試合後、タイチにDOUKIやデスペラード、TAKAが駆け寄る。KOPW2022の大トロフィーを渡された鷹木は、ここでマイクを握る。
■鷹木のマイクアピール
「タイチ! タイチ、アンタ、さすがだな(場内拍手)。何度も負けたと思ったよ、紙一重だった。オマエからしたら、おもしろくない、ただただしんどいルールだったかも知れんが、会場のお客さんはけっこう楽しんだんじゃないのか?(場内拍手&歓声)。
いまから言うことは! 今年の1.4東京ドームを務めたオレだから! 間違いないことだ。今日の試合と、今日の勝利は、東京ドームより重いよ(場内拍手&歓声)。
まあ、東京ドームで試合が組まれてないだけなんだけどな(笑)。だがよ、タイチ! 最初はこのKOPW、引きずり込みやがって、頭に来たけど! 終わってみたら、このKOPW、いや、アンタのおかげで! 有意義な一年だったよ(場内拍手)。アンタのおかげで成長できた、ありがとな(場内拍手)。
新日本プロレスだろうが、他団体だろうが、東京ドームだろうが、代々木体育館だろうが、レスラーは熱い戦いができれば! 最高の気分なんだよ!(場内拍手)。
まあ、とにかく、オレにとっては初の代々木体育館、メインで勝てて、マイクも持てた。もう大満足だ。みんなが聞きたいのは俺の声じゃない、アンタの声だよ、タイチ。
最後のタカタイチ、そして軍団も解散だろ? 最後はアンタに任せた(場内拍手)」
そして鷹木はリングを下り、ヒロムと共に退場。場内は「タイチ」コールに包まれる。だが、タイチは突っ伏したまま。ここでTAKAがマイクを持つ。
■TAKAのマイクアピール
「タイチ、9年前にタカタイチをスタートさせたとき、100人、200人、新宿FACE、新木場1st RING、千葉BLUE FIELDなんとかもあったな。そこから始まってよ、ジュニアのザコ1号、2号みたいだったオレとタイチがさ、いまこれだけデカい舞台で、これだけ熱い試合して、これだけたくさんのお客さん、来てくれるようになって。
やりたいこといっぱいやって、いろんなドラマが生まれて。タカタイチをやり続けてきた意味、すごいあったんじゃないかなって思うよ(場内拍手)。
オレとタイチだからこそ、できたことだと思うし、もう、もうやり尽くしたと思うし。今日、オレも負けた。タイチも負けた。でもよ! これもタカタイチらしくてよかったんじゃねえかなって、俺は思うけど!(場内拍手)。
タイチがいたから、俺はここまでやれたと思ってるし、9年間、ありがとな(場内拍手)」
ここで「タイチ」コールが発生。タイチはロープに背を預け、座った状態でマイクを握る。
■タイチのマイクアピール
「鷹木、鷹木、今日、この舞台に出てきてくれて、この一年、俺に付き合ってくれて、ありがとうな(場内拍手)。
オマエとやってきて、一つも間違いなかった。今日もここまで、遠慮なくオレをたたきつぶしてくれて、ありがとう、感謝してる(場内拍手)。
結局、結局この一年、オレは何にも残さなかったよ。そして、今年で鈴木軍解散。もはや、もはや、オレとやるヤツも、オレに手を差し伸べるヤツなんて、一人もいないだろ。
TAKA、長いあいだ、腐れ縁、ありがとう、感謝してる(場内拍手)。いよいよTAKAも、ここでさよならだな。オレが若手んときから、ずっといろいろやってくれてありがとう。世話になった(場内拍手)。
あと、みほ。こんな、こんな情けねえヤツの横にいる必要は、もうない。もうオレはオマエのこと、こういう舞台につれていくことはできないかもしれない。みほ、長いあいだ、世話になった、ありがとう(場内拍手)。
デスペもありがとう、DOUKIも、ランスも、ザック。ボス、鈴木みのるさんも本当にありがとうございました。
TAKA、あとは任せた。俺はもうダメだ、何言ってるかわからなくなっちまった」
そしてTAKAがもう一度マイクを握る。
■TAKAのマイクアピール
「DOUKI! デスペ! リング上がってきて、最後に。あと、ボス! ランス! もし裏にいたら、ちょっとリングに来てください。ランス! カモン、ヒア!(場内手拍子)」
鈴木とアーチャーもリングに歩を進める。タイチもなんとか立ち上がる。ここで鈴木がマイクを持つ。
■鈴木のマイクアピール
「せっかく鈴木軍揃ったから、鈴木軍って言いたいところだけど、ここはタカタイチだ。(タイチに向かって)オマエが締めろ」
鈴木にマイクを差し出されたタイチは、もう一度マイクを手にする。場内は大きな「タイチ」コールが発生。
■タイチのマイクアピール
「いやあ、鈴木軍も最初は、バカだアホだ、誹謗中傷いっぱい受けてやってきたっすけど、もっとクソだ、バカだ、いらねえって言われたオレとTAKAが、二人で始めたことだ。こんなデケー舞台で、こんな大勢の舞台にたどり着くとは思わなかった。
しかも最後も二人揃って負けて、オレららしいな。最後までどうしようもねえクズとアホだな。でも、そんなオレらでも、一応ここまでやって来たんだ。なあ、オレらはクズか、バカか、ゴミか、カスか? オレらは何番だ? 鈴木軍が一番? オレらは何番だ? (TAKAが二本指を立てると)二番? (首を振ってから、場内に向けて)オレら、何番だよ!? (「一番!」という声が上がると、TAKAも一本指を立てる)じゃあ、今日だけ、一番だ!(場内拍手&歓声)。タカタイチ、いままで本当にどうもありがとうございました!(場内拍手)オレたち、タカタイチ! イチバ~ン!!」
そして鈴木軍の面々はリング上で、それぞれグータッチをかわす。続いてTAKAとタイチは抱擁をかわす。タイチは泣きじゃくるあべみほを起こして抱き寄せると、共にリングをあとにした。