勢に入るも、切り返したフィンレーはPrima Nocta。この一発でジェイは場外へ。
続いて後藤とジュースが対峙し、技の読み合いからジュースがパルプフリクションを炸裂。最後は棚橋がYOSHI-HASHIにスリングブレイドからのハイフライフローを決めて3カウントを奪取。本隊がCHAOSから勝利を収めた。
後藤「いいだろう……! 受けてやるよ? 決定だ。次の挑戦者はジュース・ロビンソン……。ハアハア。去年とは違う景色を……見せてくれよ」
ジェイ「……こんなに熱を、熱量を、ヴァイヴを感じたのは初めてだ。試合中、星を見たけども、それはおまえのことじゃない。おまえは“スター”じゃないからな。俺は、ニュージャパンのリングにたどり着いて、そしてUSベルトを手に入れた。ドージョーに一人きり。家族も捨て、友だちも捨て、世界の反対側にたった一人きりで、やっとの思いでここまで来たんだ。おまえはどうなんだ? 俺の努力なんて知ったことじゃないか? おまえは自分の父親の名前、“フィンレー”という名前によって、選ばれてここへきているんだ。俺たちとは血統が違うのさ。いいぜ? おまえのスタナー? プリマ・ノクタか? できることは、なんでもやればいい。でも、これ以上、俺はおまえにやられることはないし、次に対戦するときが来ても、USのベルトを腰に巻いてリングを下りるのは、この俺さ。デビッド・フィンレーにこの俺が倒されることは2度と! 2度とないんだ!」
※YOSHI-HASHIはノーコメント
棚橋「NEW JAPAN CUP、アメリカ遠征、そして今日の両国へと、気持ちを途切らさずにこれた。そして、両国に向けて調整するクセがついてるっていうか。今日は第4試合だったけど、俺はいつでもReadyの状態だから。メイン、オカダVSザック、どっちが勝とうと、俺にはリベンジする理由がある。しっかり見させてもらいます! 後は、俺自身の問題! 限られた時間の中でどう調整するか。1分1秒をムダにしない。アメリカ遠征、最高に有意義でした」
ジュース「もうおふざけは終わりだ。後藤、俺が何をほしいか、オマエはもう分かってるだろ!? 俺がほしいのは、オマエのその腰に巻かれているベルトだ。だから1対1でやろうじゃないか。YOSHI-HASHIも、ジェイ・ホワイトも必要ない。1対1で、NEVER無差別級チャンピオンシップを戦おうじゃないか。1年前に実現したが、今、まだ俺の腰にはベルトがない。だからこそもう一度、挑戦したいと思ってる。WRESTLE KINGDOM12以降、オマエもちょっとくすぶってるんじゃないのか? いつやるか、どこでやるかはオマエが決めていい。俺はもう、やるだけだからな!」
フィンレー「ジェイ・ホワイト! オマエのことは、新日本のドージョーに入る前から知ってるよ。オマエはいつも、ビッグチャンスばかりもらってきたよな。WRESTLE KINGDOM12では棚橋とのシングルマッチも実現させた。オマエは、そうやってピンポイントで現れては、大きなチャンスをモノにしている。俺は毎日こうして試合を重ねて、全力で戦っている。ベルトに相応しいのはどっちだ!? 後楽園ホールで俺たちが戦う時、オマエはヤングライオンのジェイ・ホワイトに戻るんじゃないのか? 俺はスイッチブレードのジェイ・ホワイトと戦って、USヘビー級のベルトを獲ってみせよう。俺はオマエのことを、誰よりも詳しく知っている。何をすればオマエが嫌がるかも知り尽くしている。4月24日、後楽園ホール。ベルトを腰に巻いてリングを下りるのは、この俺だ!」