翌日の9月19日神戸で、棚橋弘至の持つIWGPヘビー級王座に挑戦する中邑、KUSHIDAとIWGP Jr.ヘビー級王座決定戦を行なうデヴィットが登場。なお、リチャーズ＆ロメロのNRC（No Remorse Corps）は、デヴィットと田口が保持するIWGP Jr.タッグ王座へ挑戦表明している。
　
　先発したのはデヴィットとロメロ。逆水平チョップで先制したデヴィットが、アームロックを切り返し、アームドラッグで投げ飛ばした。
　田口対リチャーズの場面。田口が、リチャーズの逆エビ固めを阻止して、アームドラッグで投げ捨てる。怒ったリチャーズは、本部席からIWGP Jr.タッグベルトを持ち出すが、レッドシューズ海野レフェリーに取り上げられた。
　トンガ対石井の場面。ヘッドバット合戦になるものの、石頭のトンガが打ち勝つ。すると石井は、トンガのつま先を踏みつけるが、トンガは前後の連続リープフロッグから空手チョップをヒットさせた。
　続いてトンガは串刺し攻撃に行くが、石井がカウンターフロントキックで迎撃し、トンガをコーナー最上段に固定。すかさず中邑が、ボディにランニングニーアタックを食らわせ、トンガを沈黙させる。
　場外でさんざんいたぶられたトンガは、リングに戻っても脱出できず。長時間のローンバトルを強いられ、大ピンチに陥ってしまう。しかし、リチャーズとロメロの合体攻撃をジャンプでかわし、開脚式ドロップキックでまとめてなぎ倒す。そして、自軍コーナーへ帰還すると、田口とデヴィットが同時にリングイン。倒れたままのロメロとリチャーズを踏み台にして、中邑と石井にドロップキックを食らわせた。
　さらに田口とデヴィットは、低空ドロップキックの2段攻撃を同時に繰り出し、ロメロとリチャーズを場外へ蹴散らす。そして、田口がロメロを前落としで叩きつけてフォールに行くものの、カウントは2。対するロメロは、田口に蹴り脚を取らせ、バックスピンキックで逆襲した。
　後藤対石井の場面。後藤が2段助走式ラリアットで石井をなぎ倒し、串刺しニールキック、バックドロップで追撃。だが、石井がエルボー合戦に持ち込み、顔面ヘッドバットを顔面パンチで阻止。すると、後藤が串刺しラリアットでやり返し、コーナー最上段にのぼる。しかし、リチャーズが攻撃を妨害し、石井が雪崩式ブレーンバスターで逆襲。
　続いて、両者のラリアットが3回相打ちになり、後藤が今度こそ顔面ヘッドバットをお見舞い。そして、ロープへ走るものの、石井がラリアットで迎撃。だが、後藤もすぐにラリアットをお返しした。
　トンガ対中邑の場面。中邑が、フロントハイキック、ミドルキック連射。これに対してトンガは、リープフロッグからバックキックを放ち、トーキック連射、ヘッドバット、串刺しボディアタック、バックドロップと畳み掛ける。そして、後藤たちもリングに入り、トレイン攻撃を敢行するものの、中邑がフロントキックで後藤を蹴散らす。
　これで今度は中邑組のトレイン攻撃となり、中邑の串刺しジャンピングニーアタック、ロメロの串刺しジャンピングエルボー、リチャーズの串刺しラリアット、リチャーズに抱えられたロメロの串刺しダブルニー、石井のパワースラムが連続でトンガを襲う。
　絶体絶命となったトンガは、中邑のボマイェをカウンタードロップキックで阻止。そして、コーナー最上段からトルニージョを見舞うが、フォールはロメロとリチャーズがカット。すると、デヴィットと田口がロメロたちを場外へ追いやり、2人同時のプランチャで分断。
　ここでトンガはトンガンツイストの体勢に入るが、石井が乱入してラリアットで阻止。その石井を後藤がラリアットで吹き飛ばすが、中邑がジャンピングフロントハイキックで後藤を排除。
　そして中邑は、トンガに後ろ回し蹴りを食らわせ、リバースパワースラムで追撃。最後はボマイェで粉砕した。
　
　試合後、リチャーズとロメロがIWGP Jr.タッグベルトを勝手に持ち出し、デヴィットと田口を挑発。当然、海野レフェリーに取り返されたものの、最後は4人そろって勝ち名乗りをあげた。

中邑「いよいよ明日だな。IWGPか。もう俺の試合、俺の調整は今日で終わった。鋼を叩くように、調整してきたんだ。泣いても笑っても、“1人前哨戦”は終わり。俺は鋼を叩くように調整したぜ」
※石井、リチャーズ、ロメロはノーコメント
　
デヴィット「明日の神戸は、デヴィットとKUSHIDAのタイトルマッチだ。KUSHIDAにとって、これ以上ないステップアップのビックチャンスだ。IWGP Jr.のチャンピオンになる準備はできてるか？ 明日、自分もガンバリマス！」
田口「（NRCに対し）早く決着つけよう。いつでもいいよ、早く決着をつけよう」
※後藤、トンガはノーコメント