Circuit2010 NEW JAPAN ISM

日時: 2010年2月11日(木) 開場　開始
会場: 岐阜・岐阜産業会館
観衆: 2900

第6試合 30分1本勝負
スペシャル6人タッグマッチ

棚橋弘至
TAJIRI

中西学
中邑真輔

境界線

18分30秒　横入り式エビ固め

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

　試合序盤、中邑と中西が、じっくりとしたグラウンドの攻防を展開。中邑のヘッドロックを皮切りにショルダータックル合戦となり、これは中西が競り勝つ。
　さらに、中西はヘッドバットを連打。すると、中邑はニーリフト連打で対抗。エルボー合戦から、中邑は中西を自軍コーナーに押し込んで強烈な膝を1撃。さらに串刺しストンピングを連打する。だが、中西も中邑を自軍コーナーに押し込み返し、両者は分かれた。
　棚橋対矢野の場面。矢野が棚橋の髪を掴むと、大ブーイングが起こる。棚橋が同様にやり返すと、大きな拍手が起こり、場外へ逃げた矢野をプランチャで追撃。だが、矢野は場外戦で挽回し、ハサミを持ち出す。棚橋がリングインすると、矢野は尾崎リングアナウンサーに矛先に向けるも、これは棚橋が阻止。矢野は、イスで棚橋をメッタ打ちにする。
　カウント19でリングインした棚橋に、矢野はアームホイップ。さらに、中邑がミドルキック連打、ニーリフト、コーナーに乗せて膝をかち上げる。
　矢野はボディスラム3連発。スイッチしたTAJIRIは、そのままカバー。棚橋がキックアウトすると、矢野とタッチ。矢野はブレーンバスター。さらに、TAJIRIと矢野は合体ブレーンバスターを狙うも、棚橋は2人の背後に着地し、2人同時に逆さ押さえ込みで固める。
　その後も捕まる時間が続いた棚橋だったが、中邑の蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリューで逆襲。中西とタッチする。
　勢いよく飛び出した中西は、控えの矢野、TAJIRIを吹き飛ばし、中邑にチョップ連打、串刺しラリアット。エルボー合戦から中邑がキックを見舞えば、その蹴り脚を掴んでストレッチマフラーへ。これは矢野がカットする。
　中西はアルゼンチンバックブリーカーで中邑を担ぐ。しかし、中邑は中西の顔面に膝を当てて脱出。竜巻蹴り、ジャンピングフロントハイキックで中西をダウンさせた。
　永田対TAJIRIとなり、永田はTAJIRIのハンドスプリングエルボーをキャッチしてエクスプロイダー。ナガタロックIIで絞り上げるも、これは矢野がカットする。
　タッチを受けた棚橋はエルボー、太陽ブローの乱れ打ちからフライングフォーアーム、フラッシングエルボー、サンセットフリップとラッシュ。ここで矢野がロープへと走った棚橋の背中を蹴ると、TAJIRIがフライングニールキックで追撃。
　棚橋は、出てきた矢野にスリングブレイド。永田、中西がTAJIRIにサンドイッチ攻撃を放つも、TAJIRIは身を低くしてかわす。すると、棚橋が飛び込んでTAJIRIにスリングブレイド。続くハイフライフローを回避したTAJIRIは、永田の串刺しニーもかわして棚橋にバズソーキックを放つ。だが、棚橋が間一髪のところでこれを避けると、永田がフロントハイキックでアシスト。すぐさま棚橋が横入り式エビ固めで丸め込んで、TAJIRIをピンフォールした。
　
　試合後、矢野がイスで棚橋を襲撃し、ハサミを持ち出す。ここで飛び込んできた吉橋の髪の毛を切ると、平澤、さらに中西、永田も制止に入る。矢野が退散すると、棚橋はマイクを握って次のようにアピールした。
　
棚橋「矢野！矢野！矢野！今度の(2/14)両国でな、お前の頭を丸坊主にしてやるからな。……1回落ち着こう。改めまして、1年ぶりに棚橋弘至が岐阜に帰ってきたぞー! 岐阜のスター、いや違う、世界のスターだ。また岐阜に帰ってきます。じゃあ、最後に岐阜の皆さん、愛してまーす！」

COMMENT

中西「全ては2月14日（両国）！結果を出すからな!!」
永田「いよいよ、両国待ったなし。さてとTAJIRI君、両国で俺に敗れたあとのターゲットは見つかったのかな？今日は俺以外の人間を色々と指差して、視線が行っていたな。ということは、俺にやられたあとの次の矛先を、すでに見つけているのかな？頭のいい彼のことだから、俺に勝てないのはこの前哨戦で分かっているから。両国では毒霧なんか使わないよ、俺は。永田裕志、ストレートにぶつけるから、受け止められるものなら受け止めてみな（と敬礼して去る）」
棚橋「岐阜のスーパースター・棚橋弘至です。矢野、もう何人の髪を切ってるんだよ。尾崎リングアナ、吉橋……。イス攻撃、反則攻撃……まぁ、アカンな。狂っとるわ、ホントに。そんなに人の髪の毛を切りたいんだったら、違う職業につけよ。俺らはプロレスラーだから、やっていいことと悪いことがあるぜ。両国、矢野通最後の日。まだ数日あるからな。（カメラを指差し）さあ、お前の罪を数えろ！」

中邑「オイ、最後の前哨戦だぞ。元気ねぇな、中西学。最初の元気はどこ行ったんだよ？両国、誰の肩も借りんなよ。お前1人の、お前の足で、リングに上がって来い。それ以外、来てもらっても相手にできねぇ」
矢野「（ハサミを振りかざしながら）オイ！棚橋！テメェ、この野郎！いよいよだな!! お前のせいでみんな（髪の毛を）切られちゃってるぞ！次はお前だよ！おびえてろ、バカ野郎！あと何日だ？ 3日か？おびえとけ、バカタレ！お前の髪の毛、必ず丸坊主にしてやる。両国だ、見とけ、バカ野郎」
※TAJIRIはノーコメント

※髪の毛を切られた吉橋のコメント
吉橋「（矢野が）どさぐさ紛れに切ってきたんで。今度の両国では、棚橋さんにシングルでしっかり借りを返してもらおうと思います。このままじゃ腹の虫もおさまらないから、次のシリーズでアイツと闘いたいです。棚橋さんにもやってもらいますけど、自分でも絶対にこの借りは返します」